/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
海岸沿い
平行線上
私は皆に打ち明けた
数少ない言葉で
簡潔に .
泣き笑いで .
菫
心臓ガンだった .
菫
もって後一年
菫
イノチ
菫
思ってたより余ってた .
たった3文で
皆は心底 驚いたようだった
何も言わず
ただぽかんと
私を穴が開くぐらい 見つめていた
また笑う .
また言う .
菫
私全部捨てて
菫
何処か遠く 、かな
菫
やりたい事やって
消えたいの
消えたいの
菫
だから
菫
病院抜け出して
失踪する事にした 、w
失踪する事にした 、w
菫
皆にはどうしても
伝えときたくて
伝えときたくて
沈黙
何も言われないって
こんなに辛いモノだっけ
口を開こうとした瞬間
叶君が言った
叶
それじゃあさ
叶
僕も連れてってよ
菫
へ ?
叶
ゼンブから逃げるんなら
叶
僕も逃げたいし
叶
菫と一緒に居ないと
僕生きていけないもん .
僕生きていけないもん .
葛葉
俺も行く .
葛葉
死と無縁だから
興味あるし
興味あるし
葛葉
親は魔界だから
捜索届とか出されないし
捜索届とか出されないし
黛
俺も施設だから
消えても何も言われないよ
消えても何も言われないよ
叶
ほら 、だから
叶
独りで抱え込まないで ?
冷たい涙も
熱を帯びて
暖かく目を潤させた
菫
うん ｯ ！
夜 .
窓際に腰掛けた 葛葉君に抱きつく
葛葉
うお ｯ !
葛葉
ってか 、
お前荷物そんだけ ?
お前荷物そんだけ ?
菫
死ぬだけだし 、w
菫
いいかな ~ って .
葛葉
そっか .
葛葉
じゃ 、行くぞ
葛葉
彼奴らが待ってるから .
菫
うん .
叶
なんで 、お寺集合なの ?
黛
祈るの . 狐神様に
叶
ふ ~ ん .
叶
二人ともまだかな ~ ♪
?
宵には珍しい
?
客が来たようで .
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
