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私は人の字を見るのが好き

その時の感情が文字に現れる

そう思うから

陸からの手紙は…

真っ白な便箋に

几帳面に綴られていた

そして少し震えていた

中野 紗英

緊張しちゃって

中野 紗英

バカみたい

北川 陸

運命を変えたあの日

北川 陸

私の恋心が

北川 陸

愛に変わりました

中野 紗英

ヤバ…陸の声で脳内再生される

北川 陸

病院で眠る彼女を見ながら

北川 陸

もし紗英さんがこの世の中から

北川 陸

私の側から去っていってしまったら

北川 陸

私も直ぐに後を追おう

北川 陸

そう決めていました

北川 陸

同時に

北川 陸

彼女が目を覚ましたら

北川 陸

今度こそ、彼女の笑顔が曇らないように

北川 陸

全力で見守っていく決意を固めました

北川 陸

まさか記憶が抜け落ちて目覚めるとまでは

北川 陸

予想していませんでしたが

北川 陸

しかし記憶なんて曖昧で構わない

北川 陸

私のことも一生思い出さなくていい

北川 陸

そう思えたのは

北川 陸

彼女が生きてくれたらそれで十分

北川 陸

そう気がついたからです

北川 陸

人は何か使命を担って

北川 陸

この世に生を受けると言います

北川 陸

私の役目は

北川 陸

中野紗英という一人の女性を幸せにするために

北川 陸

産まれてきた

北川 陸

そう考えるようになりました

北川 陸

これからは私が持っている

北川 陸

愛の全てを彼女に捧げます

北川 陸

そして最良の人生だった

北川 陸

そう思ってもらえるよう

北川 陸

私の生涯をかけて

北川 陸

守り抜く事をここにお約束します

北川 陸

今後とも、よろしくお願いいたします

北川 陸

風の強い日の午後に 北川陸

中野 紗英

おっ重い

中野 紗英

愛が…重すぎる

中野 紗英

真面目というか

中野 紗英

融通がきかないというか…

中野 紗英

ありがと

中野 紗英

ありがとう。陸

中野 紗英

こんな私のために

中野 紗英

戻らなきゃ!

中野 紗英

パパ、やっぱり私戻る

中野 伸一郎

どうしたんだ?急に

中野 紗英

気が変わったの

中野 紗英

陸の手紙を読んで

中野 紗英

パパだって予想しててたんでしょ?

中野 紗英

こうなるって…

中野 紗英

ホントたぬき親父

中野 伸一郎

何か言ったか?

中野 紗英

いいえ

中野 紗英

パパ、私ね

中野 紗英

いろいろあったけど

中野 紗英

すごく幸せよ

中野 伸一郎

そうか

中野 紗英

本当は分かっていたの

中野 紗英

幸せは私の目の前にあるって

中野 紗英

幸せになったらいけない

中野 紗英

そんな気がしていたから

中野 紗英

ずっと気づかないフリしてたけど

中野 紗英

だけど、もう過去は振り返らないことにするわ

中野 伸一郎

紗英…

中野 紗英

紗英ちゃんは未来に目を向けていかなくちゃ

中野 紗英

でも…

中野 伸一郎

でも、どうした?

中野 紗英

万が一陸が浮気したら

中野 紗英

もちろん、ただじゃおかないんだから

中野 紗英

離婚よ!離婚!

中野 紗英

それとも別居。くらいかしら?

中野 紗英

悩むわね

中野 伸一郎

まだ何も起こってないだろう

中野 紗英

起きてるじゃない

中野 紗英

この状況は?

中野 紗英

どう説明するの?

中野 伸一郎

これは…

中野 伸一郎

犬も食わない。と言うやつだ

中野 伸一郎

それに陸君は、紗英しか目に入っていない

中野 伸一郎

少しでも早く戻ってあげなさい

中野 伸一郎

しかし…

中野 紗英

なに?どうかした?

中野 伸一郎

気が強いところはパパ譲りだな

中野 紗英

えっ!?

