お試しの２週間

俺の過去は

全てが幸せだと言える

思い出ばかりではない

どちらかとえば

悲しくて、そして、苦しい

そんな思い出ばかりだった

小さかった頃

俺には１個下の弟がいた

弟は生まれつき身体が弱く

定期的に病院に通っていた

そして、今日は病院の日だった

当時甘えん坊だった俺は

中々構ってくれなくて寂しさを

感じていた

病院から帰ってきた後に

もう一度

と言ってみたが

やっぱり返ってきた言葉は

だった

数年後

弟がとうとう小学生になり

そしてそのまた数年後

中学生になった

弟は頭が良く、俺よりも

なんでもこなす事が出来て

親からたくさん褒められていた

俺に対しては無関心のようで

時々いい点数をとっても

褒めてもらうことは無かった

俺は弟に対して

嫉妬していた

でも、ある日

俺はいつも１人で急いで

家に帰っているので

弟が事故に遭ったと聞き

心が苦しくなった

でも、何かひっかかることがある…

俺は気づいた

弟が大切な存在だと言うことを

勝手に嫉妬していた俺が

馬鹿だったと

ようやく気づいた

そして、色々謝りたかった

弟に嫌なことしてしまったことを

それから俺は

大切な人を絶対に守りたいと

心の中で誓った

そして、高校生になり

かわいくて、でも悲しそうな

ツラそうな女の子を見つけた

なんとかして救いたいと思い

俺は毎日話しかけ

告白して…

今にでも消えてしまいそうだった

女の子を絶対に守り抜こうと

俺は諦めることなく

ひたすら話しかけた