司
類
えむ
寧々
スクランブル交差点
類
ふふ、今日も人が多いねぇ…
寧々
ほんと…人酔いしそう
司
寧々…それ治せよ……
寧々
治そうとして治るもんじゃないから
えむ
あっ!信号青になったよっ!
類
あぁ…渡ろうか
その時は急に来た
俺の…俺たちの幸せな日常を 壊す何かが________
類
司くんっ!!!
司
え、?
えむ
あっ…寧々ちゃんっ、!!!
寧々
っ!!!
きゃあああああああ
だ、誰か!救急車!!
車が突然突っ込んできた。
人も多いスクランブル交差点に 突っ込んだもの、 死者、けが人は多く出た
幸い____いや、これは不幸かもしれない
司
類!えむ、寧々、!!!起きろ、!
司
起きてくれっ……!!
俺だけ無事だった。
特に酷い怪我をしているわけでもなく、 類に突き飛ばされ少し 擦り傷が出来た程度だった
類は俺を庇って…飛び出した。
えむも寧々を突き飛ばそうとしたが 遅かった。 だから…えむも、寧々も。
ぐにゃ、という音と共に血を流した
司
おい…おいっ……!!
類は跡形も無く…えむは頭部が損傷 していた。
だが寧々は助かるかもしれない。 外傷は少ないから、。
それでも頭を強く打ったはずだ
司
頼む…お願いだ、、!!
司
どうか寧々だけでも…!!
寧々
つ…かさ……
寧々
ごめ……なさ…いっ……
寧々
も…、だめ……かな、
寧々はそれだけ言って目を閉じた
司
寧々…寧々!!おい、!
司
あ、あぁ……あぁ……
サイレンの音が頭に響く
何故神は俺だけ残したのだろうか
せめて俺も行きたかった
寧々だけでも…返して欲しかった
司
くそっ……
気づいたら俺は病院にいた
やはり俺には命に別状は なかったらしい
えむ達は…俺を置いてったみたいだ
司
最低っ……泣
司
類のっ……バカっ…泣
俺は類の冷たく大きな手で ずっと泣いていた______。