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ニーナ@アカウント消えた(泣)
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¿Mona-Chan?
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古びた廃ビルの2階
ガラスの破片が散らばる部屋のドアの隙間から、その「糸」は音もなく、
けれど確かに忍び寄っていた
シュルシュルシュル……ッ
鼓膜の奥を不快に擦るような、かすかで不気味な摩擦音
下の階から階段の手すりを伝って這い上がってきたのは、目に見えないほど細く鋭い
正体不明の化け物が操る「透明な操り糸」だった
普通の人間の目には、ただの薄暗い廊下しか映らないだろう
だが、俺の視界はその糸を明確に捉えていた
うり
うり
うり
俺の目には、その透明な糸の一本一本から
どす黒くて濃密な悪意の霧が、網目のように吹き出しているのがハッキリと見えていた
一歩でも触れれば、さっきのモブたちのように手足を操り人形のように縛られ
鬼の前に生贄として置き去りにされる
階段も、エレベーター通路も、完全にその見えない糸によって封鎖されていた
まともに歩けば一瞬で終わる
この絶望的な状況で、俺は隣にいるゆあんくんの腕を強く掴んだ
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくんは恐怖をみじんも感じさせない無邪気な笑みを浮かべ、小さく頷いた
俺は『マリス・アイ』の視界を極限まで集中させ、
黒い霧の隙間、糸と糸のわずかな隙間を見つけ出し、慎重に一歩を踏み出す
だが、廊下に張り巡らされた糸の密度は異常だった
触れずに進むためには、どうしても隣を歩くゆあんくんと
文字通りお互いの体を限界まで密着させるしかなかった
肩が触れ合い、常に相手の体温を感じる
ふと、繋いだ手から伝わるゆあんくんの体温に意識が向く
指先一つ震えていない
呼吸も静かで、脈拍すら平常時のままだ
この死の格子が張り巡らされた密室で、こいつは本当に、恐怖を一切感じていない
ゆあんくんは俺の視線に気づくと、首を少しだけかしげ、ふわりと瞳を細めた
声すら発せず、ただ『うりくんとなら余裕でしょ?』
とでも言いたげな、無邪気で底知れない笑みを深めてくる
うり
うり
うり
戸惑いや不気味さを押し殺しながら、目の前にある糸の攻略に集中する
あと少しで、糸がまだ届いていない非常口の扉にたどり着く
そう確信した、その瞬間
ガガガガガガガガッ……!!!
突如として、俺たちの足元のコンクリート床が
不気味な地鳴りを立てて激しく震え始めた
下の階にいる能力者が、一斉に糸を引き絞ったのだ
古びた廃ビルの強度が限界を迎え
前方の大規模な床が、ガラガラと音を立てて下の階へと崩落していく
うり
目の前に広がったのは、ぽっかりと開いた暗い奈落
向こう岸の非常口のドアまでは、数メートルもの距離がある
床が落ちた今、俺ひとりの跳躍力では
どれだけ助走をつけても向こう側へ届かずに真っ逆さまに落ちるだけだ
けれど、俺の脳内はまだ諦めていなかった
この状況を物理的に突き破れる異質な存在が、すぐ隣にいる
うり
うり
ゆあんくん
俺の叫び声に、ゆあんくんが不敵に応じる
彼は俺の体を片腕で力任せに抱きかかえると
崩れ落ちていく足場の最後の一片を、爆音を立てて全力で蹴り上げた
ドガァァァン!!!と激しい衝撃が走り、俺たちの体は弾丸のように宙を舞う
廊下に張り巡らされた「見えない糸」のわずかな隙間を
ゆあんくんの圧倒的な跳躍力と俺のナビゲーションでギリギリでかわしながら
非常口の鉄扉へと一直線に突っ込んでいった
バキィィィン!!!
