翔
銀茶さんの参加型の
後日談となっております!
翔
読破後をお勧めします!
翔
水無月 迅
Cafe 猫の耳 玄関前で 1人の女性が考え事をしながら これから外に出るであろう 人物を待ち構えていた
水無月 迅
新統合都市伝説の一つ…
世界的怪盗団のアジト…
水無月 迅
誰でも中に入る事が出来るが
ノーヒントでは実に難解…
水無月 迅
おかしい建物の構造…
隠し部屋がありそうとも…
水無月 迅
喫茶店の店主…
水無月 迅
何かしらはあるな…うん。
喫茶店の謎を解明しようとするも 疑惑の殆どが想像や噂で 確証にまでは至らない
水無月 迅
頼み事をした立場であったから
深くは考えなかったが
水無月 迅
真琴の事について何か
分かるかもしれないし
周りから崩させて貰うぞ。
丁度喫茶店から出てきた人物に向け 微笑みながらこう言う
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
…人違い、では無い…よな?
笹原 恵
なるほど…真琴さんが…!
水無月 迅
やはり知り合いなのか?
笹原 恵
前に一緒にアルバイトしてて…
水無月 迅
苦労しなかったか?
笹原 恵
無い、ですかね?
水無月 迅
珍しい事もあるものだな…)
笹原 恵
水無月 迅
笹原 恵
今日はどうしたんですか?
水無月 迅
今日、この後時間あるか?
笹原 恵
水無月 迅
ついて来てくれ
笹原 恵
笹原 恵
メールしておかないと…)
笹原 恵
今からどこに行くのかな…)
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
距離を詰め過ぎたか…?
怖がらせてしまったのなら
後で謝らないとな。)
2人は道中他愛もない話をしながら こじんまりとした施設に来ていた
笹原 恵
ですね…知りませんでした…
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
行きつけの所なんだ。
男性
今日もいつもの所で良いかい?
水無月 迅
男性
笹原 恵
笹原 恵
水無月 迅
不安になるのも仕方ないか。
水無月 迅
周りの奴らの目を見ればな。
笹原 恵
心からリラックスしてるような
笹原 恵
少女から一粒の汗が流れる
水無月 迅
私達の隠れ場所でもある
男性
いつでもどうぞ。
水無月 迅
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
通路を通り広い部屋に入ると 少し遠目に置かれた的や 机に綺麗に並べられた銃が目に入った
水無月 迅
少女の反応を横目で見る
笹原 恵
笹原 恵
だったんですね…!
水無月 迅
一般人だったらドン引きだぞ
笹原 恵
戦争も知れ渡ってますし
意外と私みたいな反応も
少なくはないと思いますよ?
水無月 迅
やはり第三者の意見は参考になるな
水無月 迅
銃の扱いには慣れてそうだな
笹原 恵
(誤魔化せないな…)
笹原 恵
私銃とかにも興味あって…
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
…的は少し遠目だが。
笹原 恵
彼女はさっと小型の銃を手に取り BB弾を素早く入れる
笹原 恵
水無月 迅
一呼吸置いた後引き金を引く
パァン‼︎
水無月 迅
水無月 迅
笹原 恵
彼女が撃った弾は… なんと的のど真ん中に当たっていた
迅はまさに開いた口が塞がらない状態だ
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
返事は今すぐじゃなくて良い、
ゆっくり考えて…
笹原 恵
水無月 迅
笹原 恵
だから…私は行けません。
何度誘われても、お断りします。
彼女は申し訳ないように深く頭を下げる
水無月 迅
人に強制するのは好きではない。
潔く君の事は諦めるよ。
笹原 恵
水無月 迅
あの技術は趣味の範囲なのか?
何か特殊な訓練を受けてるんじゃ…
笹原 恵
マフィン
水無月 迅
彼女の来ていたパーカーのフードから 1匹のハムスターが飛び出し 迅の顔に引っ付く
水無月 迅
どうすれば…
中々離れないハムスターに対し どの位の力で触って良いのか分からず あたふたとしている
笹原 恵
水無月さんから離れてあげて!
