この作品はいかがでしたか?
322
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猿山 らだ男
ドアの隙間から鼻をくすぐるいい匂いで俺は目を覚ました
猿山 らだ男
昨日も一緒に寝ていたはずの天乃はいつの間にかいなくなっており隣は冷えている
猿山 らだ男
彼が俺より遅くに起きることは稀で感心する反面少し名残惜しさを感じている俺は彼が待つであろうリビングに足を進めた
ガチャ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
料理で忙しいのか少しそっけない態度で返しをされてしまい、俺はうざがられるのを知った上でキッチンに向かった
猿山 らだ男
天乃 絵斗
案の定俺が後ろから抱きつくと目をまんまるくして俺を後ろに突き飛ばした
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
ド直球にまずいと言われてしまい俺は渋々リビングの方に戻り大人しく箸などを準備してぺいんとを待った
ご飯の用意が終わり俺たちは特に話す事はなく静かな時間が続いた
猿山 らだ男
正直いつもの事でもう慣れているので気まずいとかは一切感じないし静かな時間も楽しいので俺は全然いい
程なくしてぺいんとはご飯を食べ終わったのか食器を持ってキッチンに向かって行ってしまった
天乃 絵斗
天乃 絵斗
その間もゆっくり彼が作ったご飯を味わっているとぺいんとが少し不機嫌そうに声を掛けてきた
猿山 らだ男
彼に指摘されるまで思い出さなかったが昨日はいつもより残業して風呂に入る気力がなかったのだ
天乃 絵斗
猿山 らだ男
そうしてようやくご飯を食べ終わった俺は風呂場に足を進めた
天乃 絵斗
本当はあんなにキツく言おうと思っていなかったのに今日もうまく喋れず俺は大きなため息をついてしまった
天乃 絵斗
朝キッチンで突き飛ばしてしまったことが原因なのか、
それとも昨日寝ているところを風邪ひいたらダメだと思って2階で寝るように言ったことが原因なのか思い当たる節がありすぎて困る
天乃 絵斗
ちゃんと俺が作った料理を完食してくれたのできっと体調は一通り良好なのだろう
天乃 絵斗
入ったのなら洗って干して彼と出かける準備をしたいが自分から出かけたいと誘えれない
天乃 絵斗
洗濯機のところに着くと丁寧に服が仕分けられており裏返しなど一切なく俺がやり易いようにされていた
天乃 絵斗
天乃 絵斗
彼が昨日きたジャージが俺の目に止まり洗濯機の中から取り出してしまった
昨日お風呂に入っていないのにも関わらず一切キツイ匂いはせず彼の匂いだけが香ってくる
天乃 絵斗
俺は彼が風呂に入っていることを横目に確認して彼の服に裾を通した
天乃 絵斗
彼の服は一回り俺のサイズより大きくブカブカするのだが着心地のいい服の生地に彼の匂いに最高だった
天乃 絵斗
本当は朝キッチンで料理している時抱きついてくれてとても嬉しかったしその感覚をこの服を着たら思い出して顔に熱が籠る
ガラ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
洗濯物を回さず三角座りをして彼の匂いを堪能しているとお風呂から出たらだと目があってしまった
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼にそう命令された瞬間立ち上がることも喋ることができず膠着してしまった
天乃 絵斗
もしもこの事を機に彼に嫌われてしまったらどうしようという気持ちが強くなり頭がぐるぐるしてくる
カシャッ!カシャッ!カシャッ!
天乃 絵斗
猿山 らだ男
何事かと彼をみると彼の手にはケータイが握られており写真を撮られているのだと理解した
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
そう言いながら彼はずっとカメラを連写してくる
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼は俺を取るのをやめて心配そうに俺に駆け寄ってきた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
自分でも気づかなかったが彼に否定されなかったことにより安心して涙が無意識に出てしまったらしい
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼は少し考えると俺の涙を細く綺麗な指で拭って目を見つめてきた
猿山 らだ男
猿山 らだ男
そうして彼と彼の服に包まれながら俺は少しの間泣いたのだった
コメント
8件
え?rd柄院透一瞬憑依してなかった?w
ふぁぁ!?なにこれ口角が天に行っちゃうわ!! ドムサブユニバースみたいでԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)グヘヘヘ ヴヴン、、最高過ぎるわ👍🏻 ̖́-
あ"ぁ"ぁ!?(尊死)