ゆあんくんは俺を抱えたまま重い鉄扉を体当たりでブチ破り、外の非常階段へと躍り出る
そのまま怒涛の勢いで階段を駆け下り
あの糸を操る能力者の包囲網から完全に脱出することに成功した
うり
廃ビルの裏口から外へ飛び出し、地下の廃街へと転がり込んだ俺は
冷たい壁に背中を預けて激しく呼吸を乱していた
首の皮一枚の脱出だ
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくんは何事もなかったかのように、涼しい顔で笑っている
繋いだままの手から伝わる相手の脈拍は
これだけの大跳躍とダッシュの直後だというのに、やはり一切乱れていない
うり
息を整えながら頭を乱暴に掻きむしる
どれだけ合理的に理由をつけようとしても
コイツと一緒にいると自分計算が根本から揺さぶられる感覚を拭い去れなかった
だが、この血生臭いかくれんぼの制限時間は、まだ半分以上も残されている
俺たちは気を取り直し、不気味さを増していく地下街の暗闇の中へと
再び慎重に足を踏み出した
たどり着いたのは、かつて地下鉄の駅だった場所だろうか
ひび割れたタイルが敷き詰められた、不自然なほど広く薄暗いホームだった
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくんが無邪気に俺の手を引っ張ってきた
その時
モブ参加者
モブ参加者
モブ参加者
ホームの奥から、複数の参加者の叫びと激しい銃声が響き渡る
咄嗟に近くのコンクリート柱の陰へゆあんくんを押し込む
そして、俺は自分の視界を奥へと向けた
そこで繰り広げられていたのは、目を疑うような一方的な殺戮だった
タタタタタタタンッ!!!
二丁拳銃の連続発射音
驚くべきは、その銃弾の軌道だ
放たれた無数の弾丸が、古いタイルの壁や天井
床に凄まじい速度でパキィン、パキィンと跳ね返る
それが予測不能な角度となって逃げ惑う参加者たちを全方位から追い詰めていっていた
うり
うり
俺の視界には、跳ね返ってくるすべての銃弾の軌道が、ドス黒い悪意の霧の線となって見えていた
だが、その速度が異常すぎる
暗闇の奥で二丁拳銃をぶっ放している男の体からは、自身の速度を数倍に引き上げる特性
『音速の弾丸(ソニック・アクセル)』の圧倒的なオーラがメラメラと立ち上っていた
モブたちが悲鳴を上げながら蜂の巣にされ、一瞬で脱落していく
そして、無数に跳ね返る跳弾のいくつかの黒い霧の線が
俺たちの隠れているコンクリート柱のすぐ手前へと、猛烈な速度で迫ってきているのを捉える
うり
うり
うり
俺はプロの暗殺者として瞬時に「跳弾が迫るルート」を計算し、ゆあんくんにナビを飛ばした
俺の指示通り、ゆあんくんがピタッと頭を下げたコンマ数秒後
ガシャァァン!!
さっきまでゆあんくんの頭があった場所の壁を
2発の弾丸が火花を散らして火薬の匂いとともに削り取っていった
だが、そのギリギリの完全回避の反応が
暗闇の奥にいる狂犬の目に、留まってしまった
??
??
??
??
凶悪な、だけど最高に愉しげな笑い声がホームに響き渡る
男は自分の特性で自身の移動速度を爆発的に引き上げると
目にも留まらぬ速さでコンクリート柱の死角へと回り込み
俺たちの顔面に直接、二丁拳銃の黒い銃口を突きつけてきた
うり
突きつけられた冷たい銃口
男から放たれる部屋全体の空気を圧殺するほどの圧倒的な殺意の霧と
自分の想定の遥か上をいく戦闘のスピード感に、冷や汗が頬を伝う
一瞬でも思考が遅れれば、頭をブチ抜かれる
??
カチャリ、と無慈悲に引き金が引かれる音
銃口を向けられた絶体絶命のピンチ
だが、俺の隣にいるコイツのルビー色の瞳が、ここでギラリと不敵に輝いた
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくんは無邪気な笑みを浮かべたまま
さっき廃ビルから拾ってきたドラム缶の頑丈な鉄板の破片を両手に構えると
速で放たれた至近距離の銃弾を、正面から力任せに弾き飛ばした
激しい火花と金属音が古いホームに轟く
??
