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俺の名前は、伊武隼人。 河内組改め…獅子王組の極道だ。
突然だが、俺には阿蒜っていう舎弟がいるんだが……
伊武
伊武
伊武
伊武
見慣れた赤髪に口角が上がるのも束の間、
阿蒜
酔っ払い
阿蒜は見知らぬ奴と何やら話している。 しかも相手は阿蒜に絡んでるのか抱きついているではないか。
……ラブホの前で。
伊武
伊武
何を隠そう、俺は阿蒜に惚れていた。 まだこの気持ちは阿蒜には隠しているが、 俺は負けるのと自分の狙ってるモノに手を出されるのが大っ嫌いだ。
早足で近づいていくと、 だんだんとふたりの会話が聞こえてくる。
阿蒜
酔っ払い
阿蒜
酔っ払い
阿蒜
酔っ払い
阿蒜
…………あの酔っ払い…
いくらカタギでも今のは見過ごせないねぇ…
伊武
阿蒜
酔っ払い
俺は片手で阿蒜に抱きつく酔っ払いの襟首を掴みそのまま持ち上げた。 本当なら、どさくさに紛れて阿蒜の肩や腰をいやらしく撫で回したこの腕をへし折ってやりたかったがぐっと我慢する。
伊武
伊武
伊武
酔っ払い
阿蒜にはバレないよう、これでもかと圧をかけて手を離せば酔っ払いは無様に尻から地面に落ちる。 痛みに耐えながらも慌てて逃げ出すのを冷めた目で見つめる。
阿蒜
伊武
伊武
阿蒜
阿蒜は事情を説明したが、 守り代の回収が終わって事務所に戻る途中であの酔っ払いが地面に座り込んでたから声をかけたのだとか。 サボりではなかったのは良しとして…… 無防備にも程がある。
阿蒜
伊武
伊武
阿蒜
伊武
阿蒜
伊武
阿蒜
コロコロ変わる表情。 下心のある輩にも優しい…。 本当に目が離せない、可愛い奴だ。
伊武
阿蒜
俺の名前は、伊武隼人。 阿蒜寛太に恋している極道だ。
end