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拝啓、愛しき元奴隷様/桃青、黄赤

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拝啓、愛しき元奴隷様/桃青、黄赤

13 - 第12話 拝啓、愛しき元奴隷様

♥

310

2024年11月06日

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スロベ城 怜海の部屋

コロン

おぉ〜

ジェル

お似合いですよ〜

リイヌ

この服嫌なんだけど、、、

リイヌ

動きにくいー!!

ジェル

お似合いですよ

リイヌ

俺はもっと通気性が良くて動きやすいのがいいー!!

コロン

似合ってるよ

リイヌ

コロちゃんに褒められてもこればっかはやだ〜!!

琉斗

リイヌ、かっこいいですよ。

リイヌ

ぅ"、、、ご主人様まで、、、

ジェル

、、、怜海様はまだですかね、、、

琉斗

アナウンス中でしたっけ?

リイヌ

アイツのアナウンスで人なんて集まるのかね〜、、、

ジェル

、、、集まりますよ。

ジェル

彼、かなり徳を積んでますから

リイヌ

そーは見えねーw

怜海

お前ら、あと10分で出るぞ

ジェル

かしこまりました

コロン

なんかドキドキする、、、

メイド

さ、怜海様ああああ!!

怜海

ノックしろ

メイド

も、申し訳ございません!

メイド

で、ではなくて!

メイド

唐突に市民を集めるなんて何事ですか!

怜海

なんだっていいだろ。

メイド

良くないですぅ〜!!

メイド

って、、、せ、専属奴隷にスーツ着せてるんですか!?

怜海

、、、なにか文句か?

メイド

文句って、、、あのスーツいくらすると思ってるんですかああ!!

リイヌ

、、、

メイド

ヤギ族に着せるなんて、、、何考えて

リイヌ

お前うっさい

メイド

、、、え?

琉斗

ちょっとリイヌ、、、

リイヌ

さっきからピーチクパーチク、、、鳥か

メイド

と、鳥!?

リイヌ

うっせぇんだよ

リイヌ

何着たっていいだろ

リイヌ

そーゆーの、差別って言うんだぞ

リイヌ

ばーか

メイド

な、、、!

怜海

、、、くだらんことを言うな。

怜海

時間だ。行くぞ

リイヌ

うぃーっす

琉斗

まったく、、、いくらムカついてもあんなこと言っちゃ行けません!

リイヌ

だってぇ〜、、、

ジェル

、、、

コロン

、、、

怜海

、、、コロン、似合ってるぞ

コロン

、、、ありがとう、、、

メイド

、、、なによ、、、

スロベ城前

怜海

皆の衆!よく集まってくれた!

怜海

忙しい中ありがとう!

リイヌ

なんかカッコつけてる、、、?

ジェル

しー、、、

怜海

今日は皆に発表がある。

怜海

宗教についてだ。

怜海

現状この都市は強く信仰している宗教があるのを知ってるだろうか

怜海

そして、、、それを信じるきっかけとなった日を覚えてる人はいるだろうか

市民

きっかけ、、、?

市民

なにそれ、、、

怜海

知らないならそれで構わない

怜海

隠されているんだ。知る由もないだろう

市民

隠されてる、、、?

市民

どういうことですかー?