マフィン
飼い主の呼び掛けに反応し パッと迅の顔から離れ 彼女の手の平の上に寝転がる
水無月 迅
笹原 恵
笹原 恵
水無月 迅
動物は可愛いしな、
水無月 迅
よく居なくなって困るがな。
笹原 恵
ずっとくっついてますね〜
水無月 迅
かい見えてだな…
笹原 恵
食べるのが可愛くて…
マフィン
笹原 恵
水無月 迅
今度私の家に─────
こうしてうちの子自慢は数時間程続き…
男性
って、一発しか撃って
ないじゃないか…
水無月 迅
少々熱論になってしまってな
笹原 恵
水無月 迅
男性
水無月 迅
笹原 恵
施設から出た後 彼女が「少し休みませんか?」との提案 彼女の行きつけのカフェに行く事にした
水無月 迅
猫の耳かと思いきや
まさか違う所とはな。
笹原 恵
ほら、顔見知りが居る所じゃ
気まずいですし…ね?
水無月 迅
私の配慮が足りなかった
笹原 恵
女性店員
マフィン
笹原 恵
メロンソーダ…お願いします。
水無月 迅
女性店員
少々彼女の反応に違和感を感じたが 気にする事でもないだろうと思い 疑問を頭から流した
笹原 恵
どうして迅さんはリフィックスに?
戦争で死ぬ可能性もありますよね?
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
替えた競技会の日だったかな…
ざわざわと会場に集まった 観客達が騒いでいる
観客
とんでもない記録を出したそうだぞ!
観客
世界記録を塗り替えたらしいな。
どうやら今回の競技会で過去から 現在までで最長距離を撃ち抜いた者が 現れたとのことだ
白髪の女
4キロ先の的に当てたらしいっすよ。
ピンク髪の男
白髪の女
こっちはどうしようもないっすね〜
ピンク髪の男
当てられるようになったの?
白髪の女
したんっすけどね。
白髪の女
向いてないみたいで調子良くて
精々800メートルぐらいっすね。
ピンク髪の男
十分実戦でも使えるぐらいよ。
白髪のロングヘアに黒のスーツにサングラスの女と同じく黒のスーツに身を包みピンクの眼鏡と髪の色をした大柄の男が会場の隅でなにやら話し込んでいる
ピンク髪の男
って人物はまさか
その世界記録を出した人?
白髪の女
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男
白髪の女
見ててくださいっす。
白髪の女が視線を向ける先の選手入口から 自前の年季の入ったライフルを 担いだ女性が現れる
ピンク髪の男
白髪の女
今時珍しい骨董品っすね。
ピンク髪の男
名作ではあるけど1920年頃
には生産中止された銃ね。
白髪の女
博識っすね…あいだ!
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男にゲンコツを食らった女は 頭を押さえ再び選手へと視線を向ける
会場にいた他の観客から クスクスとした笑い声や会話が聞こえる。
観客
観客
スコープも年代物だぞ。
観客
小馬鹿にする様な内容であるが 少し距離がある為聞こえてはいないだろう
判定員
水無月 迅
選手のそばにいる判定員が 声をかけて選手がそれに応じる
判定員
合格となります。
距離の指定をお願いします。
水無月 迅
とりあえず1.5キロからで良い。
判定員
他の方は500メートルぐらいから
始められてますが…。
水無月 迅
判定員
判定員は無線で選手が指定した 距離を伝えて1.5キロ先に的が配置され 会場のモニターに選手の名前と 挑戦する距離が表示される
観客
観客
観客
観客達は白けた様な口ぶりで話している
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男
白髪の女
覗くの終わったみたいっすから
始まるっすよ。
白髪の女は楽しそうに ニヤニヤと迅を見つめている
選手が集中する邪魔を防ぐ為に 観客達に合図が出され 会場は水打ったような静けさになる …そして迅の持つ銃から銃声が鳴り響く
銃を構えた姿勢を一度解いて 迅は納得いかない様に少し首を傾げ 再び銃を構え次の弾を装慎する 1発目の銃弾はどうやら的から外れた様だ
そしてスコープを覗き呼吸を整えた 迅は引き金を引くと 素早い動作でリロードをして 再び引き金を引く
この動作を2回、計3発の銃弾が 発射された事になり 会場にテンポよく3回の発砲音が響いた
判定員
判定員が手を挙げて迅の結果を言い渡す
水無月 迅
判定員
水無月 迅
判定員
水無月 迅
判定員
確認していますが1発命中です。
水無月 迅
判定員
また次回の挑戦を
お待ちしています。
少し納得のいかない様な表情で 頭をポリポリと掻きながら 迅は入場してきた出入り口に向かった
観客
観客
観客
リロードもかなり早かったぞ。
観客
意味ないだろ。
観客
観客達は迅に嘲笑を向けるが 白髪の女は先程よりニヤニヤとした 表情でピンク髪の男に向き直る
白髪の女
どうっすか?どうっすか?
