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翌日

ウミが甲板に出て島はまだかと見渡していた。

そして小さく島が見えた。

ウミ

シャンクス!島!島が見えた!

シャンクス

お!やっとか!
よぉ〜し野郎共!あの島に向かって出航だァ!

『もう出航してらァ!』

シャンクス

ダァ〜ハッハッハ!

島に着き皆、船を降りた。

ベックマン

人が居ねぇな。無人島か?

シャンクス

修行には丁度いいじゃねぇか。なぁ、ウミ。

ウミは辺りを見渡し「すげぇ〜!」と感動している。

その為、シャンクスの声は届いていなかった

ルゥ

はしゃぎすぎるなよ〜

ウミ

わかってるよッ!シャンクス!早く修行しよ!修行!

ウミは目を輝かせながらシャンクスへ言う。

シャンクス

わかった、わかった。じゃあまずは広い場所に行くぞ。

ウミ

おう!

ウミは走り出す

ルゥ

はしゃぐなって言ったばっかだろ!?

ヤソップ

まぁいいじゃねぇか。久しぶりの島でやっと修行出来るってんだ。そりゃはしゃぎもするだろうよ。

ホンゴウ

暴れすぎて傷が開かねぇか心配だ。

ライム

ウミだぞ?バカみてぇに生命力とかは強ぇだろ。

ホンゴウ

まぁ、そうだけどよぉ…
女の子の体に傷なんざ残して。

シャンクス

おいおい、ホンゴウ。
ウミに殴られるぞ?

ベックマン

アイツは『女だから』『女なんだから』って言われるのが1番嫌いだからな。

ヤソップ

ウミに殴られても助けてやんねぇからな?

ヤソップは揶揄い気味にホンゴウへ言う。

ホンゴウ

確かにそうだよな。

ウミ

皆!何やってんだ!?早く来いよ!

ウミが随分先で叫んでいる。

『先々行くな!!』

クルー達がツッコむ

そして広い場所に辿り着き、シャンクスはクルー達に食料の調達や、生活をするための道具などの確保を言い渡した。

そして皆が散り、ここには シャンクス、ウミ、ベックマンの 3人が残っている。

ウミ

シャンクス!何から始めるんだ?

シャンクス

ウミ、そう慌てるな。
まずはな、お前の体力や腕力を鍛える。
話はそれからだ。

ウミ

ん???

ウミはシャンクスの言っている意味が分からなかったのか、首を傾げる。

ベックマン

要するに、体力や腕力は俺たちじゃ強くしてやれねぇから自分でなんとかしろって事だ。

ウミがポカンとしていると、ヤソップ達が帰ってくる。

ヤソップ

走ったり、刀振ったりしろって事だ。

ルゥ

そのまましか言ってねぇのになんで理解出来ねぇんだ?

ヤソップ

そんなのウミだからに決まってんだろ?

ヤソップが笑いながら言う

ウミ

2人ともおかえり!

ヤソップ

おう、ただいま。

ヤソップがウミの頭をわしゃわしゃと撫でる。

それからしばらくその島に滞在し、体力や腕力も最初の頃より、遥かに上達していた。

ある日ウミが自分の体重をも遥かに超える大きな石を持ち上げていた。

シャンクス

……

シャンクスは一生懸命、石を持ち上げるウミを暇そうに見ていた。

シャンクス

なぁ、ウミ。
そろそろ構ってくれねぇか?

シャンクスはウミに相手をされない事に拗ねていた。

ゾワッ)

ウミに鳥肌が立つ

ウミ

…は?いい歳したオッサンが何言ってんだよ。気持ち悪ぃぞ。

ウミはシャンクスの放った言葉に寒気を感じ、引いていた。

シャンクス

辛辣ッ!シャンクス、ショック!!

ウミ

知らねぇよ!今良いとこだったのにィ!シャンクスの馬鹿野郎!!

修行の邪魔をされ、ウミはシャンクスにキレていた。

シャンクス

カッ!ガラスのハートがッ…!

ベックマン

あんたの心がガラスなら他の奴らはどうなるんだよ。

シャンクス

何ィ〜!ベック!お前まで!!

それを少し離れた場所で見ていたクルー達。

ヤソップ

ま〜た始まったよ。あの2人の"お頭揶揄いショー"

ルゥ

どんなショーだよ。

『あはははは!』

ベックマン

そんな事よりお頭、もう教えてやってもいいんじゃねぇのか?

シャンクス

そうだな。
もう、本格的に始めても良さそうだな。

ウミは『ん?』と首を傾げる。

シャンクス

ウミ、これから厳しくするからな?お前を強くする為に手加減はしねぇからな。
俺を殺す気で来いよ?

