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🧡

💙

💗

💜

💛

空が

茜色よりも少しオレンジに近い色を している

そんな中俺たちは

🧡くん?

また

公園であった

🧡

あ、、、

そう2度目だ

彼は覚えているのだろうか

君が一寸驚いた顔をしていて

少し可笑しい気分になる

🧡

どうしたこんな所で?

いやぁ一寸、ね?

言いたくない。

でも言わなくても分かってくれる

明るくて太陽のような性格だけど

頭が良くて、人のことを思いやれる

そんな、大切な友達

俺には勿体ないくらい。

🧡

家来る?

いいの?

🧡

一応、おかんに聞いてみるけど

うん

君は優しすぎるよ。

🧡

❤、、、

どうしたの?

🧡

覚えてる?

何を?

🧡

あの公園であった時のこと

……うん

覚えてるよ

🧡

あの時❤めっちゃ泣いてたよなぁw

雰囲気が暗くならないよう

一寸、巫山戯てみる

はぁ!?

🧡も泣いてたでしょ!!

もう!急に何?

🧡

今と性格全然違いすぎるなwww

むぅ、、、

君だって

びっくりするくらい 変わってるくせに

ー約10年前ー

……ポロポロッ

その日は晴天で

平日の誰も居ない時間に

1人、

ブランコに乗っていた

すると、向こうの道で

会話が聞こえてきた

🧡母

もうすぐで小学校ね

🧡

うん

🧡

勉強頑張るよ

🧡母

そうね100点とるのよ

🧡

うん、分かってるよ

ごく普通の母親と

見た目の割に少し大人びた、 落ち着いた性格の少年

その2人の会話だった

羨ましい。

僕はそう思っていた

その時少年はこちらを見た

視線が重なる

🧡

……ッ!

……?

一瞬だけ悲しそうな顔をして

微笑み、

母親の方に顔を戻した

誰かな?

いつの間にか涙が止まっていて

そんな疑問を抱えたまま

ブランコに座りながら

知らぬうちに眠りに落ちていた

🧡

君!

🧡

起きてる?

🧡

おーい!!

んぅ……?

空はもう色が変わっていた

🧡

あ、起きた

誰?

🧡

あれ、覚えてない?

🧡

俺は🧡

あ!あの時の……

僕は❤だよ

🧡

ねぇ、なんでずっと此処にいるの?

🧡

お家帰らなくていいの?

帰りたくないから

怒る人はいないし

僕も、質問してもいい?

🧡

うん

君はなんで此処にいるの?

🧡

あの時お買い物行く途中だったんだけど

🧡

帰りに通ってもまだ居たから

🧡

心配でつい来ちゃった

君は帰らなくていいの?

多分、君は人と話すのが 得意じゃなかったのだろう

君はきっと初めて同年代の子と 話したのだろう

俺はこの子と居たいと思った

前に図鑑でみた、1億5000万km離れた所から地球を照らしている太陽。

周りには惑星も何も無いけど、遠くから見ても暖かく照らしてくれる。

君はそれと同じに見えた。

一瞬、視線が重なったときに

あぁ、今孤独なんだと。

🧡

あのさ、、、

🧡

君はいつも此処にいるの?

🧡

幼稚園は?

行ってないよ

いつもは僕一人でブランコに
乗ってる

で、夜になったら家に帰るの

🧡

なんで?

……家は痛いの

怖いし、五月蝿いし、辛くて悲しい

お母さんもお兄ちゃんも鬼みたい

だから、帰りたくない

……ポロッ

前、テレビでやってた

ぎゃくたい?って奴かな、あれ

🧡

……?

🧡

お父さんは?

仕事。

ーーーって言って出てってから帰って来てない

🧡

そう、、、

聞かなきゃ良かった

そうだ、

🧡

あの、、、これ、!あげる

え?

そう言って大事そうに持っていた

買ったばかりであろうお菓子を

僕に差し出した。

🧡

最近俺も幼稚園行くのやめたからさ、

🧡

お母さんとのお勉強終わったら、俺また此処にお菓子持ってきていい?

また、会いたかった

来てくれるの?

嬉しい。

俺のために来てくれるなんて

俺はだいたい此処にいるからまた来てね!

絶対だよ!!

今まで、何かを諦めたような

暗い顔をしていた君は

瞳を濡らしながらも

とても明るい笑顔で小指を出した

その指に自分の小指を絡める

夕日のせいだろうか、僕達の頬は

真赤に染まって

沈み掛けの太陽に照らされ

遠くからでも見える太陽に照らされ

僕は、

俺は、

小さなーーをした。

第三章 “ 大丈夫 ”〜太陽と闇と恋と〜

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コメント

2

ユーザー

初コメ失礼します!!! 雰囲気とか表現とかほんとにほんとに大好きです!!!

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