司
類
えむ
寧々
スクランブル交差点
類
寧々
司
寧々
えむ
類
その時は急に来た
俺の…俺たちの幸せな日常を 壊す何かが________
類
司
えむ
寧々
きゃあああああああ
だ、誰か!救急車!!
車が突然突っ込んできた。
人も多いスクランブル交差点に 突っ込んだもの、 死者、けが人は多く出た
幸い____いや、これは不幸かもしれない
司
司
俺だけ無事だった。
特に酷い怪我をしているわけでもなく、 類に突き飛ばされ少し 擦り傷が出来た程度だった
類は俺を庇って…飛び出した。
えむも寧々を突き飛ばそうとしたが 遅かった。 だから…えむも、寧々も。
ぐにゃ、という音と共に血を流した
司
類は跡形も無く…えむは頭部が損傷 していた。
だが寧々は助かるかもしれない。 外傷は少ないから、。
それでも頭を強く打ったはずだ
司
司
寧々
寧々
寧々
寧々はそれだけ言って目を閉じた
司
司
サイレンの音が頭に響く
何故神は俺だけ残したのだろうか
せめて俺も行きたかった
寧々だけでも…返して欲しかった
司
気づいたら俺は病院にいた
やはり俺には命に別状は なかったらしい
えむ達は…俺を置いてったみたいだ
司
司
俺は類の冷たく大きな手で ずっと泣いていた______。