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みき
みきは1年生。学校から帰っている時だった
みき
男の子
みき
男の子が後ろから声をかけてきた。
みき
男の子
男の子
ぎこちなく男の子がニコッと笑った
みき
男の子
みき
男の子
みき
みき
男の子
男の子は興味を無くしたようだ。
みきのランドセルを指さす
男の子
みき
みき
男の子
変なの みきと同じ1年生みたいなのに
みき
男の子
みき
みき
みきが音楽の教科書を開いて見せる
男の子
みき
みき
男の子
男の子
男の子がみきの顔を見る
男の子
男の子
みき
みき
みきの顔が曇る
男の子
みき
みき
男の子
みき
みき
男の子
男の子がニコッと笑う
その笑顔にふっとみきの中に渦巻いていた不安も消えていくのだった
みき
みき
男の子
みき
みきが足を止めた
男の子はみきの少し前で止まった
みき
男の子
みき
みき
みき
男の子
みき
みき
みき
子供用ケータイから電話が来た
父
通話
00:24
しばらく話したあとみきが男の子の方を向いた
みき
男の子
みき
みきの目から涙が零れる
みき
男の子
男の子にとって涙は初めて見る代物だった
なんと声をかけたらいいのか分からない
みき
男の子
と、みきが弱々しい声を出した
みき
みき
みき
父
父
みき
みき
父
父が机をバンッと叩く
みき
父
父
みき
みき
みき
みき
父
母
母が割って入る
母
母
みき
父の顔が真っ赤に燃える
父
父
母
母
みきが母親のあとを追うと腕をガシッと掴まれる
みき
父
みき
母
母
父
父
ベランダの戸をばんっと開けみきが蹴られる
母
みきたちはベランダに追い出されてしまった
母
母
母親がカーディガンを脱ごうとするがみきが止める
みき
母
母親が泣き出す。
みき
みき
月がでてきた、明るくお母さんの顔がよく見える
みき
みきがポソリと言った時だった
男の子
みき
男の子
ベランダの柵のところに足を掛けた男の子が現れた
みき
男の子
男の子
みき
みき
母
母
大声を出す母親
みき
母
男の子
みき
男の子
みき
みきが男の子に引っ張られ宙に浮く
母
男の子
母
男の子が2人の手を引っ張って宙を歩く
夜の空は星が綺麗に瞬いていた。
みき
母
男の子
みき
男の子
男の子
男の子
みき
母
突然の展開に驚いたが
みきはただただ助けてくれる人がいるのに温かい気持ちになっていた
男の子
みき
みき
男の子
男の子
警察
警察
父
警察
父
父
父親が捕まった
母
母
男の子
男の子
みき
みき
男の子
男の子
男の子が玄関に向かう
みき
みき
男の子
みき
みき
みきが男の子を見上げる
男の子
男の子
みき
みき
男の子
みきの顔に笑みが戻る
男の子
男の子
男の子はスっと消えてしまった
みき
その口調はまるで大人のようだった
あの夜から6年程経った
困ったことは何回もあったがあの男の子は現れない
みき
みき
スマートフォンに知らない人からのメッセージが届いた
みき
みき
みき
と、急にお母さんに呼ばれた
母
みき
みき
今日は月の夜、玄関には
成長したあの男の子が立っていた
みき
みき
男の子
男の子
みき
みきがじいっと男の子を見る
男の子
みき
男の子
みき
お名前はやっぱり教えてくれないのかな
みき
男の子
みき
星斗
星斗
……自分でね
みき
みき
星斗
みき
みき
母親が皿を割り、星斗がたじろぐ
星斗
みき
母
母
星斗
みき
時は過ぎあの夜から何年かたった。
みき
母
母
みき
リビングで温かいコーヒーを飲みながら母と話すみき
母
母
みき
母
ガタッ
玄関から音がする
母
みき
星斗
星斗が慣れない様子でスーツを直している
みき
星斗
みき
みきがネクタイを直す
星斗
母
みき
星斗
母
星斗
みき
みきと星斗は明るい月に向かって駆け出して行った
彼岸花
彼岸花
彼岸花
彼岸花
彼岸花
彼岸花
彼岸花