怜海

俺はこの12年、羊族への優遇とヤギ族への差別を調べてきた。

怜海

しかし、そのきっかけとなった日が書かれた本は破られたり、黒塗りになっていた。

怜海

が、彼から情報を得てそのきっかけの日を知ることに成功した

琉斗

、、、

怜海

その日に何があったか、驚かず聞いて欲しい

怜海

まず大前提、その日が起こる前まではここスロベは都市としては無宗教だった。

怜海

、、、羊族の1人が神の象徴であることを利用し、貴族へと成り上がったんだ

怜海

偽善を積み地位を高くして行き、羊族の思い通りにしようとした。

怜海

しかし、都市の権利者は羊族が神の象徴であることだけで、羊族の意見を通すわけに行かなかった

怜海

そこで、自分の思い通りにならないことに苛立ったソイツは権利者を殺害した

怜海

同族までも殺し、ヤギ族を犯人に仕立てあげたんだ。

怜海

悪魔の象徴である彼らのせいだと言い

怜海

ヤギ族の1人を誘拐して、神の鉄槌の名の元に殺された

市民

、、、そんな

市民

、、、酷い

怜海

以下の歴史より、都市スロベは無宗教になること、

怜海

羊族への優遇とヤギ族への差別を辞めることを

怜海

ここに誓おう。

怜海

ただ、勘違いしないで欲しいのが、都市としては無宗教になるだけで、個人間で信じていたいならそれで構わない

怜海

何を信仰しようが皆の自由だ。

怜海

これからも信じたいなら信じてもらっていい。

市民

あの〜、、、

市民

そ、そこの羊族はどうなるんですかー?

市民

そ、そうよ!どうなるのよ!

市民

貴族の位置に置いていいの!?

市民

ど、どうなんだよ!

ジェル

、、、

怜海

静粛に!

怜海

確かに彼は加害者である人物と同族だ

怜海

同族である。ただそれだけだ。

怜海

同一人物というわけでなければ、血が繋がってる訳でもない

怜海

それでも尚、責めると言うなら聞いてやろう

市民

、、、で、でも!元は羊族だからで貴族になったんだろ!?

市民

そうよ!優遇を無くすなら彼を貴族から下ろすべきよ!

怜海

、、、彼のしたことを忘れたというのか!

怜海

そこの橋をかけるのを協力したのは誰だ!?

怜海

ここを良くするための募金に誰よりも多く入れたのは誰だ!?

怜海

誰よりも親身になって話を聞いたのは誰だ!?

怜海

俺は知ってる!誰よりも近くで見てきた!!彼の努力を!!

怜海

そういう積み重ねが!今の彼を作っているんだ!

怜海

安易に下ろせと言うなら俺も黙ってはいないぞ!!

ジェル

、、、ッ

琉斗

貴方って意外といい人なんですね、、、

ジェル

う、うるさいです、、、

市民

だ、だからって、、、!

市民

貴族になるきっかけがあったからそういうのが出来たんでしょ!?

市民

そ、そうだ!俺たちだってきっかけがあれば、、、!

怜海

、、、わかった、、、

怜海

彼にはそれ相応の罰を与える

ジェル

、、、

怜海

それと、能力さえあれば誰でも貴族になれる制度を考えるとしよう

市民

ほ、ほんとか!?

怜海

あぁ。

怜海

それと、今いる貴族も改めて相応しいか定める

怜海

宗教については以上だ。

怜海

何か意見のある者は

怜海

、、、居ないようだな

怜海

次に、奴隷についてだ。

怜海

今この瞬間から、都市スロベでは

怜海

奴隷制度を完全に撤廃する!

怜海

亜人を商売道具にしていた者には罰を与える!

怜海

1ヶ月以内に、亜人を城内に連れてくること、罰金として得た収益の半分を支払うこと!
出来なければ懲役10年罰金100ゴールドとする!

怜海

亜人を奴隷として扱っている者も城内に来い!

怜海

奴隷として扱っていなかったと自認していても、念の為城内に来てくれ!

怜海

罰は亜人に任せる!

怜海

奴隷にされていた亜人が満足のいく罰を与える!

怜海

奴隷にされていた亜人は奴隷にされていた期間に合わせ、詫びとして贈り物を!

怜海

少しだけでも構わない!奴隷として扱われた過去を持つ亜人は城内に来てくれ!

怜海

亜人の行き場についてだが、帰る場がある者はそこへ

怜海

そうでない者は一時的に城内で預かる!

怜海

城内で、職探し、傷の癒しに専念してくれ

怜海

ここまででなにか質問がある者はいるか?