中野 紗英

ちょっと…迷惑

中野 伸一郎

中野 紗英

嘘よ

中野 紗英

送ってパパ

中野 紗英

着いたー

中野 紗英

今日一日長すぎでしょ

中野 紗英

結婚式が遠い昔みたい

中野 伸一郎

それじゃあパパは帰るから

中野 紗英

何でよ

中野 紗英

なんで帰っちゃうの?

中野 紗英

私、陸と喧嘩して

中野 紗英

部屋、飛び出してるのよ

中野 紗英

ほんとだったら

中野 紗英

今ごろ仲良くディナーだったのに

中野 紗英

どんな顔して会えばいいわけ?

中野 紗英

私のこの性格はパパ譲りだって

中野 紗英

さっき言ったわよね

中野 紗英

まさか

中野 紗英

忘たとは言わせないから

中野 紗英

この喧嘩の原因の半分?は

中野 紗英

パパにあるわ

中野 紗英

きっと

中野 伸一郎

中野 紗英

だからお願い!

中野 紗英

一緒に来てくれるわよね

中野 紗英

ちょっとパパ

中野 紗英

何わかった顔して頷いてるのよ!

中野 紗英

ヤバい

中野 紗英

血圧上がってきた

中野 紗英

なんか…息も苦しい気が

中野 伸一郎

気のせいだ

中野 伸一郎

ほら、着いたぞ

中野 伸一郎

早く降りないと挟まれる

中野 紗英

分かってるわよ!そんなの

中野 紗英

ただ心の準備が…

中野 伸一郎

いいか紗英

中野 伸一郎

ありがとう

中野 伸一郎

ごめんなさい

中野 伸一郎

この二つの言葉を

中野 伸一郎

上手に使いなさい

中野 伸一郎

もちろん、人を貶めるとか

中野 伸一郎

操ろうとか

中野 伸一郎

そういう目的ではなく。な

中野 伸一郎

この二つが上手に使えるようになれば

中野 伸一郎

きっと人生は何とかなる

中野 紗英

意外…

中野 紗英

パパからそんな言葉が

中野 紗英

ありがとう。はともかく

中野 紗英

パパが謝ってるところなんて

中野 紗英

ほぼほぼ、見たことないんですけど

北川 陸

それは、見せないようにしていた

北川 陸

だけですよね?

中野 紗英

陸!

北川 陸

お帰りなさいませ

北川 陸

紗英さん

中野 紗英

ちょっと!!!

中野 紗英

何それ!?嫌味なの?

中野 伸一郎

紗英!止めないか

中野 伸一郎

陸君…

中野 伸一郎

本当に申し訳ない

北川 陸

お腹は?

北川 陸

空いていませんか?

中野 紗英

陸こそ食べてないんじゃ…

北川 陸

よくある事だし

北川 陸

慣れてるから

中野 紗英

中野 紗英

さっきは、ごめんなさい

中野 紗英

ちょっとイライラしてて

北川 陸

北川 陸

疲れたんじゃないのか?

北川 陸

ゆっくりしていてください

中野 紗英

いいの?

北川 陸

実は

北川 陸

急ぎの仕事が入ったんだ

中野 紗英

それなのに私を

北川 陸

さすがに心配になって…

北川 陸

紗英の事だから

北川 陸

何かやらかすんじゃないかと…

中野 紗英

北川 陸

よし。仕事終了

北川 陸

紗英?

北川 陸

寝ちゃったのか

北川 陸

必ず必ず幸せにする。だからずっと…

中野 紗英

う〜ん

中野 紗英

ありが…

北川 陸

アリが?

北川 陸

一体どんな夢見てるんだ

北川 陸

気になるな

北川 陸

アリがどうかしたのか?

中野 紗英

北川 陸

教えてくれ

中野 紗英

北川 陸

紗英!

北川 陸

さーえ!!!

中野 紗英

あ〜も〜うるさい!

中野 紗英

ありがとう。陸

中野 紗英

愛してる

中野 紗英

それだけよ

𝑭𝒊𝒏.

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