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男
2連続でワンホール決めてたわね。
白髪の女
とは思わなくて失格にしてる
見る目なしっすけど、
さすがゴリアちゃん♪
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男
向こうの世界記録に気を取られてる
間にあの子に唾付けておくわよ。
白髪の女
水無月 迅
もう少しごねるべきだったか?
荷物を纏めた迅はもう用事が なくなった会場を後にしようと 帰路に着こうとしていた。
水無月 迅
ルールだからな。
白髪の女
そこの人ちょっと待ったっす!
水無月 迅
白髪の女
デートでもしないっすか?
水無月 迅
白髪の女
不審者じゃないっすよ!
水無月 迅
ピンク髪の男
白髪の女
ピンク髪の男
この子頭がちょっとアレだから…
水無月 迅
白髪の女
ゴリアちゃん…あいだ!
ピンク髪の男
水無月 迅
ピンク髪の男
私達こういう者なの。
ピンク髪の男が迅に名刺を渡す
水無月 迅
特殊都市開発準備室。
室長マリア・ドロップ…?
マリア・ドロップ
呼んでちょうだい♡
白髪の女
田中 龍一
燕 真琴
水無月 迅
私に何の様だ?
燕 真琴
付き合ってくれればいいんっすよ。
水無月 迅
迅は半歩後ろに下がり身構える
燕 真琴
ライフルか懐にあるハンドガン
抜く前に腕一本折られる覚悟
して欲しいわね。
水無月 迅
燕 真琴
…あいだ‼︎
マリア・ドロップ
脅してどうすんのよ!
燕 真琴
ことを進める為に…
マリア・ドロップ
水無月 迅
大人しく連れ去られる事にしよう。
マリア・ドロップ
水無月 迅
とやり合ってもこの距離じゃ
勝てなさそうだしもし勝てても
マリアさんには勝てそうにも
無いからな。
燕 真琴
ゴリアちゃんと戦うなんて
人間やめないと無理っす…あいだ!
マリア・ドロップ
燕 真琴
流石の私でも頭かち割れるっす。
マリア・ドロップ
かち割ってあげるわ♡
燕 真琴
マリア・ドロップ
ウチの会社まで一緒に
来てくれるかしら?水無月さん♡
水無月 迅
さっきも言ったが
大人しく連れ去られるよ。
燕 真琴
よろしくっすよ迅ちゃん。
3人は揃って会場を後にし リフィックス重工業の本社へと 向かう車に乗り込んだ
水無月 迅
笹原 恵
してますね…誘拐って。
水無月 迅
…楽しかったからな。
笹原 恵
わたしも嬉しいです。
水無月 迅
と言いたい所だが…ありがとう。
笹原 恵
その…リフィックス?
に居るんですよね?