そう言うとシャンクスは短刀をウミの足元へ投げ、自身は少し長めの枝を木から折り、構える。

そんなシャンクスの瞳には厳しさが強かったがウミを思う優しさがあった。

ウミ

…わかった。
でもシャンクスは殺す気にはならねぇ。
私はシャンクスを赤犬だと、海兵だと…黒ひげだと思って戦う!私から大切なものを奪ったアイツらを私は許さねぇ!

ドン!

『!!!!!』

シャンクス

!…ほぅ〜?

ヤソップ

おいおい!今のはッ…!

ホンゴウ

まさか!お前、もう使えてるじゃねぇか!

ウミ

ん?何がだ?

ベックマン

…無意識だったって事か。

ルゥ

無意識の覇王色は暴走と同じだろ!?

ウミは言葉を放ちながら覇王色の覇気を飛ばしていた。

シャンクス

鍛え甲斐があるじゃねぇか。ウミ、口先だけの言葉じゃないと信じるぞ?

ウミ

はッ。シャンクス、私の性格知らねぇわけじゃねぇだろ?

シャンクス

ダァ〜ッハッハッハ!そうだったな!じゃぁッ

シャンクスはものすごいスピードで木の棒でウミに攻撃を仕掛ける。

ウミ

!!!!

思いもよらぬ速さで目の前にシャンクスが現れた事に驚き、目を見開く。

シャンクス

この攻撃、躱せるか?

ウミ

くっ!

ウミは咄嗟に短刀で受け止める。

が、シャンクスの力には勝てず、はね飛ばされてしまう。

ウミ

うあッ!

シャンクスがウミに近づき口を開く。

シャンクス

まだ早かったか?マシになったと思ったんだがな。

シャンクスは軽蔑に似たような目でウミを見下ろす。

ウミ

もっかい…!もっかい頼むよ、シャンクスッ

ウミは覚悟が定まっている為、その視線に恐怖を感じはしなかった。

それよりもウミには何があっても、 何が起きても譲れないものがあった。

ウミ

私は今!痛みなんて感じたらダメなんだ!
強くならなきゃ意味がねぇ!弱けりゃ生きてる意味なんてねぇ!エースを…私達からエースを奪った奴らは私がぶっ飛ばす!!
だから!だからシャンクス!!私は何があっても逃げねぇ!

シャンクスはその言葉を聞き、小さく口角を上げる。

シャンクス

…わかった。なら、俺に触れる事が出来たら今日のところは終いにするか。

ウミ

!!わかった!おりゃァ!!

ウミがシャンクスに襲いかかるがやはり四皇相手に、シャンクス相手にそう簡単にいく訳もなく、数時間が過ぎた。

ウミは息を切らし地面に大の字に倒れている。

シャンクス

まだ触れられてねぇぞ?もう終いか?

ウミ

ま…まだだ…

ウミはゆっくり立ち上がる。

シャンクス

……

シャンクスはウミのその覚悟を蔑ろにしたくはなかった。

故に再び攻撃しようとした、だが、

グサッ)

『!!!!』

ウミ

い゛ッ!

ウミが素手でシャンクス持っていた木の棒を握った。

だが、乱暴にへし折られた枝だったため、ウミの手の平に刺さり、血が溢れ出す。

ウミ

ヘヘッ、これは触れたことになるよな?

シャンクス

バカッ、おま!血、出てんじゃねぇか!ホンゴウ!

シャンクスは慌てながらホンゴウを呼ぶ。

ホンゴウ

おう!

ホンゴウがウミへと駆け寄る。

ホンゴウ

何やってんだ!ほんとによぉっ!

ウミ

だって、触れなきゃいけなかったし。

ホンゴウ

そういう問題じゃねぇだろ!
はぁ〜…で?背中はどうなんだ?

ウミ

最近は痛くねぇよ。

ホンゴウ

ほんとか?

ウミ

ほんとだってば!

シャンクス

大丈夫か!?ウミ!バカな真似しやがって!

ウミ

ああ!全然痛かねぇもん!それにシャンクスが言ったことクリアできたしな!

ウミがニカッと笑う。

その笑顔に安心したのかシャンクスも笑いながら口を開く。

シャンクス

何言ってんだ。
まだまだ弱ぇよ、お前は!
ダァ〜ッハッハッハ!

ウミ

んな事言わなくてもいいだろ!?

シャンクス

まだまだルフィになんて追いつけねぇなぁ。
ダァ〜ッハッハッハ!

シャンクスがウミを揶揄う。

ルフィの妹のお話

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