パシャッ パシャッ パシャッ·····
何枚撮っても
理想の写真にはほど遠い。
真也
真也
~3日前~
真也
友達
俺は大学4年生で、 写真サークルに所属している。
1ヶ月後には卒業だ。
友達
友達
真也
友達
友達
真也
真也
真也
友達
友達
友達
友達
友達
友達
真也
友達
友達
真也
友達
真也
真也
真也
真也
真也
俺の父さんは プロのカメラマンだった。
だけど、俺が10歳のとき
旅先で事故に巻き込まれ
そのまま帰らぬ人と なってしまった。
真也
真也
母さんの気持ちは分かる
でも、カメラを続けたい
真也
真也
真也
真也
真也
俺が今持っている このカメラは
父さんの遺品だ。
だけど、12年間の間
父さんが撮った写真を 見たことは
1度もなかった。
真也
ボタンを操作し、 ギャラリーを遡る
そこには·····
真也
外国で撮ったのだろう、 数々の美しい建物と風景。
どこかの民族との ピースサイン。
そして·····
懐かしい、 父さんの笑顔が写った
家族写真があった。
真也
いざ目の前にすると思わず
涙が零れた。
俺はこのとき、 初めて心の底から
自分の思いを 口にすることができた ━━。
真也
ひと通り口にしたあと、
俺は決めた。
真也
真也
真也
真也
真也
真也
いつもそばで見ているから
頑張るんだぞ
そんな父さんの優しい声が
聞こえた気がした。
レンズの向こう側を覗く
俺の人生の旅はまだ、
始まったばかりだ。
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