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第3話、めっちゃ重くて苦しくてすごかった……😢 教室の机からあの子の声が聞こえてくるシーン、心臓ぎゅってなった。日帝くんの過去に何があったんだろう…トラウマ抱えてる感じがにじみ出てて切ない。アメリカくん登場でちょっと空気変わったけど、妨害者のシステムとかまだまだ謎多くて先が気になる。T字の棒、何かの鍵なのかな…次回も楽しみにしてます🌙
日帝
青いソファにクッション、パステルカラーでデザインされた壁。
木製の本棚、教科書や本が積み重なった勉強机。
子供部屋だ。
日帝
どこから調べようか。特に不自然な所は無いけれど、何かを隠す場所としては最適な部屋だ。
どうしようか迷った末、机から調べることにした。 机の引き出しを開けてみる。
日帝
入っていたものを手に取る。
細長い棒。30cmはあるだろう。T字の形をしている。よく見ると、端がギザギザしている。
壊れた何かの部品……のようだが、何かは分からない。
日帝
多少不便だが、いざとなれば捨てればいい。
T字の棒をいったん机に置き、机やらベッドやらを調べた。
10分ほど経ち、子供部屋を調べ終えた。
日帝
本棚の裏や、ベッドの下まで……ありとあらゆる場所を覗いたが、
T字の棒以外は何も見つからなかった。
この棒が報酬なのかもわからない。
T字の棒を片手に持ち、部屋を出た
廊下に出た。
ここから全ての部屋を調べ尽くすのは非効率だ。
時間がかかるし、体力の消費も激しい。
T字の棒を握り直し、周りを見回す。
ここから見る限り、この廊下にあるのはあと6部屋。
1部屋に10分かかるとすれば、この廊下だけで1時間消費する。
攻略のヒントがある部屋とそうでない部屋を見分けたいが……
今のところ、方法は無さそうだ。
日帝
ヒントがある部屋とそうでない部屋で、何か違いがあるかもしれない。
あの子供部屋からは、T字の棒しか出てこなかった。
これがヒントなのかはさておき……
子供部屋の特徴を覚えて置くことにしよう。
パステルカラー。勉強机とベッド、本棚、ソファにクッション。
ドアの色は……
日帝
振り返り、ドアを見る。ベージュ。ドアノブはネイビー。
……何かの役に立つといいが……。
……今はヒント探しだ。
10歩ほど歩き、隣の部屋に入った。
日帝
見慣れた景色だった。
深緑の大きな黒板が前に広がっており、
四本脚の椅子と机がセットになって、規則正しく並んでいる。
先生も生徒もいない。
教室にはびこる重さが無く、静かで、澄み切っていて……
どこか不気味なのにずっといたくなる夢のような……
ひどい懐かしさがある。
日帝
底の無い息苦しさと楽しさに、頭がガンガンする。
……早く探索しよう。
並んだ机を順番に調べていく。
机の中には何も無いし、横にも何もかかっていない。
隠されていそうだが、何も無いのだろうか。
順番に調べていき、いつもの自分の席の机にたどり着いた。
日帝
……いつもの自分の机と違う。
何が違うのかは分からないけれど……
なぜ違和感があるんだろう。
机をじっと見る。
机の中心から、ぐるぐると円が描かれていく。
線がないのに、円があると頭のどこかで分かっている。
机がこちらに伸び、ぐにゃりと曲がった。
日帝
机が歪んでいく。
いびつで底がない2つの黒い穴が、こちらをじっと見つめている。
目を見開いた。
彫刻のように、あの日の残像が浮かび上がっていく。
自然と、黒い穴から目が離せなくなった。
呼吸が乱れていくのもつゆ知らずに。
おにいちゃん
おにいちゃん
たすけて
くるしいよ
くるしいよぉ
おにいちゃん……
たすけて
――!!!!
弾かれるように机から離れた。
日帝
くらくらと視界がさまよう。
机を見られない。
日帝
……
……もう……終わったことだ。
……思い返す利点などない。
ここは危ない。
正気を失ってしまいそうだ。
ふらつきながら、ゆっくりとドアの方に向かった。
日帝
喉の奥がまだ脈打っている。
……落ち着け。もう何も無い……
日帝
冷たい壁に手をつき、呼吸を整える。
今だけは、鋭い冷えが現実に引き戻してくれた。
余韻は消えないけれど、気にしなければいい。
思い返さず進めば忘れられる。
今やるべきは、探索だ。
次の部屋のドアを開け、中に入った。
日帝
敷き詰められたつやつやのタイルに、白い浴槽。
風呂場だ。
日帝
思わず首を傾げる。
今、廊下から風呂場に来た。
普通、風呂場の前には洗面所や脱衣所があるし……
そもそも、廊下から繋がっているのが不自然だ。
合っているのか分からなくても、やれることはやるべきか。
……一応覚えておこう。
日帝
浴槽や天井などを見回すが、何も無い。
ここを探しても何もなさそうだ。
ドアノブをひねり、廊下に出た。
日帝
進捗の悪さに頭を抱える。
まだ始まったばかりだから、手詰まりだと感じるのだろう。
でも、本当にこれが最善だとは思えない。
早く攻略しなければ。
風呂場のドアとドアノブの色を見る。
ベージュと黄土色。
周りを見回す。
他のドアもその組み合わせだ。
ここの廊下は、子供部屋以外はベージュと黄土色。
それだけ確認してから、次の部屋に入った。
少し暗い白の壁と床、ずらりと並んだ鏡。
鏡の前の机にはドライヤーや化粧水が置いてある。
洗面所だ。
日帝
さっきは風呂場で、その隣が……
――ドォォンッ!!!!
