転校生に親友を奪われました。

「転校生に親友を奪われました。」

episode.2

「なんか、違う。」

〜昼休み〜

里夏ちゃんは桃色の手拭いに包まれた お弁当と

箸セット、机を持ってきて

四角型に机を並べた。

里夏ちゃんがお弁当の蓋を開けると

二人の視線はお弁当に向いた。

隣から聞こえる声に、少し胸が鳴った。

二人って….もう下の名前で呼び捨てする仲なんだ。

一応今日…転校初日だよね…、？

違う、ただ仲が良いわけじゃないんだ。

もう、好き同士なんだ。、

てかnaさんとrnまで……

二人とも、私のことは「etさん/ちゃん」

なんだけどなぁ、

あぁ、この場から逃げ出したい。

いつもと変わらない。

一人増えただけ。

なのに…

なんか、なにかが…違う。

がたっ

ヤンキーいじりも

もう聞き飽きたよ。

……

……

……

思い出すと、涙が溢れる。

女の子だって、思われてないんだなって

好きな人にだって、その程度にしか思われてないんだって。

______

私の"普通"と"日常"は

この日を境に

音を立てて崩れ出した。

はいはいはい

シリアス展開になってきましたよぉ

ya君に関してなんですが

この作品では性格の良い善良キャラとしていてもらう予定なので

嫌わないでくださいね。

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episode.3

「独りにしないで。」