水無月 迅
笹原 恵
水無月 迅
光の様に飛んでったぞ。
笹原 恵
(1回位会いたかったな…)
水無月 迅
またフラッと戻ってくるだろ
気にする必要がないな。
笹原 恵
水無月 迅
少々心配な事はあるが。
笹原 恵
水無月 迅
私も少しの間遠出しなくては
いけなくなってな…。
笹原 恵
水無月 迅
"未来機関"とやらに出張するんだ。
水無月 迅
ゴリ…マリアさんが
「ウチの戦力落ちるじゃない‼︎」
と上に吠え散らかしてな。
なんとか出張という形にして貰った
水無月 迅
無かったな、すまない。
笹原 恵
水無月 迅
笹原 恵
でも、それだけ迅さんが
頼りにされてるって事ですよね
水無月 迅
笹原 恵
力強い背中を持ってる人は。
マフィン
水無月 迅
水無月 迅
水無月 迅
なれたのだろうか…。)
水無月 迅
水無月 迅
迅は眼帯に触れながら 今でも鮮明に覚えている記憶を思い出す
迅の戦争初参戦時の事…
水無月 迅
マリア・ドロップ
そこのリーダーらしき人は真琴と
今追いかけっこ中よ。】
水無月 迅
燕 真琴
マリア・ドロップ
追いかけっこは終わったの?】
燕 真琴
中々距離縮まらないんすよ〜…】
マリア・ドロップ
暇なんてないでしょ‼︎】
燕 真琴
お相手さん迅ちゃんの方向に
走っていってるんすよ。】
燕 真琴
しちゃっても良いっすか?】
マリア・ドロップ
燕 真琴
開始10分間の迅ちゃんの
敵チーム代表2人抜き。】
燕 真琴
注目は集まってる筈っす。
上からの印象良くする
今までに無いチャンスっすよ!】
マリア・ドロップ
腹立つけど…迅、いける?】
水無月 迅
燕 真琴
マリア・ドロップ
水無月 迅
マリア・ドロップ
回らない寿司食べさせて
あげるから♡】
燕 真琴
私も食べたいっす!】
マリア・ドロップ
燕 真琴
マリア・ドロップ
あと引っ叩く。】
燕 真琴
田中 龍一
私と特訓ミッチリ1週間コースを
プレゼントしてあげる♡】
燕 真琴
水無月 迅
追いかけっこしててくれ。】
燕 真琴
マリア・ドロップ
とっとと集中しなさい。】
燕 真琴
残ってるの1人だけ
じゃないっすよね?】
マリア・ドロップ
どこ行ったのかしら。】
水無月 迅
心を落ち着かせようと思い 銃を構えた瞬間、全身に寒気がし 後ろを振り返る
水無月 迅
赤髪の男性
男性は手を頭に置いて 降参する様な素振りをしている
水無月 迅
降参するなら隠れてれば良いだろ
赤髪の男性
俺について来てくれませんか?
水無月 迅
水無月 迅
水無月 迅
赤髪の男性
今回の戦争で、だからっ…
お願い…お願いします。
俺について来てください‼︎
水無月 迅
引き金を引く手が震える
水無月 迅
水無月 迅
悪いがそっちの代表は
早急にそっちで殺してくれ】
マリア・ドロップ
ブチッ
水無月 迅
水無月 迅
赤髪の男性
マリア・ドロップ
燕 真琴
マリア・ドロップ
どうゆう訳か知らないけど
代表はアンタが殺しなさい。
マリア・ドロップ
燕 真琴
【代表何処にも居ないっす…】
水無月 迅
真琴…どうなってるんだ?)
水無月 迅
ONにしなくてはか…?)
水無月 迅
邪魔になると思って
切ったのだが…失敗だ。)
赤髪の男性
水無月 迅
赤髪の男性
俺、戦争をもう辞めたくて…
何度言っても掛け合ってくれなくて
男性は上空を見上げ テレビ局のヘリを見つける
赤髪の男性
水無月 迅
赤髪の男性
とらせて貰えませんでしたから。
赤髪の男性
赤髪の男性
水無月 迅
迅は銃を持つ手に力を入れた
敵兵代表
この森にはそこら中に
爆弾が仕掛けてある。
…俺にもな。
水無月 迅
水無月 迅
赤髪の男性
敵兵代表
上手くやったなぁ。
赤髪の男性
それじゃあ、俺は射程範囲外に
退避してますので…
敵兵代表
赤髪の男性
1人でもここに連れて来れば
俺の任務は終了なんじゃ…
水無月 迅
敵兵代表
赤髪の男性
妹に会うから辞めると何度も!
