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歌い手を辞めると送ったら、 この手紙を渡したら、メンバーは どんな反応をするのだろうか。
怒られるかな。 悲しむかな。
...嫌われちゃうのかな。
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急にこんなことを言って 信じてくれるだろうか。 ...受け入れてくれるのだろうか。
...こんな事実を。 ...こんな我儘を。
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でも、わかってる。
本当に辛いのは 忘れていく俺じゃない。
本当に辛いのは 忘れられていくメンバーだ。
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こえの病気を知って、 配信をしたあの日から、 6年ほどがたった。 言われている余命まで、 あと...1年。
こえはどんどん忘れ、 どんどん衰弱していった。
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記憶を無くしていくこえは どんどん言葉も忘れていって、 今やもう一方的に話しかけるだけで 会話のキャッチボールができない。 ...こえの病気はそこまで 進行しているのだ。
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いきなり立ち、 録音室へ行こうと早歩きする こえを止める。
なぜなら録音室には、 壁に「あなたは歌えません。」と 書いてあるからだ。 おそらくこえが記憶がある時に 書いていたのであろう。
そんな言葉を見たら こえは絶望するかもしれない。 ...だってあんなに歌が好きやったん やもん。 こえを悲しませることはしない。
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どこか上の空のこえと一緒に 午後になって、 メンバーが来るのを待った。
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くにおがこえと同じ目線に立ち、 優しく声をかける。 ...毎日、毎日。
その度に現実は形となって、 れるたちの胸を刺す。
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一方通行だった会話が こえが言葉というボールを受け取る。 奇跡が僕らを繋ぐ。 そんな姿にれるたちは 視界が歪んで...
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でも奇跡は永遠ではなく、 またボールが転がる。
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果たして歌うとは言ったものの こえは歌えるのか、 こえは思い出してくれるのか、 そんな不安がこえに寄り添う。
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曲はゆっくりと進み 落ちサビまできた。 ...こえは上の空のままだった。
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上の空だったこえが 反応を示す。 ...どことなく今までの面影を 浮かべて。
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音程やテンポこそあっていないものの ゆっくりと歌詞が紡がれていく。
上の空ではないこえは 思い出そうしているように見てた。 そんなこえを視界に収め、 ラスサビまでメンバーで紡いでいく。
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再びボールが転がる。 さっきまで歌を歌っていたとは 思えないほど、 上の空のこえに戻ってしまった。
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こえがあと何回歌えるか、 あと何回思い出してくれるか、 誰にも分からない。
でもこえが生きていれば、 もう一度は何度でもあるから。 メンバーがいれば もう一度は何度でもできるから。 ...ずっと、もう一度を繰り返そう。
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
カクテル
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