TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
運命-boys side-

一覧ページ

「運命-boys side-」のメインビジュアル

運命-boys side-

1 - 運命-boys side-

2019年04月11日

シェアするシェアする
報告する

これはまだ俺と茉宇が小学生の時の話

あの頃はまさか大学卒業した次の日に茉宇と結婚して次の年には父親になるなんて想像もしてなかった

茉宇と初めて会ったあの日──

俺は一目見ただけで茉宇に好意を持った

そしてその気持ちは育まれ──

小五

2月14日

中村茉宇(まう)

はい

中村茉宇(まう)

これ

西村宙(そら)

西村宙(そら)

これなんだよ?

中村茉宇(まう)

見たら分かるでしょ!

中村茉宇(まう)

チョコだよ!チョコ!

西村宙(そら)

チョコ?

中村茉宇(まう)

…宙、バレンタインとか縁もゆかりもなさそうだもんね

中村茉宇(まう)

友チョコだけどあげる

西村宙(そら)

縁もゆかりも無いって失礼だな

西村宙(そら)

俺だってチョコくらい!

西村宙(そら)

…もらったことあるし

中村茉宇(まう)

絶対ないでしょ

西村宙(そら)

なんでそう思うんだよ

中村茉宇(まう)

じゃあ、なに?

中村茉宇(まう)

今の間!

中村茉宇(まう)

どうせお母さんからでしょー?

西村宙(そら)

う、うるせー!

西村宙(そら)

茉宇からのなんていらねーよ!

あの頃の俺は素直じゃなかった

本当は嬉しかったのに嬉しいって言えなくて

中村茉宇(まう)

…あっそ

中村茉宇(まう)

ならいいよ!

中村茉宇(まう)

私他の人にあげるし!

茉宇が俺の手からチョコを取った

完全に怒らせた…

中村茉宇(まう)

宙にあげるなんて言わなきゃ良かった!!

西村宙(そら)

な、なら最初から渡すなよな!

中村茉宇(まう)

はぁ!?

クラスメイト

ヒューヒュー!

クラスメイト

宙と茉宇、ラッブラブー!

西村宙(そら)

うっせー!

西村宙(そら)

黙れ!!

クラスメイト

早く仲直りしろよ?

クラスメイト

あ、仲直りの印にチューすれば?

西村宙(そら)

…茉宇とだけはチューなんかしたくねーよ、気持ちわりぃ

西村宙(そら)

茉宇とチューしたら吐くわ

中村茉宇(まう)

気持ち悪いのはこっちも同じだわ!!

中村茉宇(まう)

宙とキス?

中村茉宇(まう)

無理無理無理ーーー!

中村茉宇(まう)

こんなのとキスなんか絶対したくない!!

西村宙(そら)

人のことこんなの呼ばわりかよ!?

中村茉宇(まう)

宙はこんなので十分ですーーー

クラスメイト

宙もさー

クラスメイト

茉宇からチョコ欲しいなら欲しいって言えよ

西村宙(そら)

は!?

西村宙(そら)

い、いらねーし

クラスメイト

素直に「ありがとう」って言えばいい話なのにさ

西村宙(そら)

……

その通り過ぎて何も言えなかった

放課後

西村宙(そら)

…茉宇

中村茉宇(まう)

……

西村宙(そら)

あの…

西村宙(そら)

ごめん

西村宙(そら)

今日のは言い過ぎた

西村宙(そら)

チョコ…

西村宙(そら)

他の人にやった?

中村茉宇(まう)

…渡してないよ

中村茉宇(まう)

私もごめんね

中村茉宇(まう)

本当はあんなに言うつもりじゃなかったんだけど…

西村宙(そら)

じゃあ…

西村宙(そら)

俺にあのチョコくれる?

西村宙(そら)

友チョコ、なんだろ?

中村茉宇(まう)

…はい

中村茉宇(まう)

これからもよろしくねってことで

友チョコだって分かってる

でも、俺は…

好きな子からバレンタインにチョコ貰えたってだけで嬉しかった

西村宙(そら)

…サンキュー

西村宙(そら)

…来月お返し渡す

中村茉宇(まう)

へ?

中村茉宇(まう)

お、お返しとか別にいいよ?

西村宙(そら)

だーめ

西村宙(そら)

茉宇から貰って終わりじゃ借りが残ってる

中村茉宇(まう)

借りって…

中村茉宇(まう)

なにそれ(笑)

中村茉宇(まう)

バレンタインに借りも何もないよ

茉宇はクスクスと笑ってる

中村茉宇(まう)

でも、ありがと

中村茉宇(まう)

じゃあ、楽しみにしてるね!

西村宙(そら)

おう

そしてホワイトデーにはお返しにハンカチを渡した

茉宇は大人になった今でもあの時のハンカチを大切に持ってくれている

小五の俺へ

今のお前は素直になるのが恥ずかしいんだよな

本当は茉宇のことが大好きだけどつい意地悪をしてしまうんだよな

でも、大きくなったらちゃんと自分の気持ちを茉宇に言えるようになるしずっと一緒にいられる

だから自分を信じて突き進め──

終わり

いいね下さると嬉しいです♡

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