Nakamu
テレビでは某有名バラエティのエンディング風景がオチのギャグに乗せて流れている
Nakamu
俺はソファーの隅のだらしなく腰掛けているブルックに お揃いのマグカップを手渡した
Broooock
Broooock
Nakamu
俺がマグカップを渡して直ぐ 彼は湯気の出ている液体を一気にズズっと吸い込んだ
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
俺が呆れ顔でそう言うと 彼は「えへへ」と言いながら柔らかい笑顔で微笑んだ
あーもう 好き
不意打ちで可愛いのはずるいと思う
いつもはカッコイイくせに。
Broooock
始まったばかりの深夜ニュースを観ていたブルックが 突然驚声を上げた
Broooock
Broooock
Nakamu
画面左上の時計を見てみると 長針、短針ともに0時を指していた
Nakamu
今日は、、、 いや違うな。
もう昨日だ。
昨日は11月30日だったから 今日はもう12月という事になる
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Broooock
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
12月、、?
12月って、、 なんかなかったっけ?
年越しもそうだけど もっと前にある恒例行事、、
Broooock
Broooock
俺の思考が停止した時
ジャストタイミングでテレビのディスプレイがその答えを映し出した
< ご覧下さい!
< 12月と言えばクリスマス!
< という事で!今月から駅前のライトアップが開始されました!
< 今年最後の恒例行事!
< 皆さん!是非大事な方と見に来ては如何ですか?
Broooock
Nakamu
咄嗟に固まってしまった俺の脳は この答え合わせと同時に別の困惑に襲われた
俺達が付き合い始めたのは 今年の5月
お互い 恋人と2人きりで過ごすクリスマスは初めてだ
Nakamu
Broooock
ディスプレイを眺めながら 双方黙り込む
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
俺が口を開こうとすると ブルックが食い気味に俺の名前を呼んだ
Nakamu
咄嗟に間抜けな声が飛び出した
Broooock
Broooock
と少し照れ臭そうに 問い掛けた
彼の耳は赤く火照っている
Nakamu
Nakamu
片言になった俺の言葉は 2人きりの静かな部屋に響いた
12月25日が 俺の特別になった瞬間だった