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ボスキと主様

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ボスキと主様

59 - 第59話 時計の砂 第2章 (主とボスキ デート編)

2024年09月22日

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主の怪我は、その後、3週間たち回復した。しかし、記憶までは、まだ戻らずにいた。その間、ボスキは、主に会わず、1人自分を責め続けていた。

屋敷近くの丘で、ボスキは膝を抱え座りこんでいた。

ボスキ

………。

ボスキ

(俺は、なぜ〇〇を連れてあの場を離れなかった?自分の力を過信していたからか…なぜ、守れなかった?あんな傍にいたのに…俺の後ろにだ…。あんなの俺の腕を壊してでも防げただろうが!)

ボスキ

うっうぅ……ぐすっ………。
すまねぇ…………〇〇……うぅ…。

そして、そんなボスキの傍にそっと座ると声をかける者がいた。

私は怒っていませんよ。

ボスキ

〇〇!ぐすっ。わりぃ。かっこ悪いとこ見せちまったな。

そんなことありません。私のために泣いてくださっていたんでしょう?
ありがとうございます。

そういうと優しい微笑みで、ボスキの頭を撫でた。ボスキは気持ちが抑えられず、主を自分に引き寄せ抱きしめる。

きゃっ///

ボスキ

すまねぇ。少しでいい。抱きしめさせてくれ。

は、はい////

(なぜでしょう…すごく懐かしい香りがします。汗と洗濯洗剤の……。)

うっ!

ボスキ

〇〇!?

大丈夫…です。はぁ…はぁ…。

ボスキ

大丈夫じゃねぇだろうが!
俺につかまれ。

え?

そういうと、主をお姫様抱っこするボスキ。

あ、あの///恥ずかしいです///下ろしてください。もう、大丈夫ですから…///

ボスキ

本当か?

はい…///

ボスキ

わかった…。

といい主を降ろすボスキ。

心配して下さってありがとうございます。

ボスキ

いや…気にするな。それより、名前で呼んですまなかった。主様。

いえ、あの後、みなさんに事情は聞きました。自分の話のはずなのに、自分のことじゃないようにお恥ずかしいことをしていたようですが…///
でも、みなさんが私と恋仲にあったようですね。とくにボスキさんは私の1番の彼氏だとか。

ボスキ

アモンが言ったのか?

はい。アモンさんもフェネスさんもハウレスさんも…みなさんが、教えてくれました。でも、他人事のように感じてしまって…とくにボスキさんには今日、ようやくお会い出来ましたから…。

ボスキ

すまねぇ…合わす顔が無かった…。何を言っていいのかも、どんな面したらいいのかもわからなくなっちまって…。

いえ、それだけ、私を想って下さっていたということですよね?

ボスキ

あぁ。愛した女1人守れない男だが…それでも…愛してる…この気持ちの消し方がわからねぇ…。

消したいですか?ボスキさんは、その気持ちを。

ボスキ

いや、今、〇〇に会ったら余計強く愛してることを実感しちまった…今更消せるわけがねぇ…。

辛い思いをさせてごめんなさい。

ボスキ

!

ボスキ

今、なんて言った?

辛い思いをさせてごめんなさい。といいましたが…。

ボスキ

フッ。

え?

ボスキ

いや、すまねぇ。〇〇の根本は変わらねぇんだなって思っただけだ。

はい。記憶はなくても、同じ人間ですから。変わらないところもありますよ。それが本心からの言葉なら。

ボスキ

そうか…。そうだな。
なぁ、また、デートするか?俺と。

………。

ボスキ

〇〇?

~主の記憶~

ボスキ

あ、いや…はぁ………。
なら、明日、別邸とのデート断って俺とデートするか?

え?////

ボスキ

冗談だ。〇〇を困らせる気はねぇ。

私は、ボスキとデートしたい…よ?///
ボスキは、本当に冗談で言ったの?

ボスキ

するか?デート///

うん///

~現実~

私…前にも…約束してボスキと…うっ!はぁはぁ...。

ボスキ

〇〇!!もういい!思い出さなくていい!
今、ルカスさんのとこ連れて行ってやるから少し我慢しろ!

そういうと再び、主をお姫様抱っこしてルカスのところに走るボスキ。

ボスキ

はぁ…はぁ…

(必死に走って…前にもこんな光景を見たような…。ダメです…。思い出せません…。)

そこで主は、気を失う。

みんなに会いたい。

私、いつになったらここから出られるの?

ボスキに会いたいよ…。

愛してる…。

ボスキを愛してる。
みんなも愛してる。

でも、私が1番愛してるのは…ボスキあなたなの…。ボスキに言ったら、今更だって言われちゃうよね…。

私が本当に将来、一緒になりたいのは…

診察室ベッド

ルカス

うん。大丈夫。気を失ってるだけだよ。

ボスキ

そう…ですか…。
はぁ…………。

ルカス

ボスキくんが、デートの話をしたら、急に何かを思い出しかけて、頭を痛がって気を失ったんだよね?

ボスキ

はい。

ルカス

うーん…。もしかしたら、〇〇さんにとって、記憶をとりもどせる1番の鍵を持っているのは、ボスキくんかもしれないね…。

ボスキ

俺は、あんな苦しませてまで思い出させたくないです。ルカスさんやみんなには悪いが…。俺は、〇〇を愛してる。だから、もう、彼女に俺は近づかないし、近づけさせないでくれ!

ボス…キ…。

ボスキ

〇〇?