怜海

、、、よし、次は職についてだ

怜海

城内の案内所を知ってるだろうか

怜海

そこでは、市民の困り事を解決するため質問を受け付けていたり、求人の掲示板があったんだ。

怜海

その求人掲示板に亜人の欄を追加する。

怜海

亜人にしかできない仕事、亜人でもできる仕事

怜海

必ずあるはずだ!

怜海

案内人に申請をし、合格が出れば求人募集ができる!

怜海

新たなことが多く、混乱するかもしれないが、許して欲しい

怜海

この後、城内の案内所で亜人の保護と、職について受け付ける

怜海

以上!

貴族

何が以上だ!!

怜海

、、、意見か?聞いてやろう言ってみろ。

貴族

これまで奴隷のおかげで成り立ってきたものがどれほどあるか分かっているのか!?

怜海

くだらん。知りたくもないわ。

怜海

奴隷でなく、金で雇えと言ってるんだ。

怜海

奴隷を買う金があるんだ。給料くらい払えるだろうが。

貴族

、、、だが、、、!

貴族

お前だって奴隷を持ってるくせにー!

怜海

、、、

コロン

ち、ちがうもん!

コロン

怜海くんは!僕のことを奴隷として扱った日なんて1日もなかったよ!!

コロン

誰よりも大切にしてくれた!

コロン

僕がいるから責めるの!?

コロン

なら僕、誰であろうと容赦しないから、、、!!

貴族

おー!恐ろしい!!やはりヤギ族は悪魔なんですよ!

怜海

、、、いい加減にしろ!

怜海

罪のない亜人を!自身の為だけに苦しめた我ら貴族に!!

怜海

悪魔を語る資格はない!!

リイヌ

そーだそーだ!

リイヌ

亜人だからって舐めんなよー!

亜人

、、、そ、そうだよ!!

亜人

私達だって皆と同じで生きてるんだから、、、!!

亜人

あの、怜海様は私の事助けてくれたんです!!

亜人

他の貴族とは違うんです!!!

怜海

、、、まだ何か言いたいことがあるなら聞いてやろう

貴族

、、、ぐ、、、

貴族

、、、

怜海

、、、特にないようだな?

怜海

亜人の皆、賛同してくれてありがとう。

怜海

誠に嬉しく思う。

怜海

では改めて、、、以上!!

スロベ城 案内所

怜海

次の者

亜人

、、、

市民

、、、

亜人

、、、わ、私、、、亜人で、、、この人に買われたんですが、、、

怜海

ほぉ?

怜海

罰は何を望む?

亜人

な、何も望んでません!

亜人

わ、私、この人に買っていただいてからずっとずっと幸せなんです、、、

亜人

だから、、、!

怜海

そうか。お幸せにな。

怜海

次の者

市民

、、、え

市民

そ、それだけ、、、?

怜海

買われた側が何も思ってないならそれでいいじゃないか。

怜海

身なりを見てても愛されていることが分かる

亜人

、、、!

怜海

だから、お幸せにな

市民

ば、罰金は、、、

怜海

無いぞ

怜海

とっとと行け。金とるぞ

市民

あ、ありがとうございます、、、!

怜海

、、、

怜海

亜人の女は待て

亜人

え、、、?

怜海

奴隷にされてた期間はあるか?

亜人

、、、3年ほど、、、

怜海

そうか、、、では、50ゴールドを贈ろう

亜人

え!?

亜人

う、受け取れないです!私もう幸せですから、、、!大丈夫です、、、!

怜海

たとえ今幸せであっても、昔に辛いことがあったんだ。

怜海

その傷を詫びぬ理由は無い。

怜海

この金は、奴隷にさせてごめんなさいの金だと思ってくれ。

亜人

、、、そういうことなら、、、ありがとうございます、、、!

怜海

彼女と美味いもんでも食べてくれ

亜人

、、、!

亜人

はい!ありがとうございます!

怜海

、、、次の者

亜人

、、、

怜海

、、、お前は、、、あの時の、、、

怜海

まさか、、、別の貴族に、、、!?

