「_____ろ__ッ!!!」
なにか、誰か叫んでいる。朦朧とする意識の中、頑張ってまだ疲れが残る身体を起こす。
オタ
さんど。
ゆん
オタ
いない…?!それってどういう事だ…?
ぜある
JACK
しんきゃら
ほむら
ほむら
フォーチュン
さんど。
フォーチュン
フォーチュン
ゆん
るる
フォーチュン
オタ
フォーチュン
しんきゃら
フォーチュン
JACK
フォーチュンがオタさん、JACKさん、しんきゃらさんの手枷に触れ、ピッという音を鳴らす。
しんきゃら
フォーチュン
ゆん
ぜある
オタ
ぜある
ぜある
ぜある
オタさんの表情が分かりやすく絶望に変わっていく。
…オタさんはずっとアベさんのへの執着が凄かった。 1番辛いのは彼だろう。
フォーチュン
オタ
フォーチュン
オタさんは膝から崩れ落ちて、泣き叫びだした。
この世の終わりくらいに。
しんきゃらさんがオタさんの元に駆け寄って慰める。 しんきゃらさんの表情、感情まで、悲しさに染まっている。
JACK
JACKさんはそう呟いたあと、みんなに聞こえるように声を上げた。
JACK
さんど。
あのふたりは…嫌いあっていた仲だと思っていた。 だが、違ったようだ。 ふたりは…誰よりも相手を想いあっていた。 あのふたりこそが…
ほむら
ゆん
ゆん
ほむら
ほむら
悲しみに溺れながらも朝食を食べ終え、 早々と脱出してやろうと外に出てきた。
オタ
オタさんが見つけたのは…見覚えのある緑色のヘッドフォンだ。
さんど。
オタさんは今にでも泣き出しそうな感情を抑え、拾ったヘッドフォンを首にかける。
オタ
泣きそうな声で話すオタさんの声は、色んな感情が混ざっていた。
これ以上みんなを苦しませるわけにはいかない。
このままじゃ、みんな壊れてしまう。
だったら俺が変えてやる
「やあ諸君」
「どう?今の気持ちは」
JACK
恨み、悲しみの交じった怒号。何となく、JACKさんも涙目をしているように見えた。
ぜある
「まあまあ、JACKくん。 どうしたんだい?最初は絶好だったのに。 涙目なんかしちゃって。」
るる
「最初は友好的な感じで話してくれてたのになぁ。人が死んだ途端それかぁ」
ほむら
「君たちもよく主催者に口答えができるようになったね。」
「もう一度自己紹介しておこうか。 私は"シャーディー・フロイディー"、主催者であり、君たちの"監視者"でもあるんだよ」
「君たちがしていること、したいこと、言いたいこと、は全てお見通しさ。」
「あんまり楯突くと…ドカーン!だぜ?」
「まあ、精々頑張りな。参加者たち」
ゆん
さんど。
しんきゃら
オタ
コメント
1件
アベさんは、皆の為に自分の命を使ってまでも、守りたかったんだと思いました。 これからも連載お願いします。感動しました。