志治 七海
血塗れで倒れた体の前に屈み、 荒場先生を見る。
荒場 聟
荒場 聟
亡くなったのはおよそ
20分前程度だと思う
荒場 聟
背中を刃物で一刺し、かな
荒場 聟
ナイフ…と言うより、
刀みたいな物が近い
志治 七海
志治 七海
殺されたのでしょうか
荒場 聟
そうだと思う
荒場 聟
何かしらのテロもありえる
志治 七海
志治 七海
逃すべきですが…
荒場 聟
からな。打つ手がない…
荒場 聟
頑張ってくれてるけど、
対応出来るかどうか…
志治 七海
出さないために一部に
留まらせるべきですね。
志治 七海
出歩かせないように言う様
連絡しないと…
ドガンッ
志治 七海
ドガンッッッ
急な大きな音と同時に風が吹き抜ける。
キャァァァァァァ!!
ギャァァァァ!!
響く悲鳴と共に、 動き出した人達に押される。
天寺 利津
神咲 月杏
離れんように僕らも動くで!
そう月杏に手を引かれる。
天乃 双葉
トタタタ…
神咲 月杏
人の波に押されながら はぐれんように必死に進む。
天寺 利津
入った方がいいんじゃ!?
神咲 月杏
天乃 双葉
双葉が扉の一つを指差す。
神咲 月杏
天乃 双葉
天寺 利津
神咲 月杏
ガチャッ
バタンッ
神咲 月杏
天寺 利津
天乃 双葉
神咲 月杏
疲れてんやろ。
神咲 月杏
天乃 双葉
天寺 利津
2人がベッドに座ったのを見て、 周りを見直す。
少し古びいた棚やベッド。
掃除はされているけど、 あまり使われてないんかな?
天寺 利津
天乃 双葉
天寺 利津
天寺 利津
利津の手元を覗き込むと、 薄めの本に“病院日記”と書かれている。
天乃 双葉
天寺 利津
天寺 利津
『入院した。えっと…
心臓病と、あと一個、
病気に罹ったらしい。
暇なので、
日記を書こうと思う。』
そこからは、友達が来てくれたとか、 同じ部屋の子と仲良くなったとか、 他愛のない話が続いた。
そしてページの最後の方。
天寺 利津
新しい先生が来た。
この先生が
私を担当するらしい。』
天寺 利津
皆から好かれてる先生みたい。
…何だか嫌な予感がする。
気のせいかな』
天寺 利津
部屋が変わるみたい。
もう直ぐ手術だから、
って。
これももう終わりだし、
次の部屋のお話は
新しい本で書きます!』
天寺 利津
神咲 月杏
最後ちょっと嫌な感じやったな…
天乃 双葉
ドガーンッッ!!
また鳴った音に、 全員がびくりと体を揺らす。
天乃 双葉
天乃 双葉
この音なんなの…?
神咲 月杏
天寺 利津
天寺 利津
思ってると思うけど…
天乃 双葉
神咲 月杏
思いつかんわ
神咲 月杏
意味ない事では
あるんやけどな…
天乃 双葉
うーむ、と言う顔をする双葉。
神咲 月杏
考えてくれるやろ
天寺 利津
どっかいっちゃったんだけどね…
神咲 月杏
人の波で移動しとったよ
それはそう、と苦笑いする。
神咲 月杏
外でんの怖いわ
天寺 利津
行ってこようか?
神咲 月杏
絶対集団でおるぞ他の人
天乃 双葉
神咲 月杏
天乃 双葉
神咲 月杏
りっつん、双葉よろしくな
天寺 利津
天乃 双葉
思ってるのー!?
天乃 双葉
か弱く無いもん!
天寺 利津
神咲 月杏
神咲 月杏
行ってくる〜
天寺 利津
天乃 双葉
ガチャッ
パタン
ガダッ
患者
患者
患者
ザシュッッ
…ポタ、ポタ
??
カツ、カツ…
終わりです〜 いやーシリアスだね(?) え?遅いって? 最近やる気が出なくて…( がんばります() では、バイ主〜