日帝
肩がビクリとはねる。
無意識に両手を強く握りしめ、体が強張る。
心臓がうるさい。
呼吸が浅くなるのをなんとかこらえながら、息を殺す。
音が……かなり、近かった。
ガシャーーーーンッ!!!!
日帝
喉の奥から小さな悲鳴が漏れる。
近い
廊下に、いる
ここでとどまったら、入られた場合に逃げられない
出ないと……確実に捕まる
日帝
迷わず廊下に飛び出た。
鼓動が激しくなる。
日帝
日帝
入り口に繋がる方に、それはいた。
人の形をした木のような化け物。細長い手足。
廊下の薄暗さで頭部が見えない。
足がすくむ。
震えて今にも倒れそうで、吐きそうで、泣き出しそうだ。
日帝
長い脚で、ゆっくりと近づいてくる。
日帝
怪物のいる方に、階段が見える。
やっと動き出した自分の足は、いつも以上に遅い。
怪物の横を目掛けて走る。
腕が伸びてくる。
階段の方に行けば、
逃げられるかもしれない
日帝
間一髪で横をすり抜けた。
あと少し走れば……
目の前は階段だ
も う 少 し で
日帝
怪物の細長い指が、 服に引っかかっていたことに遅れて気づいた。
バランスを崩し、
前のめりになって転んだ
日帝
呼吸が壊れる。
酸素が入らない。
落ち着け……。
まだ走れる……。
あの階段に逃げれば……。
クソ……
……足が震えて……
あぁああぁぁ……っ
早く逃げろ……っ!!
――おいっ!!!!
日帝
アメリカ
目の前に手を差し伸べられる。
日帝
震える手でその手を掴む。
体はすぐに持ち上がった。
手を強く握り返される。
それだけで、黒く狭くなっていた視界が広がった。
軽く息を吐き、前を見る。
あの階段に行けば、逃げられる。それだけだ。
……落ち着け。
アメリカ
俺の様子を見て、サングラスの青年が微笑んだ。
頷き合ってから、強く床を蹴った。
転ぶことも、振り返ることもない。
手を握ったままであるという事実だけあれば、
自然と体が動いた。
階段を駆け上がる。
怪物がまだ来ている。
気配で分かるが、距離は着実に広がってきている。
大丈夫だ。逃げ切れる。
アメリカ
3Fに出た所で手を引かれ、廊下に出た。
開始位置がここだったのだろう。ずかずかと迷わず進んでいく。
手前のドアを開け、2人で入った。
クリーム色の部屋だ。
大したものは置かれておらず、窓からはCGの高層ビルの景色が見える。
日帝
アメリカ
サングラスの青年は頷いた。
アメリカ
自慢げにそう話し、ふんぞり返っている。
日帝
ゲームは始まったばかりだ。
なぜ怪物の習性を把握しているのか。
俺の所に来るより先に、怪物に遭っていたんだろうか。
……まあ、いいか。
日帝
止まりそうになるが、無理やりはきだした。
日帝
耐えきれず目を逸らし、軍帽をいじる。
アメリカ
青年はぽかんと口を開けたかと思えば、
ニヤリと笑って目を合わせようとしてきた。
アメリカ
日帝
顔が火照っているのがわかる。
軍帽を深くかぶり、視界をさえぎった。
日帝
アメリカ
子どもと話すような口調に、さらに顔が熱くなる。
アメリカ
そう言って青年は両手の平を差し出した。
アメリカ
日帝
握りしめていたT字の棒を親指で持ち、両手をぱちりとぶつけた。
少しだけ体の強張りがほどける。
アメリカ
日帝
毒づきそうになったが、咳払いしてごまかす。
アメリカ
アメリカ
そう言えばそうだな……
まだ名前を言っていない。
アメリカ
日帝
思わず目の前のサングラスを2度見する。
さすがに、こんなやつと話せば名前は覚えるだろう。
関わった記憶が無いが……
アメリカ
アメリカ
日帝
そうか、生徒会長だから……
名前はもう知れ渡っているのか。
日帝
アメリカ
……良かった……。
ここからはこいつと行動できる。
1人だと心細いし、正直怪物が怖い。
でもこいつと一緒なら、多少疲れても楽しく探索できそうだ。
集団になった方がいい。今後も生徒を見つけたらともに探索しよう。
……
……こいつもこいつなりに探索したんだろうか。
もしそうなら、成果を聞きたいところだが……。
日帝
アメリカ
放送のチャイムだ。
機械音声
機械音声
機械音声
機械音声
機械音声
機械音声
機械音声
日帝
アメリカ
……妨害者は、1日1回は必ず妨害する。
そして、
妨害するたびに、攻略のヒントを蓄えていく。
もし、1日に複数回妨害されたら……
攻略から遠ざかるうえに、妨害者が有利になっていく。
日帝
日帝
アメリカ
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
アメリカ
アメリカ
日帝
妨害者に先回りされたら、後々攻略が手詰まりになるかもしれない。
なるべく早く、効率よく攻略しないとだめだ。
日帝
休んでいる時間は無い。
怪物、妨害者、攻略法。
知らなければならないことがたくさんある。
この20分で、嫌というほど分かった。
ここは、そんなに甘くない。