これは、私が当時4歳だった時のお話です。
凛㮈
おにごっこしよ!
小百合
いいよ!
紅音
いいよ!
私たち3人は、とても仲がいい友達だった。
けれどある日、あんな事が起きてあんな事になってしまった。
紅音
ねぇー!ねぇー!
凛㮈
何ー?
小百合
どうしたの?
紅音
森の奥におばけの穴って言う穴があるんだって!
小百合
へー!初めて聞いた‼︎ちょっと気になるから行ってみようよ!
凛㮈
や、やめようよ…取り憑かれるかもしれないし、
紅音
でも、少しは気になるでしょ?
凛㮈
まぁ、少しはね…
小百合
じゃあ決まり‼︎
小百合
今日の夕方集合ね!
紅音
了解!
凛㮈
う、うん
こうして私たちはおばけの‘穴’に行く事になりました。
凛㮈
もう真っ暗だよ?
凛㮈
やめない?
紅音
今更何言ってるの
小百合
早く行くよ‼︎
凛㮈
で、でも
小百合
なんか不気味だね…
小百合
寒気もする
凛㮈
ほら、やっぱりやめた方が良かったんだよ…
紅音
そんな事言ってないでさっさと行くよ!
10分後…
紅音
あったよ‼︎
凛㮈
え?
小百合
え?
紅音
ほら、見えるでしょ?
小百合
うん、
凛㮈
やめよう?
紅音
そんな事言ってないで行くよ
トコットコットコッ
紅音
暗くてなんも見えないや〜
小百合
ここまで来て何にも見えないって
凛㮈
早く、帰ろうよ!
凛㮈
ねぇー!
紅音
分かった分かった
小百合
早く帰ろうね
凛㮈
うん、
ッとその瞬間
キャー
凛㮈
小百合?紅音?
凛㮈
どこー?
小百合
たす、ケテ…
紅音
凛㮈……クるシい
やっと一人ぼっちじゃなくなる
今日からヨろしクね…???
20年後…
二人はアレから二度と戻って来ることはありませんでした。
小百合の家族と紅音の家族は、今も探しています。
ただ、一番気になっているのが今でも聞こえるんです。
あの時の叫びと助けの声が…