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石塚太陽…
私は…
私は…
こいつことを…?
一体…?
石塚太陽(いしづかたいよう)
稲垣和奏(いながきわかな)
高くもなく、低くもなく…
けれど、どこか落ち着く…
そして、太陽なような、場を明るくしてくれるその笑顔…
なんで、こんなに人に興味を持つのだろう…
私は、生きてきた中で、そうそう人に興味を持つことなんて、なかった…
なのに…
なのに…
なんで、こんなやつに…?
石塚太陽を見ると…
顔も赤くなってしまう…
それに…
感情も表情も乱れる…
あれ…?
なんで…?
私には、感情などないはずなのに…?
表情だって…
なんで…?
こんなにも気持ちが、焦るのは、初めてだ…
他の班の女子1
他の班の女子2
他の班の女子達の話し声がきこえた…
す…き…?
こんなにも石塚太陽のことが気になるのは…
こんなにも石塚太陽に興味を持つのは…
こんなにも石塚太陽のせいで、感情が乱れるのは…
す…き…だから…?
好きって何…?
どういう感情が好きというものなの…?
私は、ただ…
石塚太陽を見ると、顔が赤くなって…
石塚太陽と関わると感情が乱れるだけで…
石塚太陽の声をきくと、落ち着くだけで…
ただそれだけで…
ねえ、好きって何…?
もしかして、この感情が好きというものなの…?
待って…
そもそも、私には、感情などないはずなのに…?
感情なんて、ない…?
稲垣和奏(いながきわかな)
私は、つい顔をあげてしまった…
まだ顔は、赤い…
福永絢斗(ふくながあやと)
福永絢斗が私に声をかける…
でも、私が求めている声じゃない…
あれ…?
私、何を求めているの…?
まさか…
石塚太陽の声を…?
石塚太陽(いしづかたいよう)
石塚太陽の声…
なんでだろ…
こんなにも…
誰かの声をききたいのは…
いや…
違う…
こんなにも…
"石塚太陽の声をききたいのは"…
なんでなの…?
これが、好きというものなの…?
わからない…
わからない…
稲垣和奏(いながきわかな)
石塚太陽(いしづかたいよう)
稲垣和奏(いながきわかな)
今の私には、わからない…
石塚太陽(いしづかたいよう)
稲垣和奏(いながきわかな)
石塚太陽(いしづかたいよう)
私は…
私は…
こういうことを誰かに言ってほしかった…
私は、自分の正直な気持ちを、自分自身で閉じ込めていた…
感情がない…?
違う…
私は、元から感情は、あった…
それを自分自身で、私には、感情などないと言い聞かせていた…
それもこれも全部…
石塚太陽が気づかせてくれた…
石塚太陽(いしづかたいよう)
稲垣和奏(いながきわかな)
私は、笑顔でそう言う
好きかは、まだよくわからない…
けど、今の自分の方が前の自分より…
断然楽だ
石塚太陽(いしづかたいよう)
福永絢斗(ふくながあやと)
大槻駿(おおつきしゅん)
富田凪(とみたなぎ)
先生
やっと、長かった調理実習も終わった…
そして、私は、家に帰ったら、どうしても調べたいことがある…
作者
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