I`M FINEー私は元気ですー

ガタッ.....ガタッ..

ガラガラ......

パシッ

死神くんは一瞬顔をしかめた

恐らく主犯格が叩いた所は、朝死神くんに傷を負わせた所だ

他にも虐待で付けられた傷もあるから相当痛いはずなのに

あいつは笑っていた

死神くんは、静かに俺の隣に座った

教師は何事も無かったかの様に授業を始めた

血が滲んでいる

下を向いている

涙を堪えている

分かっていた

励ましの言葉を掛けてあげたかった

でも

でも

俺はこれしか聞けなかった

答えは...

答えは...

彼の中では、一つしかないのに

僕は大丈夫ですよ

俺は、死神くんを虐める奴らの事が許せなかった

でも、それと同時に

同じ質問しか出来ない

自分が許せなくなった

僕は鞄を持って、平然の様に教室に入った

パシッ

あいつは、朝僕に怪我させたところをわざと叩いた

血が一番滲んでいたところだ

とても痛かった

でも、この教室にはぺいんとさんがいる

心配を掛けさせたくなかった

だから

僕は笑っていた

僕はぺいんとさんの横に座った

ぺいんとさんはこう聞いて来た

本当のことを言いたかった

辛い、痛い

そう言いたかった

泣きたかった

でも

でも

いつもの決まり台詞を吐いた

僕は、僕を虐める奴らが許せなかった

でもそれと同時に

本当の事が言えない

自分が許せなくなった

時は流れ、昼休み

いただきます