敵兵代表
言ったよな…憎たらしい程に…‼︎
敵兵代表
お前ばっかり幸せそうな顔
しやがって‼︎ムカつくんだよ‼︎
バンッ
銃声が大きく鳴り響き 迅が撃った弾丸は代表の頭に向かうが 後1歩の所で避けられてしまう
敵兵代表
水無月 迅
これは1度退避を…)
敵兵代表
水無月 迅
もう1度弾を放つが またも易々と躱されてしまう
水無月 迅
赤髪の男性
男性は迅と反対側に走り出す
水無月 迅
「ごめんな…いつも会えなくて。」
「ううん、平気。私お兄ちゃんが 誰よりも優しい人なの知ってるから」
「お兄ちゃんのそういう所」
「1番好きだからさ」
赤髪の男性
男性は此方に向き直り 迅を抱えて走り出す
水無月 迅
赤髪の男性
敵兵代表
ドガンッ‼︎‼︎
迅は抱えられながら 一瞬にして辺りが火の海になるのを見た
飛び散った細かい木片や尖った岩が 此方に雨の様に降り注いでくるのも
赤髪の男性
水無月 迅
グシャ
他の物よりも少し大きめな岩の破片が 此方に飛んできた後 視界が薄暗くなって行き さらに電撃の様な痛みが全身に走る
水無月 迅
猛烈な痛みに声も出ない
戦争終了のサイレンを聞きながら 迅は少しずつ意識を手放していった
水無月 迅
目が覚めた場所は真っ白な空間 病院だと気付くのには少し時間がかかった
燕 真琴
水無月 迅
突然の大声に頭がズキズキする
マリア・ドロップ
アンタはガキか‼︎
水無月 迅
燕 真琴
迅ちゃんにダメージ入ってる
と思うっすよ。
マリア・ドロップ
水無月 迅
マリア・ドロップ
アンタと一緒に倒れてた
男が庇ってくれたみたいね。
燕 真琴
銃持った迅ちゃんが
血だらけで倒れてたのは
肝冷やしたっすよ。
マリア・ドロップ
こんな事にはなら
なかったんだけどね。
燕 真琴
カラーボール拭った途端
もうお相手さん居なかったんす。
水無月 迅
私が通信機を切ったのが
そもそも間違いだった。
マリア・ドロップ
大体の位置が分かったのは
アンタの生死の別れ所よ。
水無月 迅
敵兵の人は?今どこに?
マリア・ドロップ
…隣の部屋に運ばれたから
動けるなら自分で見て来なさい。
水無月 迅
松葉杖を使いながらゆっくり歩き出す
燕 真琴
マリア・ドロップ
燕 真琴
水無月 迅
ドアに手を掛ける
女性
何で⁉︎何で‼︎
女性
敵兵の人でしょ?何で⁉︎
女性
ほっとけば良かったでしょ‼︎
水無月 迅
医師
女性
やだよ…お兄ちゃん‼︎
妹と思わしき人物の悲痛な声が響く
その一言一言は迅の心を抉るのには 十分な言葉だった
水無月 迅
水無月 迅
マリア・ドロップ
水無月 迅
マリア・ドロップ
自由に選択して良いわ。
マリア・ドロップ
水無月 迅
のかもしれないな。
マリア・ドロップ
水無月 迅
水無月 迅
マリア・ドロップ
もう殆ど見えない左目に手を置く
水無月 迅
水無月 迅
マリア・ドロップ
アンタらしいわ。
水無月 迅
マリア・ドロップ
水無月 迅
逃れられないだろうな)
ただ、私は
強くありたいと願う
水無月 迅
付き合って貰って悪かったな。
笹原 恵
マフィン
水無月 迅
笹原 恵
マフィン
「恵と遊んでくれてありがとうね」
水無月 迅
聞いた事のない声が聞こえ 振り返るがそこには通行人ばかりだ
水無月 迅
笹原 恵
笹原 恵
笹原 恵
マフィン
笹原 恵
色々知れたし…、?
マフィンと話していた所 不審な女性を見かける
女性
笹原 恵
マフィン
笹原 恵
マフィン
1人の少女は勇気を振り絞る事になる
水無月 迅
出来た時の様だな…
水無月 迅
「良い男居たら紹介しなさいよ♡」
「お土産期待してるっすよー」
「課長が居ない分頑張るノネ!」
「えっと〜仕事沢山貯めときますね〜」
「腕に磨きをかけておきますので。」
「…行ってらっしゃい」
「ふん、楽しんで来なよ?」
「早く戻ってくれると助かります」
水無月 迅
「ほら!迅ちゃん撮るっすよ〜」
「む…写真は苦手なのだが」
「業務用よ、諦めなさい。」
「ほら!笑って笑って!」
「こ、こうか…?」
パシャ