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怖い怖い怖い
_短編_
僕は親が共働きで、夕方から親が迎えに来るまで、
婆ちゃんちに預けられていた時期がある。
自分は顔が妙に長い叔母さんや、
顔ののっぺりとしたものが見えることがあった。
婆ちゃんに言うと、
婆ちゃん
と、ニコニコ笑ってお菓子をくれた。
親や保育園の人達は信じてくれなかったので拍子抜けした
婆ちゃんもはぐらかしているんだろうと思った。
ある日、婆ちゃんと公園に行った日の事。
僕は砂場にいて、婆ちゃんはすぐ側のベンチでニコニコしてた。
視線を感じて周りを見ると、
花壇の方で女の子がニコニコして、おいでおいでをしていた。
立ち上がってその子の方に行こうとしたら、婆ちゃんが凄い力で腕を掴んだ。
婆ちゃん
と、すごい顔で言った。
もう一度花壇の方を見ると、
女の子ではなく真っ黒いものがおいでおいでしていた。
婆ちゃんは今も生きている。
もう自分には不思議なものは見えなくなった
[完]