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あらたろ
悠翔
悠翔
陽葵
拠点を二重の壁で囲んだことで、 昨日よりもずっと安心感のある朝を迎えられていたのだ。
外の冷たい風は遮られ、床の上に寝転ぶ体も安定した温かさに包まれていた。
カナデ
小さな笑い声が小屋の中に広がる。 だが、空気が緩んだそのとき、悠翔が真剣な表情を浮かべた。
悠翔
悠翔
悠翔
3人ははっと息を飲んだ。 昨日の作業に夢中で、彼らは補給のことを後回しにしていたのだ。
森の奥へと進む。悠翔とあらたろが前を歩き、陽葵とかなでが後ろを守る。 足元の落ち葉がしっとりと濡れていて、夜露が残っているのが分かる。
カナデ
カナデ
あらたろ
悠翔
陽葵
陽葵
悠翔
悠翔
小さな知識や工夫が、彼らを生かしていたのだ。
安堵は長くは続かない。 森は、何かを待っているかのように静まり返り、逆に不気味さを増していた。
川に到着すると、水辺に奇妙な跡が残っていた。
あらたろ
陽葵
人間のようでありながら、指の数が合わない。 大きさも不自然にまばらだった。
足跡は川の向こうへと続き、まるで誰かがかのようだった。 悠翔は静かにしゃがみ込み、足跡を指でなぞった。
悠翔
カナデ
沈黙が流れる。森の静寂が、かえって音を大きくしていた。
拠点に戻る途中、陽葵は皆に背を向け、小声で呟いた。
陽葵
悠翔
陽葵
拠点に戻り、水を浄化して飲む。木の実も少しだけ手に入れた。
悠翔
あらたろ
カナデ
拠点の中は静かだったが、 外から風のような囁き声がした。
陽葵は目を見開き、布団代わりの毛布を握りしめる。
陽葵
小さな体を震わせながら、心の中で繰り返した。
陽葵
闇の向こうに、確かに光る"目"があった。
それが何者なのかは、まだ4人には分からなかった。