亜人

い、いえ!そうじゃなくて、、、

亜人

お礼を、、、言いたくて、、、

怜海

お礼、、、?

亜人

ありがとうございます、、、!

亜人

私達亜人を助けてくださって、、、!

怜海

、、、上に立つ者として、最善を尽くしたまでだ

怜海

むしろ、時間がかかって申し訳ない

亜人

い、いえ!そんな、、、!

亜人

怜海様のおかげで、両親とまた一緒に暮らせるんです、、、!

亜人

本当に感謝しかありません、、、!

怜海

、、、そうか、、、

怜海

では、また両親と落ち合えたらここに来い

亜人

、、、え?

怜海

言っただろ?奴隷にされていた期間に合わせ贈り物があると

亜人

あ、ありがとうございます!

怜海

いや、礼を言われるようなことじゃない

怜海

今日はそれを言いに来ただけか?

亜人

は、はい、、、!

怜海

そうか、、、

怜海

わざわざありがとう

怜海

次の者

奴隷商

、、、

怜海

、、、奴隷商か、、、

怜海

ジェル、亜人達を連れてってくれ

ジェル

かしこまりました

ジェル

皆さん、こちらですよ〜

怜海

、、、

怜海

、、、金は持ってきたんだろうな?

奴隷商

えぇもちろん。

奴隷商

はい、これで全てです。

怜海

、、、念の為、この石を持ってくれ

奴隷商

構いませんが、、、

怜海

それで金は本当に全部か?

奴隷商

はい

怜海

、、、光らない、、、なるほど

怜海

事実のようだな。石と金をこちらへ

奴隷商

どうぞ

怜海

、、、

怜海

、、、なぜ奴隷商を始めたか、、、聞いていいか?

奴隷商

、、、他の方にも聞いてるのですか?

怜海

いや、、、聞かないな。

怜海

ただ、お前以外の奴隷商は皆嘘をついていたんだ。

怜海

金目的だからな。

怜海

素直なお前が気になっただけだ。

奴隷商

、、、

奴隷商

金に興味が無い、、、それだけですよ

怜海

では何故亜人を売った?

奴隷商

、、、合法的に鞭を使えたからです

怜海

、、、ん?

奴隷商

私、鞭を使うのが楽しくて楽しくて、、、

奴隷商

でも人に向けると痛いじゃないですか。

奴隷商

でも向けたいんですよ。

奴隷商

なのでやってました

怜海

、、、くだらん

奴隷商

だから言いたくなかったです

怜海

、、、まぁいい、、、

怜海

お前を世に放ち、市民を傷付けられては困る。

怜海

ちょうどいい職場がある。そこにつけ。

奴隷商

ちょうどいい、、、?

怜海

合法的に鞭でもなんでも使える。

怜海

後ほど紹介するからとっとと退け

奴隷商

、、、かしこまりました

怜海

ったく、、、変な奴も居たもんだ、、、

怜海

次の者

実力のない貴族は市民へ

優れた市民は貴族へ

亜人は平等に

ジェルへの罰は 1つ位を落とすこと

神を信じるなら 個人間で信じること。

亜人と人間が等しく暮らすこと

まだもう少し時間がかかるけど、

いつかきっと、君と望む未来を

責任を持って、俺が作るから

もう二度と あんな目に遭わせないから

大丈夫だよ。

もう、平気だからね。

怜海

、、、

ジェル

怜海様、お仕事のお時間です。

怜海

、、、今行く。

「拝啓、愛しき奴隷様」 おっと、失礼

「拝啓、愛しき元奴隷様」

拝啓、愛しき元奴隷様/桃青、黄赤

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310

コメント

4

ユーザー

心が幸せだけど、終わりが近づくことが分かると悲しいです(´;ω;`)

ユーザー

めっちゃ、イラスト素敵ですね💓 全部好き.. 本編完結おめでとうございます🥳 番外編も楽しみです☺️

ユーザー
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