TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

手作りの食べ物

一覧ページ

「手作りの食べ物」のメインビジュアル

手作りの食べ物

第1話 - 手作りの食べ物

34

2023年01月14日

#ホラー

ソネミ

シェアする

この作品はいかがでしたか？

34

ソネミ

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

ピンポーン

和樹

はーい

ガチャ

三枝子

あ…こんにちは…

和樹

どーも

和樹

(誰だこの人？)

三枝子

私、隣の部屋に越してきました

三枝子

田中三枝子です

三枝子

よろしくお願いします

和樹

ああ、よろしくお願いします

和樹

(そーゆー事か)

三枝子

それで、あの

三枝子

挨拶代わりと言ってはなんですが

三枝子

これを…

三枝子

どうぞ受け取って下さい

和樹

あ、これは？

三枝子

私の手作りクッキーです

三枝子

お口に合うか分かりませんが

三枝子

きっと美味しい思うので

和樹

あ、ありがとうございます

三枝子

是非食べてくださいね

和樹

はい、では

和樹

て、貰ってきちゃったけど

和樹

僕人の作ったもの食べれないんだよなぁ

和樹

三枝子さんには悪いけど、これ、

和樹

捨てるしかないか…

翌日

ピンポーン

和樹

はーい

和樹

うげ、三枝子さんだ

ガチャ

和樹

こ、こんにちは

三枝子

…あ、こんにちは

和樹

…何かご用で？

三枝子

ああ、はい

三枝子

これなんですけど…

和樹

(ま、またなんか手作りのやつだ！)

三枝子

私の手作りケーキです

三枝子

きっと美味しいと思うので

三枝子

絶対食べて下さい

和樹

あ、ありがとうございます

和樹

(はは、絶対食べれないけどね…)

和樹

(ごめんなさい三枝子さん)

三枝子

ではこれで

和樹

は、はい…では

和樹

…一口ぐらい食べた方がいいのか？

和樹

いや、でもそれで気持ち悪くなっちゃったらやだし

和樹

今回のも捨てるか

和樹

三枝子さんに申しわけ無いなー

数日後

和樹

最近三枝子さん来なくなったなぁ

ピンポーン

和樹

って、来たのか！？

和樹

あ、え？

和樹

警察？

ガチャ

和樹

ど、どーも

警察官

どーも

警察官

すみませんね突然

和樹

あ、いえ…

和樹

何かあったんですか？

警察官

いやね、

警察官

あなた田中三枝子さんって知ってる？

和樹

あ、はい

和樹

最近隣に引っ越して来た人ですよね

警察官

そうです

警察官

その件で１つお聞きしたいのですが

警察官

手作りの食べ物を貰ったりしませんでしたか？

和樹

…はい

和樹

貰いましたけど

警察官

も、貰ってたのか！君も

和樹

は、はい

和樹

(そ、それがなんだよ？)

警察官

それは食べましたか？

和樹

あ、僕…

和樹

人の作ったもの食べれない体質で

和樹

食べてはないんです…

和樹

すみません

警察官

一口も食べてないんですね！？

和樹

はい…

警察官

なら良かった！

和樹

え？

和樹

なんでですか？

警察官

実はね

警察官

田中三枝子は逮捕されたんだ

和樹

逮捕！？

和樹

そんな、どうして？

警察官

あの女は作った食べ物の中に

警察官

猛毒のヒ素を混ぜ込んでいたのだよ

和樹

ヒ素！？

警察官

ああ

警察官

このマンションの4皆付近の住人が

警察官

何人もヒ素中毒になってたんだ

警察官

死んだ人もいた

警察官

我々が患者に思い当たる節は無いかと聞いたら

警察官

みんな口を揃えてあの女の作ったものを食べてからと言ったんだ

和樹

そ、そんな……

警察官

もし君が彼女の作ったものを食べてたら…

警察官

もう君はここにはいなかったかもしれないね