まだ実感がない
お前が死んだなんて
あの時、俺がしっかりしていたら
もっと、ずっと一緒に居れたのかな?
なーくん
さとみくん?
さとみ
、、、ツ
なーくん
大丈夫、さとみくんのせいじゃないよニコッ
莉犬
グズッ
るぅと
そうですよ、ツ
違う
あれはどう見たって俺のせい
俺が久しぶりのデートで
浮かれていたから
さとみ
違います。
さとみ
俺のせいなんです、ツ
さとみ
全部俺が悪いんだ、、ツ
ころん
違うってニコッ
やめて、
そんな赤い目で微笑まないで
みんなだって俺のせいだって 思ってるくせに
さとみ
違う、!
さとみ
俺のせい、
さとみ
俺さえいなければ、、ツ
バンッ
さとみ
ビクッ
なーくん
もうやめて、ツ
なーくん
誰も悪くないから
さとみ
じゃあ、どうしてあいつはいないんですか?
さとみ
誰も悪くないなら、ツ
さとみ
今だってあいつは、
さとみ
ジェルはここにいるはずだ、、ツ!
なーくん
っ、、、
さとみ
ぁ、、、
さとみ
ご、ごめん、スッ
ころん
どこ行くの?
さとみ
ちょっと頭冷やしてくる
バタンッ
風が冷たい
さとみ
っ、ポロ
さとみ
ジェル、、ツ
さとみ
どこにいんだよ、ッ
溜めていた涙が溢れ出てきた
さとみ
うぅ、
さとみ
うぁぁぁぁぁあ!ポロ
どうしても信じたくなかった
さとみ
おれが、俺が殺したんだぁ、、ツ!
それは違う、
さとみ
バッ
さとみ
ジェ、ル?
一瞬あいつの声がした
気がした。
さとみ
はは、ツ
さとみ
気のせいだよなグズッ
さ、と、み!
さとみ
クルッ
さとみ
は、ツ?
そこには、
死んだはずの
ジェル
よっ
ジェルの姿があった
さとみ
ジェル、、ツ
さとみ
ジェル!
さとみ
ダッ
1秒でも早くあいつに抱きつこうと思った
でも、
スッ
さとみ
は?
ジェル
俺、死んでるからニコッ
俺の体が
ジェルの体をすり抜けた
さとみ
っ、、ポロ
さとみ
ごめん、ポロポロ
さとみ
俺のせいで、ツ
ジェル
さとみのせいじゃないよ
さとみ
俺のせi
ジェル
違う、、!
さとみ
…ツ
ジェル
あまり時間ないから、これあげる
さとみ
て、がみ?
ジェル
おう!
ジェル
じゃあ、時間ないから言いたいことだけ言うな
さとみ
待って!時間って何だよ、、ツ
ジェル
さとみ、
そう言うとジェルは俺の耳元で呟いた
バッ
さとみ
ゆ、め?
そこは自分の家だった
さとみ
ん?
俺の手には一つの手紙があった
ジェルから貰った手紙だ
さとみ
っ、
さとみ
夢じゃ、ない、
さとみ
、、、ツ
手紙を読んでいるうちに涙が溢れてきた
いや、封を開けてからずっと涙が止まらなかった
だから、涙でほとんど見えなかった
でも、最後ははっきりと見えた
昨日、俺に言ってくれた言葉
「愛してる」
さとみ
俺も、愛してるよ、、ツ