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神ですか?
今日も朝から学校が騒がしい。女子の甲高い叫び声に顔を顰めながら教室のドアを開けば自分の席、いや正しくは自分の隣の席の男に群がっている女子生徒達にため息が出る
登校したばかりで疲れているし早く自席に座りたいがコミュ障な俺が声をかけられるはずもなく少し離れた所で立ちながら携帯をいじっていると群れの元凶である男が俺に気づいたようで周りの女子に「もうHR始まるし席座っておいたら?」と声をかけ群がっていた女子達がそれぞれ自席へと戻っていきようやく席に座ることができた
ふぇにくろ
ポケカメン
この男の名前はふぇにくろ。生徒会の一人で高身長イケメン、おまけに歌も上手く何より誰に対しても優しい彼は勿論モテモテで毎日のように告白されている所を目撃する
こんな冴えない俺にも優しく接してくれる彼は普通にかっこいいしモテるのも理解できるのだがどうして席が隣になってしまったのだろう。彼とは学校ではあまり関わることがないため正直隣の席になりたいとは思っていなかった
今もずっと話しかけてくる彼を横目で見れば彼はとても楽しそうに話していて少し心が和む
学校ではモデル体型の爽やかイケメンで有名なこの男。だが家にいる時は雰囲気、というよりキャラがガラッと変わる、きっと学園の人々が皆驚愕してしまうほどに
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
俺が素直になれないことを理解してくれている彼は「可愛い」「好き」など甘えたがりなくせに自分からいけない俺に変わって甘やかしてくれる。なんだかんだ彼とは相性がよく上手に付き合えている
そう、彼は家では犬系スパダリ彼氏。学校でみんなに振りまいているかっこいい笑顔とは真逆なリラックスしているような幸せそうな笑顔で後ろから包み込むように覆いかぶさって俺を抱きしめてくる彼は大型犬みたいで可愛げがあるのに頭を撫でて優しく甘やかしてくれる所はやはりスパダリだ
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
そう言って髪の毛をとくように優しく頭を撫でてくれる彼の手が暖かくて手に擦り寄ればまた可愛い、と言って今度は正面から抱きしめてきた
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
離れ際にまた俺の頭を一撫でして俺の手を取って風呂まで連れていくが俺はまだ飲み込みきれていなかった。
深く悩んでいる間に既に洗面所まで連れてこられていてもう服を脱ぎ出している彼を急いで止める
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
素直に言葉にすると一瞬目を丸くしたがすぐに頬を緩ませて可愛い、とまた言ってきて余計恥ずかしくなってくる
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
そこまで思いのまま叫ぶと突然少しずつ距離を詰めてきてそれと同時に後ろに下がっていくが限界があり壁まで到達してしまい彼の顔が至近距離まで詰められ片手を腰にもう片手を頬に添えられる
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
顔を合わせるのが恥ずかしくてそっぽを向くとその先には鏡があってそこに映っていたのはほとんど服が脱がされワイシャツが中途半端にはだけられている自分の姿で理解が追いつかなかった
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
呆れたような視線を向けるが全く気にしていないようで話題をすり替えてまた服を脱がせようとしてくる彼にまた驚いてもうどうにでもなれ、とされるがままになりあっという間に服を剥ぎ取られ手を引かれて風呂に入った
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ルンルン気分で俺の隣に座ろうとした彼に声をかければ少し残念そうにでも納得したように足を開いて座る俺の足の間に背を向けて座る彼に熱かったら言って、と一声をかけてスイッチを付けなるべく丁寧に彼の桃色の髪を乾かしていく
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ドライヤーをしながらの会話の最中にふとこぼれた俺の言葉に彼はぽかんとした様子でこちらを見てくる
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
否定の言葉を遮るようにソファに座っている俺に覆い被さるように抱きしめてくるふぇにをなだめるが効果はないらしくそれどころか視線を合わせるように頬を手に添えて額を合わせてくる
いたたまれなくなって視線だけを外に向けたがすぐに「こっち向いて」と有無を言わせないような声と言葉に思わず視線を戻せば少しでも動けば唇が触れてしまいそうな程近くに彼の顔があって一気に顔に熱が溜まりドギマギしてしまう
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
流れのままソファに押し倒されてゆっくりと顔を近づけてキスをする最前で止められ妖しく微笑みながら吐息混じりの無駄にいい声で言葉を投げかけてくる彼。話の途中で腕を抑える力を緩くして「逃げないの?」と問いかけてきたが俺は逃げなかった
キスがしたいと思った。キスしてほしいと思った。彼はそんな俺の気持ちに気づいて「かわいい」と一言だけ囁いてキスをしてくれた。唇を離して俺の顔の横についていた手を俺の後頭部と腰に手を回して優しく起き上がらせ腕の中に包み込んで力いっぱい抱きしめられれば彼の香りに包まれて安心する
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
そう。冒頭を見てもらえばわかる通り俺らは学校では隣の席のただの同級生というあまり親しくない関係柄だ。提案したのは俺から。 理由は単純に俺が学校になじめていないから
人と関わる事が苦手な俺は友達もおらず学校内でキラキラとしている彼とは違う。そんな俺と一緒にいたら変な噂がたって彼に迷惑をかけてしまうかもしれない、と考えてしまい付き合い始めた当時それを素直に伝えた。優しい彼はそんなことないって言ってくれたけど俺が頑なに無理言ってそうしてもらっている
でも正直それは俺にとって酷なものになった。毎日のように彼に群がる女の子達に嫉妬してしまう。そんな姿を見る度に今すぐにでも間に入って俺のって言いたいくらいなのに素直じゃない俺がそんな事できるはずもなくいつしか学校に行くことが辛くなっていた
ふぇにくろ
その気持ちをまんまと見抜いてくる彼はやっぱりすごい
ふぇにくろ
ポケカメン
ポケカメン
ポケカメン
一度吐き出してしまえばそれは止まってくれなくて全ての心根を話してしまった。彼があまりに優しく問いかけてくるから今まで我慢していたものが溢れてしまった
嫌われてしまうだろうか、こんな身勝手で自分勝手な俺は、そうだ、最初からわかってた、こんな素敵な彼と俺とじゃ釣り合わない。そう思って優しく肩を抱いていてくれている彼から離れようとしたらそのまま腕を引っ張られ優しいのに絶対離さないと言うほど強く抱きしめられた
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
ふぇにくろ
ポケカメン
学校で人気の爽やか王子様は実は恋人の前ではわんこのようですごくかっこいい犬系スパダリ彼氏。そんな裏の顔を見れるのは彼女である俺だけ。それに多少の優越感はあったけど彼は俺の彼氏なので誰にも譲れないから、これからは少しだけ素直になれるよう頑張ってみようかな