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コメント
2件
今回も最高すぎました! もう感動すぎます ♡888押させていただきました!
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 緑様虐められ注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️
rara🎼
rara🎼
rara🎼
昼下がり。
すちは保健室のベッド脇に座っていた。
背筋を伸ばし、手元のプリントに視線を落とす。
みこと
声をかけてきたのはみこと。
帰国子女らしい柔らかな発音で、英語のフレーズをひとつずつ丁寧に読み上げる。
みこと
すち
みこと
みこと
みことは、すちの隣に座り、もう一枚のプリントを取り出す。
そこに載っていたのは、短い対話形式の英文だった。
A: I feel like no one sees me. B: I see you. I really do.
みこと
すち
みこと
みこと
みことの声が、優しく、でもはっきりと響いた。
すち
みこと
読み終わったあと、すちは暫く黙っていた。
どこか、胸の奥を小さく叩かれたような気持ちがしていた。
みこと
みこと
すち
すち
みこと
みこと
みこと
みこと
その“見てるよ”が、ただの慰めじゃないことは、声の色で伝わっていた。
その頃、教室の後ろ。
英語の授業の準備でざわめく中、数人の生徒が何気ないような顔で話していた。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
くすくすと笑いが広がる。
生徒
いじめっ子
一人の生徒がそう言うと、皆一斉に黙り、席に着いた。
誰も怒らず、誰も否定しない。
それがこの教室の“通常運転”だった。
保健室。
読み終えた英語のプリントに、すちは小さくメモを書き加えていた。
《I see you》の下に、《Thank you》と。
すち
みこと
すち
みこと
みこと
みこと
すち
すち
みこと
みこと
みことはそう言って、すちのプリントの端に一言、書き添えた。
You are enough.
それを見たすちは、一瞬だけ目を丸くし、それから
__そっと微笑んだ。
放課後。
保健室のドアがノックされ、なつが顔を出す。
みこと
なつ
すち
すち
なつ
なつ
なつは空いている椅子に座り、みこととすちの会話に加わる。
なつ
すち
すち
なつ
なつ
なつ
なつ
すち
すちの目が、ゆっくりと明るくなっていくのを、みこともなつも感じ取っていた。
なつ
なつ
なつ
みこと
みことが問いかけると、すちはふと、少しだけ黙った。
そして、ほんの少し、首を縦に振った。
みこと
みこと
すち
__名前を呼ばれる。
それは“ひとりの人間として見てもらう”ということ。
その重みが、すちの心の中で静かに芽を出し始めていた。
夜。
すちはベッドの中で、スケッチブックを開いた。
そこには一枚の絵が描かれている。
小さな教室。
五人の先生が、生徒一人を囲んでいる。
真ん中の生徒の顔には、まだ輪郭しかない。
だけどその上に書かれた言葉は、しっかりと刻まれていた。
“I see you.”
ページの端には、小さな手書きのキャプションが添えられていた。
ここにいる、って言って貰えた
第7話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡80
rara🎼
rara🎼