TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

きんときの一言で色んなことを思い出す

昔の自分は本当に何でも受け入れてしまう自分で言うのもあれだが優しすぎる天使だった

それ故に色々と事件が起きる事に巻き込まれる俺を助けてくれるのはシャークんだった

シャークんは優しくて俺にいつもダメなことは教えてくれて、良き友人だった

そして。俺の好きな人だった

初恋は彼に初めて助けられた日。彼を見る目が圧倒的に変わってしまった

格好いいと、好きだと思った

そこからの生活はシャークん1色でそばにいて楽しくて嬉しくて仕方がなくて

そして俺はまた1つ事件を起こしてしまっていた

悪魔を自分の家にあげてしまっていたのだ

天使の長の跡継ぎとして良くないことは分かっていたが困っていたし壁にぶつかっていた所が痛そうで思わずそうしてしまっていた

そしてそこできんときと出会い

気づけば今日知り合ったばかりの悪魔に一緒に住もうとも言ってしまっていた

何故そんなことを言ってしまったのか?

答えは簡単だ

シャークんが人間の住む街に住むんだと言っていたから

1人になりたくなくて、シャークんといたくて。俺はきんときを利用しようとしていた

でも。そんな思いもいつの間にか忘れ去っていて

いつの間にかきんときが好きになってて

記憶を取り戻した今。何が何だか分からずに混乱していた

きんとき

きりやんはさ。聞いていいんだよ。俺に

きんとき

なんでそんな大事な記憶を忘れてたのか。なんでそれを俺が知ってるのか

きんとき

問いただしたっていいんだよ

きりやん

……だって

きりやん

きんときはそういうことする奴じゃn

きんとき

そういうことするやつなんだよ!!!!!!!!!!!俺は悪魔なんだぞ!!!!!

きんとき

自分のために自分の能力を行使した!!きりやんが好きだったからシャークんのこと忘れて欲しくてきりやんの記憶を1部消した!

きんとき

そして、きりやんはシャークんのこと友達として接するようになって…いつの間にか俺の事見てくれてたんだね

きりやん

…………………

きんとき

でもね。俺ね、きりやんに無理やり惚れてもらおうとかはしてないんだよ…

きんとき

そこだけは…よく頑張ったねって…褒めてほしい

きんとき

俺本当はきりやんを俺しか見えなくなるようにるまで洗脳してやろうとかも考えた事があったんだよ

きんとき

でもさ。そこで目が覚めたんだよ

きんとき

消した記憶は戻せないし、しばらくの間記憶を消したせいで俺も少しの間記憶が無かったんだ

きんとき

俺も今日。全部思い出した

きんとき

きりやんはさ、俺と初めて会った時に言ってくれたよね。俺は悪魔には見えないって

きんとき

今もさ、そんなこと思ってる?

ゆらりときんときが俺の瞳を見つめながら小さく微笑み俺の方へと近づいてくる

俺の記憶はきんときに消されて、本当はシャークんが好きで、今はもう何も分からない

俺は今、彼に何をしてあげればいいんだろうか

彼は今、何を思っているのだろうか

分からないし、きっと悪魔である彼の考えは天使の俺には理解はできない

だから

俺はきんときに抱きついた

きりやん

俺はもうお前を悪魔には見えないなんて思ってねぇよ

きりやん

あんな無茶なことばっかして、最終的には俺の記憶消しちゃうほど俺の事好きだったんだろ?w

きんとき

……………

きりやん

自分のために自分の出来ることをした。それだけなんだよきんときは

きりやん

……だからさ

きりやん

俺はきんときのこと好きだよ

きんとき

…きりやんは俺を好きなんじゃない

きんとき

きりやんは記憶を無くして俺と過してたから俺が良く見えただけなんだよ。本当はシャークんが好きなんだ

きりやん

……それでも、俺がきんときに惚れたのは

きりやん

記憶を無くしてお前を好きになって。俺が本当にお前が好きだって思ってんのに、なんでお前は否定するんだよ

きんとき

だって………

きりやん

いいじゃんか。俺が今お前が好きなんならさ

きりやん

お前が否定し続けても俺が分からせてやるよ

きんとき

………………いいのかなぁ…

きんとき

こんな自分のためになら人の記憶まで消すようなやつなのに…お前のこと好きだって言っていいのかな……

きりやん

いいんだよ

きんとき

きりやんが俺のこと好きだって、自惚れてもいいのかな…?

きりやん

自惚れていいんだよ

きんとき

俺…俺ぇ……きりやんが好きだよ

きりやん

俺も。きんときが好きだ

きんときが涙を流しながら抱きしめていた俺の背中に手を回した

ここまで色々な事があった。なのにここに最後に行き着けたのは本当に奇跡だったのだと思う

でも、俺は思うんだ

きんときに記憶を消されなくても俺はきんときにいつか惚れていたんじゃないかと

そして泣き止んだきんときを連れて俺達は家路を辿る。

家に帰って

まだ待っていてくれた2人に俺達の今の関係を話すと、帰ってきた言葉は

やっとかよ

だった

そして、数年の時が流れる

君が天使ならよかった【WT】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

339

コメント

2

ユーザー

この物語好きだわ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