マヒは、私にキスを…
するかわりに、
耳元で、
田中まひろ
好きです。俺と付き合ってくれませんか?
と、ボソッと言ってきた。
俺は、こん時
シルク
ちょっと待て!!
とか言いながら入ってけば、カッケーのかなって考えながらも
動き出せず、ただボーッと突っ立ってた。
今、外の音、体育館の声、なにもかも聞こえない
と、その時
優衣
シルク?
と言う声が聞こえた。
シルク
優衣…
優衣
ほんっっっっとにごめん!
優衣
せっかく先生呼びに行ってくれたのに…
シルク
なにしてた?
気づいたら少し、怒り口調になってた
ひぃぃぃぃぃ
怒ってる。たぶんめちゃくちゃ怒ってる
優衣
ほ、保健室いたら、
優衣
ちょっと手伝ってくださいって言われて…
優衣
すぐ終わるかなって思って…
シルク
嘘だ
優衣
えっ?
正直に答えてますが?
怖い。非常に怖い
シルク
アイツと、イチャイチャしてたんだろ
優衣
イチャ…イチャ?
シルク
俺、見たから
いや、なにを見たらそうなるんだよっ!
優衣
手伝いって、白雪姫の劇の練習…だよ?
シルク
…は?
優衣
白雪姫役がいないらしくて、だから、最後の場面だけ…
シルク
…
シルクがいきなり、ヘナヘナと座り込んだ。
優衣
え、え!?
優衣
大丈夫?
シルク
んだよ…
勝手に勘違いした俺、恥ずかしい
シルク
いきなりいなくなるから、心配…したんだからな
優衣
ご、ごめん
シルク
てか、足治ったのか?
優衣
え、ちょっとだけ痛みは引いたと思う
シルク
一応行っとくか?保健室
優衣
うん
また俺は、お姫様抱っこをする
と、優衣は何も言わずに顔を埋めてきた。
心臓が高鳴る
シルク
なっ!?ど、どうしたんだよ///
優衣
はずかしいのっ!
…かわいいかよ