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お嬢
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HISAKI𓃠
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あの暗闇に戻ってきた俺は、前回ののあとの温かいお別れを思い出し、胸をなでおろしていた
しかし、ふと自分の体を見下ろして、息を呑む
太もも、腰、そしてお腹のあたりまで、彼の体はすっかり金色の粒子になって消えてしまっていた
ゆあんくん
ゆあんくん
そんなゆあんの肩のあたりをフワフワと飛びながら、小さな男の子の天使が、どこか意味深な視線を向ける
天使
天使
天使
天使
ゆあんくん
ゆあんくん
天使
天使
天使が指を鳴らし、景色が切り替わる
そこは、静まり返ったるなの部屋だった
いつもなら不思議な世界観でみんなを和ませてくれるるなが、ベッドの上で膝を抱え、ぽろぽろと大粒の涙を流している
部屋の机の上には、生前、2人でくだらない落書きをしてよく遊んでいた『思い出のノート』が開いたままになっていた
俺は切なさに胸を締め付けられながら、そっとるなの元へ歩み寄る
ゆあんくん
その瞬間だった
天才肌で、どこか不思議な勘を持っているるなが、ハッと顔を上げて誰もいないはずの空間を見つめた
るなの目には、俺の姿は見えていない
けれど、唯一の同い年だからこそ分かる『特別な気配』を、るなは100%感じ取っていた
るな
るな
るなの言葉に、俺は目を見開いた
少しでも想いを伝えたくて、俺は机の上の思い出のノートへ向かってスッと手を伸ばし、その紙のページにそっと触れた
すると、神様から貰った銀の粒子の力が、るなの強い感受性とシンクロする
ノートが動くのではなく、るなの頭の中に、直接ゆあんの温かい『声』がダイレクトに流れ込んできたのだ
ゆあんくん
ゆあんくん
直接心に響いた、大好きな同い年の声
るなは涙をボロボロとこぼしながらも、いつものるならしい、優しくて眩しい笑顔を浮かべて、誰もいない空間へ向かって真っ直ぐに微笑んだ
るな
るな
るなは涙を拭い、声を少し震わせながら、大切な同い年へ最後の言葉を伝える
るな
るな
るな
るな
るなのその言葉を聞き届けた瞬間、彼の顔にはこれ以上ないほどの満面のひまわりのような笑顔が咲いていた
言葉を交わさなくても、2人の心は完璧に重なり合っていた
感謝が伝わった代償として、俺の身体は、今度は手までキラキラと金色の粒子になって、サラサラと消え始める
天使
静かに、どこか寂しげに告げた天使がパチンと指を鳴らし、まばゆい光が俺を包み込んでいく
涙を浮かべながらも、最後まで「るなは天才ですから!」と笑ってくれた、世界でたった一人の大切な同級生の姿を瞳に焼き付けながら
俺は誇らしげな笑顔のまま、再びあの最初の暗闇へと引き戻されていった
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