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主
主
夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ 少女はまだ諦めない
時計塔の針も空を指して
寧々ちゃん
お腹も鳴るそんな時
寧々ちゃん
ふと後ろから人が少女を押す
寧々ちゃん
甘い籠は落ちる
村の人たち
お菓子を踏み行く人達
寧々ちゃん
平気な顔してさ
寧々ちゃん
惨めに拾い集める
寧々ちゃん
ふともうひとりの手が
花子くん
どろどろのパイを徐に口に入れて
花子くん
寧々ちゃん
その声で心は溢れた
まるで輪郭を描いたみたいだわ
花子くん
そうして彼は手を差し出した
寧々ちゃん
何故なら少女に
呪われてるから
死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
街の人達は哀れむ 赤い実を食べて呪われた者を
村の人たち
寧々ちゃん
ふたりは笑う
花子くん
それでも笑う
寧々ちゃん
花子くん
花子くん
寧々ちゃん
寧々ちゃん
寧々ちゃん
寧々ちゃん
寧々ちゃん
花子くん
寧々ちゃん
"呪われているからだよ"
『永遠』の呪いは解かれていた
寧々ちゃん
花子くん
村の人たち
まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
そうしていつか笑うように眠る
何故ならふたりは
寧々ちゃん
花子くん
放たれているから!
死んだ世界で唯ふたりだけが
寧々ちゃん
花子くん
幸せだった
主
主
主
主
主