母を守りたい
ヒーローになりたい
あの日から私は1人で特訓をしていた
本気だった
学校の子達もヒーローになりたい子が多かったけど
私は彼らのように口だけで何もしない奴にはなりたくなかった
本気で
そう、本気でヒーローに───
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
「ここ、どこなのでしょう……」
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
私以外、誰も来ないはずの花畑に人が来た
これだけでもビックリする
だけど私は彼女に目を奪われた
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
彼女は花畑を見て目をキラキラと輝かせてた
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
私がいたことに気づかなかったのか彼女はビックリした表情を見せる
そして口を開いた
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
この町には他の家とは比べ物にないくらい大きな家がある
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
あの家人が住んでる気配がないと思ったけど別荘なら納得だ
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
正直お嬢様は苦手だ
私の学校にも金持ちの子がいるけど
わがままで意地悪で自己中だから嫌い
私も学校でよそ者って意地悪されるし
でも、ヒーローなら困ってる人を助けるよね……
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
これが雪梨との出会いだった
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
私たちは無言で歩いていた
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
隣にいるお嬢様の方を見るとさっきまで一緒にいたお嬢様はいなかった
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
慌てて後ろの方を見ると彼女は立ち止まって何かを見ていた
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
このお嬢様、なんというか……
顔もいいし、服も高価そうだし、言葉使いも綺麗なのに……
完璧に見えて少し抜けてる
私の知ってるお嬢様とは違いすぎて……
面白い笑
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
お嬢様はハッとして私の方を見る
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
無意識に私は彼女を名前で呼んだ
今まで人に興味なかったけど
私は雪梨に興味が湧いた
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
彼女も私が同い年だと思わなかったらしい
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
そういうと彼女はキョトンとした顔で
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
こういうところは本当にお嬢様なんだなと痛感する
私の学校の我儘お嬢様もこの子を見習って欲しい
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
ちょっとぎこちなく言った雪梨だったが
私は大満足だった
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
私は少し強引に雪梨を誘った
でも私はこの子と……
どうしても友達になりたかった
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
冬月 雪梨(フユツキ ユキナ)
雪梨がいる夏休みは、私の世界に彩りを与えてくれた
私の学校での嫌なことを全部忘れられる
一緒に遊んで、
一緒に夏休みの宿題をやって、
一緒に同じ夢を目指して、
一緒に好きな物を共有して、
雪梨と一緒にいる私は、
よそ者でもなく、
周りより賢い女の子でもなく、
どこにでもいる普通の少女になれた
だから雪梨だけに話した
個性のことも
私の将来の夢も
母と二人暮しだということも
雪梨なら絶対私から離れないと
そして雪梨は普通に受け入れてくれた
私にとって雪梨は大事な存在だと実感した
だから約束した
お互いを守るために
どちらかが困ってたらお互い助け合おうと
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
詞葉 母
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
詞葉 母
そう、私が楽しいのは雪梨のおかげ
雪梨は私のヒーローだ
そして大切な人
雪梨は私を救ってくれる
だからこれからもきっと───
ピーンポーン
詞葉 母
詞葉 母
詞葉 母
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
母:「はーい……」
母:「……!」
母:「なんでここにいるの……!?」
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
詞葉 母
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
こちらに来た母は後ろから誰かに包丁を向けられてた
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
後ろにいる何者かは黒いフードを外して顔を出した
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
詞葉 父
詞葉 父
主
主
主
主
主
主
主
主
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
姫田 詞葉(ヒメタ コトハ)
コメント
9件
ゥゥゥゥゥゥ…もうなんだろうこんなに、泣ける話最高すぎる、 詞葉ちゃんの過去辛すぎだって… お父さんマジ腹立つ〜!
私がことはちゃんだったら、お嬢様の雪梨ちゃんのこと優しく案内なんてしない気がする。自分とは違って裕福な暮らしだし、なおそれを見せつけられたら自分のプライドが傷つくし…。だからことはちゃんマジで器の広い人間だしヒーロー向いてたと思うな…。 つーか親父が「迎えに来たよ」っていうの申し訳ないけど鳥肌立つw そのセリフはイケメンにしか通用しないぜ!!☆😉
💬お邪魔します!|• •๑)"✨️ いやもう全部が最高すぎます😆💗 詞葉ちゃん&雪梨ちゃんは ちょっと私にはダメージが大きすぎる…!( ゚∀゚):∵グハッ!!