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私には心から好きな人がいました。

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私には心から好きな人がいました。

第7話 - 流星群が起こした奇跡（少し長め）

100

2023年03月13日

#感動系

#長編

翡翠

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100

翡翠

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花

…

樹

はーなー❤️

花

樹。

樹

ん？どうした？何か…あった？

花

…ううん。

私たちはなぜ生まれてきたのか

花

そんなの考えたって、

花

世界は誰も知らないし。

樹

え？世界は誰も知らない？

樹

ねー花、なんのこと？

花

あ、ううん。

花

私たちはなんで生まれてきたのか

花

考えたって答えは誰も知らないって。

樹

まぁな。

樹

それなりの仮説とかなら立たれるけど

樹

はっきりとした正解は誰も知らないよな

花

そうだね。

花

でも、それって自分で見つけるから、

花

答えがないのかな？

樹

え？

花

教えてもらうものじゃないから、

花

自分にしか答えはわからないんじゃない

花

かな？自分しかわからない。自分だけの

花

答え的なやつ？

樹

何それ、人それぞれ違うのいいじゃん！

花

笑。そうだね。

花

別に何か変わるわけじゃないけどね

花

好きなことやって幸せだし、

花

役に立ってたらそれでいい、

樹

だな！

花

なんて自分に言い聞かせて。

花

自分をずっと誤魔化して。

樹

花…

樹

それでいいのか？

花

これが私だから。

樹

花…？

花

何でもないよ。

花

じゃね。

樹

あ、待て

花

届けこの星のどこまでも！

花

いつか出会えるその日までー！

花

いつか想像を超えるんだー！

この空の先はきっと、無限大の宇宙

花

なんて…馬鹿だな。

花

星夜…もうすぐ一周忌だね。

花

もうすぐ…流星群だよｯ…泣

花

あの日の約束叶わなかった泣

樹

は…な…？

樹

（星夜…もう一周忌か。）

花

今年もこの季節がやって来たよｯ…

花

ずっと時が止まったままだったんだ…

花

置いてかれていく…

花

みんなそうだよって言われても…

花

なんて言い返せばいいかだし…

花

あ…もう夜だ。

夜空に両手広げて

風にのれたら

花

そしたら何か変わるのかな…

あれもこれも欲しがってるうちに

花

無い物ねだりしかできなくなったよ…

本当のこと教えて

花

風のように受け止められる強さが

花

あったら、何か出来たのかな。

数多ある星の一粒、それが君

樹

花…

星夜

（そうだよ。見つけてほしかった）

花

何にもわからなくなったらね、

花

曇った空を見て叫ぶんだよ…

君のいない世界で

花

届け！君のことを思ってること

花

どんな困難も超えるんだー！

花

わからないことだらけだけど！

可能性を信じてるんだ

数多ある星の煌めきを

花

私に勇気をくれるかな？

目を閉じて耳を澄ませて

花

ねえ星夜。そこにいるんでしょ？

星の声を聞かせてよ

雲の隙間から広がる青空に

花

君に届けよう！

花

いつかまた…会おうねｯ

花

向こうの世界で。笑…ｯ

樹

いつまでここにいるんだよ…

花

ﾄｺﾄｺﾄｺ

樹

あ…移動した…どこへ？

花

ｯ…星夜。会いたいよﾎﾟﾛｯ

あと何年生きられるか

あとどれくらい足りないのか

星夜

そっとしろ。

樹

何で…？

星夜

静かに。

傷ついて、立ち上がれなくても、

目を閉じて、風の声に耳を澄ませて。

花

…あ、星夜の声だ…

星夜

え？

ﾋｭｰ（風が吹く）

花

大事なのは私が生きるこの瞬間に

花

何を残すか何だよね、星夜。

星夜

花…

花

届け！この星のどこまでも！

花

いつか想像を超えるんだー！

この空の先は無限の宇宙

花

…見上げた空はあの日から、

花

どんな色しても…綺麗に見えたよ。

まだ果たせない約束を遠く掲げて、

花

私が生きる世界で、君はまた奇跡を

花

運んでくる。そうだよね？星夜。

星夜

あぁ。

「流星群は奇跡を運んでくるんだよ」

花

ふっ。そこにいたんだね。

星夜

でも触れられないんだぞ

花

知ってるよ。でも温かさがあれば、

花

生きてるも同然だよ。

樹

花…

星夜

ありがとな

花

あれ？流星群だ！

星夜

…笑。

花

流星群が起こした…最後の

花

奇跡なんだね。もう…お別れなんだね

星夜

気づくの早いなー笑､､

花

当たり前でしょ？

数多ある星の一粒、それが君

いつかまた会えるその日まで

花

君に見ていてほしい

星夜

ｯ…わかった。

星夜

たまに空を見上げるといいよ。

花

え？

星夜

満月の日、新月の日に、俺が喋る。

花

そんなことできるの？

星夜

あ、そろそろ流星群が…

花

時間なんだね

星夜

だな。

星夜

月読みをしてたら、意味がわかる

花

月読みか…やめてたけど、

花

またやってみる価値はあるね。

星夜

ありすぎだろ。笑

花

笑…

花

星夜。沢山沢山ありがとう。

星夜

俺こそありがとう。

星夜

花に出会えたから勇気が持てた。

星夜

花がいたから、いっぱい活躍できたし

星夜

俺らしくいれた。ありがとうな

花

私も星夜がいたから、夢を捨てずに

花

今も追えてる。星夜がいたから、希望を

花

持てた。辛いことも乗り越えられた。

花

努力を、信じられたし、私らしくいれた

花

いっぱいいっぱいありがとう。

花

出会ってくれてありがとう。

花

星夜、ずっと言えなかったけど…

花

心からありがとう、大好きだよ！

星夜

ｯ…俺も心からありがとう。

星夜

俺だって大好きだ！いや、愛してるよ。

星夜

花、こんな終わり方、許されないけど、

星夜

俺だから許してくれ。

星夜

花、花、花。何があっても希望を、自分

星夜

自身を見失うな。人生は夢があるから

星夜

自分らしくいれる、輝ける。

星夜

夢が人生を作るんだ。夢を捨てるな。

花

うん！こんな終わり方…星夜だから

花

全部許しちゃうｯ！笑…ｯ

星夜

ありがとう。

星夜

それから最後まで除け者でごめん。

樹

そうだぞ！まぁ…花が幸せならいい。

星夜

ありがとう。樹、花のこと…頑張れよ。

星夜

俺が元彼として応援してる。

樹

えっ？はっ！？

星夜

花を幸せにしねーと、許さねーぞ泣

星夜

ばーか笑…泣

樹

わかったよ！泣

星夜

長くなったけど、最後に俺からの

星夜

特大プレゼントだ！

花

うわっ！

樹

満点の星空！

綺麗だ…

花

えっ？星…夜？

樹

消えた…