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日本

えあ…ぁ…

日本(異)

信じられなかった。

いや、信じたくなかった。

今の状況を、信じたくなかった。

でも、目の前にいるのは間違いなく…

日本(異)

…ふふ

私だ…

日本

あ……ぁ…

ダメだ。言葉が出ない。

恐怖で足がすくんでしまう。

どうしよう。どうすればいいの?

日本(異)

…あらら、ビックリしましたか?

日本(異)

まぁそうですよね。なんたって目の前に血まみれの自分がいるんですもん。

日本(異)

そちらの自分ならば、そうなっても無理は無いですよ。

目の前にいる自分の姿をした殺人犯は、 表情を変えず淡々と喋り続ける。

日本(異)

そちらの自分ならもうわかってると思いますが、先程ナイフを投げたのも、ここら一体の人を殺したのも、

日本(異)

全て私がやった事です。

日本

日本

…な、何が目的で…?

勇気をだして声を出す。

かすれた声だったが、ちゃんと届いていたようだ。

日本(異)

目的、ですか。

日本(異)

ふふ…そんなの…

日本(異)

これから殺す人に、話す必要ないでしょう?

日本

…え?

そう言うと殺人鬼はさらっと引き抜いていた ナイフを私の喉元に突き立てる。

日本(異)

ねえねえ、どこから刺されたい?

日本(異)

胸?足?頭?肩?
それともこのまま喉に??

殺人鬼は興奮気味に話す。

日本

…っ!!

トンっ

日本(異)

日本

…ひっ…!

ダッ!

日本はその殺人鬼を押し倒し、急いで逃げた。

日本(異)

日本(異)

あっはは…逃げれるとお思いで?

日本

はっ…!はぁ…!

逃げなきゃ。もっと、もっと遠くに。

さもなくば、間違いなく殺される…

でも…

日本

あっ…あぁ…!

周りには、無数の死体。

私はそれをできる限り見ないように、前を向いて走る。

死体なんて見続けていたら、おかしくなってしまう。

でも何故だろう、いくら走っても、全く距離が取れないような気がする。

日本

っ…

振り返っても、何もいないのに。

まるで、そんなことしても意味が無いと体が訴えているような。

でも、走るしかない。

息が苦しくなっても、足が痛くなっても。

"アイツ"から離れるために、走らなければならない。

日本

はぁ…はぁ…

日本

つ、疲れた…

日本

で…でも、少しは距離を離せて…

日本

疲れがどっと体に押し寄せてくる

無理もない。ただでさえ運動があまりできないのに、走りまくったから。

そうして日本は、壁にもたれかかる。

日本

っは~~~…

日本

これからどうしよう。

スマホはないし、頼れる人もここにいない。

かと言って戻るのもダメだろう

日本

日本

(どうせここには誰もいないし…)

日本

(少し休もう…)

そう思い、日本は目を閉じた。

ざっざっ…

ざっざっ…

ざっざっ…

ざっざっ…

日本

…?

近づいてくる足音。

なんだろう、と思い、目を開ける

日本

…?!

日本(異)

そこに居たのは、日本だった

日本

(な…なんで…)

日本

(早すぎる…!)

どうやら日本は、日本自身を甘く見ていた様だ。

逃げなきゃ。でも、さっき散々走ったせいで、 全くと言っていいほど足が動かない。

日本

あ…

日本(異)

そうして日本は口角を上げると同時に 右手を上げる。

日本

もう、声も出ない。

あぁ、私はここで死んでしまうんだ。

住民たちが危ない目にあってるのに。

もしかしたら他の国もこんな事になっているかもなのに。

結局、私は何も出来ずに死んでしまう…

日本

私…

何がしたかったんだろう…

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コメント

7

ユーザー

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ祖国様ぁぁぁぁぁぁぁぁ

ユーザー

神ですね。神ですね(大事な事なので2回言いました)

ユーザー

日本やられちゃうのかな...!?!? 後めちゃ目見開いてみてたせいで目が乾燥しましたww

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