__et.
日は既に沈んでいた。
辺りは少し暗くて、家までの道にあるライトだけが 不気味に光っている。
__jp.
わたしもjp先輩も、ただただ呆然とそこに立っていた。
原因は、変貌した様子で存在しているわたしの家だ。
少し焦げ臭い匂いがする。木材の燃えた黒い跡で覆い尽くされている。
__jp.
冷静な様子で、そう語る。
人為的なものではないことに間違いはなかった。
ただ、こんなにも早く被害が出るとは___。
__jp.
__et.
jp先輩は少し、他人事のように感じる。
まぁ実際、私がjp先輩と同じ立場だったなら
この対応を取るだろうな。
__et.
__jp.
足の踏み場が悪い。
天井から落ちてきた木材がそこら中に散らばり
荒らされた形跡がある。
__et.
私が至って冷静なのは、必死に自分を制御しているからだ。
焦れば焦るほど、隙ができる。
クラス分けの試合で知ったことだ。
__et.
私が瓦礫の中から取り出したものは、家族の写真立てだ。
埃を被り、角が焼けている。
__et.
へばりついた木屑を手で払い、玄関口まで走った。
__jp.
__et.
宣言通り、その場で待っていてくれたようだ。
__jp.
嫌な感じ、というと魔物の気配だろうか。
__et.
流石Sクラスといったところか,改めて格の違いを見せつけられる。
__jp.
__et.
いや,心の内ではわかっていた。
一度増えた魔物を殲滅するのは不可能に近い。
__et.
__jp.
jp先輩は寂しげに俯いた。
__et.
__jp.
__jp.
__et.
交わされてしまったけれど,その時のjp先輩からは
ほんの少し…私と同じ感覚がした。
__jp.
真っ白な壁に綺麗な装飾。
違う世界に来たのかと錯覚するほどに,綺麗な建物だ。
__jp.
__et.
少し悲しそうな表情を浮かべるjp先輩に この人も男の人なんだなと再度認識した。
__et.
__jp.
軽く否定されてしまったが,本人はとてつもなく焦っている様子。図星といったところか…。
na__.
__jp.
可愛らしい声がして玄関口に目を向けると,長い通路を na先輩が歩いてきているのが見えた。
na__.
__et.
__jp.
na__.
jp先輩が常習犯であることに加え,犯行回数が4回に及んでいることに衝撃を受けた。
"さっきまでは"尊敬できる先輩だったのに…。
__jp.
na__.
__jp.
虚ろな目をしながら,トボトボと男子寮に帰っていくjp先輩を見送る。
__et.
na__.
どうやらjp先輩が,事前に私を寮に入れると連絡しておいてくれたらしい。
na__.
__et.
…今までも割と熟睡できてたけどなぁ。
そんなことは心に留めておいて,na先輩の優しい笑顔にあてられ,少し気が緩んでしまう。
na__.
__et.
私の朝の弱さは去ることながら,寝起きを先輩に見せるなんて…。
na__.
__et.
Sクラスって面倒くさそうだな。
na__.
__et.
日が沈み,黒く広がる空の下
私はna先輩の影を見送る。
__et.
__et.
私の左腕に抱えた家族の写真立てを
より一層強く握りしめた。
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コメント
6件
4回目...?jp...? jpも悲しいのか... etさんが写真取りに行くの好きだな〜 いい子って感じするね...w
初コメ失礼します! 続きむっちゃ楽しみです!!
🍫さんわざわざ家族の写真を取りに行くの…優しすぎるって やっぱり🦖さんは変態…?続き楽しみにしてます!