第2話
スタート
雨
(パラ…
雨
っえww
担任、背中んとこシールついてるwwwww
雨
マジじゃん…w
今思えば、多分これが全ての始まりだったんだと思う。
破った大学ノートに
他愛もない話を書いて
やりとりをする
くだんねぇものだけど
なぜか、楽しかった
雨
先生意外とドジ説w)カキカキ
雨
(ポイッ
樹
それなw(小声
普通に話せばいいと思った
でも、なんか2人の秘密みたいで
いい…と思った
樹
(ポイッ
そーいえば昨日さー____
雨
wwwww
雨
(カキカキ…
そんなやりとりをして1週間
こんな手紙が送られてきた
好きな人いる?
雨
え…?
唐突に恋バナしてきやがったぞ 、こいつ。
いなーい、てかなんで?wそっちは?教えてー!!
樹
ッ…
雨
ん、?
手紙が行き渡ったあと、樹は思ってもいなかった表情をした。
いつもの顔じゃなかった
雨
(俺変なこと言ったかな…
樹
…そ、っか…
樹
俺も…いねぇw
珍しく、今日は口頭で言ってきた
樹
…なぁ、
雨
ん?何?
樹
…ど…
樹
いや、やっぱなんでもねぇ、
雨
え?え?
樹
手紙にする…、
雨
うん?
樹
(カキカキ……
樹
…は、はい(ポイッ
雨
え、ぁ、(パラッ
同性愛者…って、知ってる?
雨
え…?ッ
同性…愛者って…
雨
同性の人を好きな人、だよね…?
樹
…うん、そう。
樹
どう思う?
雨
どう思う…って…
雨
いいんじゃない?
雨
好きになった人が異性だろうが同性だろうが好きなのは変わんないし…
雨
って思うけど…、?
樹
そっか、ありがと。
雨
う、うん…?
そのまま、時が過ぎた。
樹は…元気が無かったように、見えた。
次回
「ずっと、怖かった。」