すぅ~すぅ~。

ルカス

無理だよ。〇〇さんは、ボスキくんを強く想っていたんだよ。悔しいけどね…。だからこそ、ボスキくんには〇〇さんの記憶を取り戻す責務がある。

ボスキ

………。苦しませてもですか?ルカスさん。

ルカス

そうだね。その苦しみは、計り知れないかもしれないが、それが〇〇さんの望みでもあるからね。

ボスキ

………わかりました。〇〇のためになるということなら。

ルカス

うん。ボスキくん。よろしく頼むよ。

ボスキ

はい。〇〇と2人きりにしてくれませんか?ルカスさん

ルカス

わかったよ。

そして、ルカスが退室し、ボスキと主は2人きりになる。

ボスキは、眠る主の横に来て、主の右手を両手で握り、呟く。

ボスキ

愛してる…。〇〇。覚えてるか。あの日、俺たちが、教会で結婚式の真似事したこと…俺らしくもなく、緊張しながら指輪渡したのきっと、〇〇にも伝わっちまってたよな…。だが、受け取って貰えた時、嬉しかった。

すぅ~すぅ~。

ボスキ

〇〇とはじめて、デートした時のことも覚えてるか?
俺が安物のネックレスをあげたってのに、笑顔で喜んでくれて…嬉しかった。
そういやぁ、それで喧嘩もしたよな?
俺が外せばいい。って言ったのを適当な贈り物だったんだと誤解した〇〇が怒って…あの時は、本当に落ち込んだし、焦った。このまま別れるんじゃねぇかって。

ボスキ

でも仲直りできて…心からホッとした。
みんなと祭りや飲み会も行ったよな?
祭りでとった金魚、ちゃんと元気にしてるか?俺のは元気だ。〇〇みたいにじゃじゃ馬だが…うっうぅ…すまねぇ…。

ボスキ

今になってわかった。俺は本気で〇〇を愛してる…。失いたくない…帰ってきてくれ。頼むから……ぐすっ…。
俺は、将来、〇〇に彼氏がいても構わねぇ。だから、俺と一緒になってくれ…。

//////

それが、ボスキさんの望みなのですか?////

ボスキ

〇〇…。!////今の聞いてたのか?

すみません。途中からですが…はい////

ボスキ

あぁぁぁ!////

!!!

ボスキ

わりぃ。恥ずかしいから忘れてくれ////

いえ…無理です////

ボスキ

どうせ、記憶ねぇんだから、それも忘れてくれ////

無理です!///

ボスキ

フッ。

??///

ボスキ

〇〇。記憶を取り戻したいのか?

はい。

ボスキ

忘れててもいいんだがな…。
また、新しく思い出なんて作ればいい。
だが、新しく作るなら…できることなら…俺だけ見てくれ///

ボスキさん…///

(なんででしょう///ボスキさんの言葉はすごく心が熱くなります///)

ボスキ

〇〇。俺とデートしてくれ///

は、はい///わかりました。いつがよろしいですか?

ボスキ

明日いいなら行きたいが、〇〇の体調次第だな。

私は大丈夫です。
それに、私はあなたを強く想っていたような気がします///あなたの言葉や手や匂い…名前を呼んで貰う時…ここがすごく熱くなるんです。

といい、胸に手を当てる。

ボスキ

〇〇…。

ボスキ

(体が記憶してるのか…?俺を…。そうか。そんなに〇〇は、俺を愛してくれてたんだな…。)

ボスキ

〇〇。愛してる。

//////

ボスキ

今は応えられなくてもいい。だが、俺からは言わせてくれ。

……はい///私もボスキさんにその言葉を言われることが、なぜかとてもごく自然で嬉しいことのように感じてしまいます///はしたない子ですみません…////

ボスキ

はしたなくなんかねぇ。
俺の愛を感じてくれ。
この指輪もそうだ。

この指輪…。そうですか。みんなに聞いても知らないと言われたので、もしやと思っていましたが、やはりボスキさんだったんですね。

ボスキ

?!////みんなに聞いたのか?////

はい。みんなが彼氏ということは誰かとのペアリングなのかと思いまして…すみません!聞いてはいけないことでしたか?!

ボスキ

いや、いい///
とりあえず、明日な。

はい///優しくしてくださいね///

ボスキ

///////

ボスキ

みんなから俺をなんて聞いた?

とても私を愛していて…粗暴な言い方はするけれど、優しくて、オオカミさんだと…/////

ボスキ

ちっ。あいつらろくでもねぇことを〇〇に吹き込みやがって!///

ボスキ

安心しろ。今の〇〇を抱いたりはしねぇ////だが、思い出したら覚悟してくれ。

思い出すのが怖くなってきました…。

ボスキ

ちっ。思い出しても出さなくても…優しくしてやるから、そんな怖がらなくていい///

はい///でも、変なことを言ってしまいますが…記憶がなくても、なぜかボスキさんに抱かれるのを嫌なことのように感じません。むしろ…////

ボスキ

抱かれたいのか?俺に。

……はい////他の方に対しては、あまりそうは感じないのに、なぜか…あなただけは…///

ボスキ

ちっ。明日、どうなってもしらねぇからな///

はい///

ボスキ

(俺を求めてくれるんだな…記憶がなくても…他の誰でもねぇ俺を…。)

心に温かみを感じながら、ボスキは診察室を後にした。そして、残された主。

ボスキさん…。私は、あなたとどんな思い出を作ってきたのでしょうか?
他の方に対してもそうですが…。より強く気になるのは、なぜか、ボスキさんなんですよね…。やはり、1番だったからなのでしょうか?////明日…私は…抱かれてしまうんでしょうか?///でも、嫌じゃありません。貴方になら全てを捧げてもいいような気がします。

主は、頬を染め、明日のボスキとのデートを楽しみにしていた。

次回へつづく

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