熱帯夜の影響で、クーラーはフル活動だ。
24度まで、クーラーの設定温度を下げているせいか、少し肌寒い。
寒いなら、クーラーの設定温度を上げればいいんだけなんだが、それが出来ない理由がある。
何故なら、このクーラーの24度設定は、華太と一緒に寝るための苦肉の策だから。
情を交わした後は、俺の腕の中で寝りにつくのが、恒例(こうれい)となっていたのに、夏になった途端、俺から少し、距離をとり、背中を向け、華太は寝てしまうようになった。
人間も生き物である以上、熱を発している。夏の暑さに辟易(へきえき)しているとこに、人肌の温もりが加われば、不快指数は急上昇する。
クーラーをつけていても、お互いに触れあったまま寝るには、夏は寝苦しい。
多少寝苦しくても、俺は華太と抱き合って寝たいのだが、無理強いをして、嫌われたくはない。よって、冷房の設定温度を低く設する事を思いついた。
人は起床に近づくにつれて、深部体温が下がってくる。寝入り初めは、ちょうどいい温度だったとしても、長時間クーラーを使用すると、布団が冷気を取り込み、冷えてくる。そして、そこに体温の低下も加われば、肌寒くなる。
そうなると生存本能から、命を繋ぐ為に、暖を求めだす。
明け方近くなると、背を向けていた華太が、暖を求め、俺の胸に転がりこんでくるのだ。
その上、少しでも俺と華太の空間が開くと、俺を逃がさまいと俺に腕を回してくる。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
彼是、一時間程、華太の寝顔を眺めているというのに、全くもって飽きない。
何時間でも、華太の寝顔は見てられる。
小峠華太
時折、身動いで見せるも、華太は一向に起きる気配を見せない。
俺の傍で眠る華太は、安心しきっている事もあってか、ふにゃふにゃとした笑みを浮かべて眠っている。
あーあ、このまま時間が止まってしまえばいいのに。
時計に目をやると、短針と長針が、起床の時間が差し迫ってきていることを、無言で伝えてくる。
このまま、寝顔を心行くまま眺めていたいけど、早番の華太が遅刻してしまう。
可哀想ではあるが、ヤキ入れられる方が、もっと可哀想なので、華太を起こす。
南雲梗平
華太に起床を知らせる為、俺は眠る華太の唇を奪う。
唇が触れあった瞬間、ふるふると睫毛が揺れ、青い光を携えた瞳が瞼の下から表れた。
童話通り、お姫様は王子様のキスで目覚めるようだ。
おわり
あとがき 南雲ニキ、ハピバ(*^o^)/\(^-^*) 南雲ニキ誕生日祝いに、パイロット小説を回す予定だったんだけど、クーラーのリモコン触っていたら思い付いたので、クーラー使ってイチャイチャさせてみた。南雲ニキの誕生日に合わせて、0時投稿する為に、仕上げてた甲斐があったのだよ。 話変わるけど、何故か、あおかづが増えない( o´ェ`o)あおなぐはあるんだよな~、同期コンビいいのに増えない不思議。それよりも、香月ちゃん、完全に死亡フラグたっちゃってるね(´Д` ) 南雲ニキの時には過去回なかったけど、大抵、過去の話出ててくるキャラは死ぬよね。 あと、一度手榴弾投げてみたいよね。特に、イタリア製の通称、赤い悪魔って呼ばれてるやつ。こいつの何が怖いかって?不発率が高いのに、ちよっとした刺激で、確実に爆発するとこ。だから、敵だけではなく、味方からも恐れてるのが面白いよね。 因みに、手榴弾は、ピンを抜いたら爆発すると思われがちだけど、実際はピンを抜いても、安全レバー握ってたら爆発しない。安全レバーが外れて、撃鉄が信管を叩くと爆発する仕組みになっている。手榴弾の種類によりけりだけど、10秒後に爆発するのもあれば、4~5秒だったり、焼夷弾なんかは2秒で起爆したりと様々。
コメント
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へっへへ、、いいっすねぇԅ( ิټ ิԅ)グヘヘヘ