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今回は私の推しペア紫桃です
紫ーくん親、桃くん子供の設定です
※多分長いです
苦手な方は御遠慮ください
俺は学校に行っていない
いわゆる不登校だ
不登校になってからしばらく経っている
皮肉なことで休めば休むほど学校に行きにくくなっていた
別に特にこれといって学校で何かあった訳ではない
ただ朝起きることが辛かった
友人に弄られることが辛かった
朝から夕方まで机と椅子に拘束されることが辛かった
見ることやること全てが辛かった
皆が当たり前に出来ることが出来ないことが辛かった
俺はダメな人間だった
地球の酸素を無駄に消費していることが申し訳ない
俺のためにお金を使うことが申し訳ない
生まれてしまったことが申し訳ない
それでも俺の親は俺を見捨てなかった
こんな俺に溢れんばかりの愛情を注いでくれた
学校に行けなんて一言も言わなかった
「普通に生きて」なんて一言も言わなかった
どこまでもどこまでも優しかった
でも今の俺にはその優しさが痛かった
分からない
どうしてこんな失敗作の俺に優しくするのだろうか
どんなに考えたって分からなかった
紫
ある日突然親に言われた
不登校になってから一度も外に出ていなかった
出たらいけないと思っていた
普通の人は今学校に行っている時に自分だけ外に出て遊ぶなんて考えられなかった
桃
紫
紫
そんなこと言われると何も言えなくなる
桃
桃
紫
桃
紫
何処に行くのかと思いきや着いた場所は父のお墓だった
桃
紫
桃
訳が分からない
俺が忙しい訳ない
いつも部屋に篭もってじっとしているだけだ
桃
紫
桃
桃
特に何か考える訳でもなく手を合わせていた
でも紫ーくんは違った
何かブツブツ呟いている
紫
紫
紫
何を言っているのだろう
完全に理解不能だ
一種の皮肉にすら感じる
よく分からない怒りが湧き出てきた
完全に八つ当たりだと分かっていながらとめられなかった
桃
紫
桃
桃
桃
違う
桃
こんなこと言いたい訳じゃない
桃
桃
桃
紫
冷静だった
俺はこんなに荒ぶっているのに
酷いことを言っているのに
紫ーくんは冷静だった
紫
桃
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
紫
紫
紫
紫
紫
桃
紫
紫
紫
紫
桃
紫
紫
桃
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
桃
桃
紫
高校生なのに親の胸で泣くとか恥ずかしいななんて頭の片隅にありながら俺は号泣した
紫ーくんは俺が泣き止むまでずっと頭を撫でてくれた
「大丈夫。」
「産まれてきてくれて、生きててくれてありがとう」
って囁きながら
紫
桃
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
紫
紫
桃
桃
桃
紫
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
紫
紫
紫
紫
桃
桃
桃
紫
紫
紫
桃
桃
紫
母は偉大だ
母に支えて貰って生きている
あんな一丁前に言ったけどこれからどうなるかなんて分からない
正直不安だらけだ
それでも
俺に
今の俺に出来る最大限のことをやっていこうと思う
明日が不安だ
でも明日も生きて恩送りをする
これからの人生を生きる貴方に
沢山の幸あれ