な〜ち♡ 様 リクエストありがとうございます😍
スパーン。
快音がテニスコートに 響き渡る。
「取りづらいところに打ち返す」
そんなふうに頭を使った、 ジンヒョンらしいテニスが俺は好きだ。
ユンギ
そんな俺の呟きも もちろん聞こえていない訳だけど。
滴る汗、 普段見せない真剣な表情。
そういうジンヒョンを見る この時間が結構楽しみだったりする。
ジン
やがてヒョンの部活が終わると、 ジンヒョンは俺のもとに走ってくる。
ジン
俺達は幼馴染。 いつも一緒に登下校している。
俺にとっては幼馴染なだけじゃなくて 「好きな人」でもあるのは
ヒョンには秘密だ。
ジン
息を切らしながら帰ってくるヒョン。
走らなくてもいいのにと 思いながらも、
口をついて出るのは いつも真逆の言葉。
ユンギ
ジン
ジン
まだ下校時刻まで5分あるのに、 とぶつぶつ言うヒョン。
俺が早いのは当たり前。
だって俺 ヒョンのテニスが見たくて 超特急で着替えてるんだから。
ユンギ
ユンギ
ジン
ジン
そう言いつつも 180円までね、と 口をとがらすヒョンは、
年下の俺から見てもかわいい。
ぴぉおおん、と 間抜けに流れる入店音。
ジン
真剣にアイスケースを覗く ジンヒョンを見ると、
思わず口元が緩む。
ジン
そう聞いてくるヒョンに、 俺の大好物「あずきなこバー」 を掲げた。
小豆の甘さときなこの香ばしさが 絶妙にマッチした一品だ。
なのにヒョンと来たらー。
ジン
ジン
なんて言ったりして 爆笑しながら馬鹿にしてくる。
ユンギ
あずきなこを馬鹿にするべからず。
俺はあっかんべぇをして 先に店を出た。
ジン
そう言いながら袋を掲げて 戻ってきたジンヒョン。
お互い笑い合って、 俺はジンヒョンからアイスを受け取る。
ユンギ
今回だけだぞ、 と言いながら笑うジンヒョンは、
やっぱり素敵な人だなぁ、と しみじみ思う。
それから俺たちは 他愛もない話を始めた。
ジン
ユンギ
ユンギ
俺の成績は優秀な方だ。 学年200人中10位以内には入るかな。
ジン
そう言っておちゃらけてくる ジンヒョンだけど、
この人はさらに頭がいい。
化学を除く全教科で 学年1位は常連らしく、
イケメンフェイスで テニスが上手いこともあって
学校ではちょっとした有名人だ。
ジン
頑張って解いたのにさぁ、 と言いつつも
苦手と言ったって周りから見たら その成績だって十分優秀なはずだ。
ユンギ
ジン
可愛らしく 謎の張り合いを見せるヒョン。
ジン
ユンギ
アイスのゴミを捨てると、 ヒョンと俺は立ちあがった。
コンビニから家までは徒歩2分。
もうすぐヒョンと 別れなければならない。
しかも今日は金曜日。
隣の家に住んでるとはいえ 土日に会えるとも限らない。
ユンギ
ジン
ニヤニヤしてくるヒョン。 ちげぇし、という俺。
ここで素直になれたら 俺の恋模様も変わるんだろうが、
知り合って14年、 片思いももう長い今になって、
その一歩を踏み出すのは難しい。
ユンギ
そう言ってヒョンと肩を並べ 歩きだすと、 俺のスマホにバイブ音が鳴った。
ジン
ユンギ
そう言いつつも一応開くと、 母親からのカトクだった。
ユンギ
「今日はキム家とチキンパーティー。 ジン君もそのまま来ちゃって」
ユンギ
ユンギ
お母様ナイスです、 金曜日バンザイ。
そう心のなかで唱えながら、 跳び上がって喜ぶ ジンヒョンを盗み見る。
ジン
そう言ってコンビニに 戻って行くジンヒョンなのだった。
ユンギ
ジン
家につくと、 ジンヒョンは母さんにアイスを渡して
俺たちはリビングに上がり込んだ。
to be continued.... Next⇒♡500
次回はジンくん視点です♡
<主から一言>
「もういちど、キミと。」上 が、ファンタジー部門の 銅メダルをいただきました!
ハートを下さった皆様、 ありがとうございました!
これからも未熟な主を どうぞご贔屓くださいませ…。
コメント
8件
片想いみたいな感じが最高です!
久々にまた読んでキュン…♡
はわぁやっぱりSINしかかたん!!!😇😇😇やっぱり語彙力凄いです🤯後銅メダルおめでとうございます🎊🎊これからも頑張ってください