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気持ちに気づけない私は

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気持ちに気づけない私は

第1話 - 無関心から始まる恋

18

2025年08月06日

#からぴち

もね

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18

もね

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第一話無関心から始まる恋

放課後の教室。 6人の男子たちが、後ろの席でいつものように他愛のない話をしていた。

じゃぱぱ

「つーかさ、あの英語の課題マジで意味不明なんだけど」

たっつん

｢先生の発音、クセ強すぎなんだよな｣

ゆあんくん

「いやそれな？オーストラリア感強め」

どぬく

「発音以前に、俺まだテキストも開いてねぇ」

ひろ

「みんな全然終わってなくて安心したわ」

なおきり

「マジで意味わかんない課題ばっか。あんなの出すくらいなら寝させて欲しいわ」

ガヤガヤと男子だけの空間。笑い声も混ざる、よくある放課後の一幕

──────そこへ。

なっちゃん

｢みんなで何の話してるの？｣

6人

「.....っ！？」

突然、彼らの輪の中に現れたのは、小柄で黒髪ロング、明るい瞳の少女──────なっちゃん

いつも誰とでも仲良く話してるけど、 6人はこれまでで1度も[関わった事］が無かった。

じゃぱぱ

「え.....あ.....いや、ただの課題の愚痴？」

なっちゃん

「そっか〜！確かに英語の先生ってちょっと独特だもんね！」

たっつん

「.....あ、ああ.....まあ、そう.....だな」

なっちゃん

「でもみんなと話してるの楽しそうでいいな〜！」

そして─────

なっちゃんはニコッと笑った

その瞬間。

じゃぱぱ

(.....え？)

たっつん

(なに.....今の.....)

ゆあんくん

(うそだろ.....一瞬で心臓撃ち抜かれた)

どぬく

(やば.....笑っただけで空気変わったぞ)

ひろ

(マジかよ.....見てらんねぇくらい.....眩しい)

なおきり

(.....チッ、やっべ.....一番関わりたくなかったタイプなのに.....)

あまりにも自然で、あまりにも優しいその笑顔。それがたった一度。彼らに向けられただけで─────

6人の心は一斉に揺れた

そしてそれぞれが思った

ゆあんくん

(この子.....やべぇ)

ひろ

(俺だけのものになって欲しい)

なっちゃん

「それじゃあまた明日ね〜！」

手を振って教室を出ていくなっちゃん。残された6人は沈黙したまま─────

誰も顔を上げなかった。

ただ1つだけ。全員落ちた。そう感じた