??
ゆあんくん
タタタタタタタンッ!!!
古い駅のホームに、狂ったように響き渡る二丁拳銃の連続発射音
男は自身の速度を数倍に引き上げる特性を発動させ
コンクリートの柱や壁を縦横無尽に跳び回りながら
全方位から容赦なく跳弾の嵐を降らせてくる
ゆあんくん
ゆあんくんは拾い集めたドラム缶の頑丈な鉄板の破片を盾代わりに構え
持ち前の馬鹿力で銃弾をバキィィン、バキィィンと火花を散らしながら豪快に弾き返していく
無邪気な笑みを浮かべたまま男との距離を詰めようと力任せに地を蹴るが
相手の移動速度が速すぎて、ゆあんくんの人外のパンチも
あと一歩のところで空を切ってしまう
??
??
??
うり
うり
俺はコンクリート柱の陰に身を潜めながら、培ってきた頭脳と視界の力を極限まで集中させていた
ただ逃げ回るだけじゃいつか弾き損ねて蜂の巣にされる
生き残るためには、あの男の圧倒的なスピードを
俺の「頭脳」で先読みしてブッ潰すしかない
俺の目は、男の体から放たれるドス黒い悪意の霧の線
弾丸が跳ね返る軌道をミリ単位で凝視し、その「法則」を必死に計算し続けた
うり
うり
うり
うり
男の圧倒的な戦闘力の前に冷や汗が1つ、また1つと流れる
だが、極限の緊張感の中で
俺は生存のための「唯一の勝機」を導き出している
うり
うり
うり
うり
ゆあんくん
俺の未来予知の如きナビゲーションに、ゆあんくんが不敵な笑みで応じた
男が「えっ?」と目を見開いたコンマ数秒後、ゆあんくんは指示通りに、男が超高速で移動してくる着地先の死角へ
全力でこぶしをぶつける
バガァァン……ッ!!!!
壁に蜘蛛の巣状の巨大なヒビが入り、破片がパラパラと激しく崩れ落ちた
??
??
??
??
??
男は両腕を痺れさせながらも、口元に凶悪で不気味な笑みを浮かべてよろりと立ち上がった
再び銃口がこちらを向く そう身構えた、そのとき
ガガガガ、ガシャーーーン……
ガシャーーーン…
ホームの入り口の暗闇から、この激しい銃声と破壊音を嗅ぎつけた
あの殺人マシーンである鬼の重々しい金属の足音が近づいてくるのがわかった
頭部のランプは不気味な赤色
どうやら看破センサーは作動中らしい
??
??
??
??
男はつまらなそうに舌打ちをすると、両手の拳銃をホルスターへと収めた
だが、その瞳は変わらず、俺たちの存在を「獲物」としてロックしている
??
??
??
男がフッと微笑んだ瞬間、
その身体がグニャリと陽炎のように歪み、ホームに転がっていた古いベンチへと姿を変えた
気配も、悪意の霧も遮断される
完璧な擬態だ
鬼の看破センサーがホーム全体を照射し始めるより早く
俺たちは素早く身を隠してその場から離脱した
逃げている最中、
地下街全体のスピーカーから、鼓膜を劈くような非情な機械アナウンスが流れ始める
『ーー第二のゲーム、残り時間10分』
『現在の生存者、35名』
うり
生き残りは35人
タイムリミットまであと10分
俺とゆあんの命をかけた地下街のかくれんぼは
いよいよ最終局面へと突入しようとしていた__
コメント
1件
わあ、今回もめちゃくちゃ熱かったですね…!透明な糸の罠をゆあんくんのバケモノじみた身体能力と連携で突破するところ、もう手に汗握りました。特に「俺の足跡を寸分違わず踏め」ってシーン、距離感の描き方が細かくてゾクゾクしました。ラストの二丁拳銃の男も強烈で、また会うことになりそうな伏線が気になる…!続きが待ちきれないです😊