一覧ページ

みなしょー夢小説⑥節分編＆バレンタインデー編

第1話 - 豆まき＆恵方巻

2024年02月03日

#BL

#BLドラマ

#みなしょー

#夢小説

#節分

#みなと商事コインランドリー

kumazuki

湊さん

　2月3日

湊さん

今日が何の日か分かるか、シン？

シン

節分ですね！

湊さん

正解！

湊さん

ということで

湊さん

湊家でも豆まき、やりたいと思います。

シン

湊さんと豆まき、俺嬉しいです。

湊さん

豆まきは、邪気を払って福を招く

湊さん

日本の伝統的な行事だからな。

湊さん

こういう古き良き伝統は、

湊さん

しっかり守っていきたい。

シン

そうですね、湊さん。

湊さん

それじゃあ、さっそくだけど

湊さん

シン、鬼やってくれるか？

シン

嫌です！

湊さん

何でだよ！

シン

湊さんは俺を、この家から追い出すんですか。

シン

俺は、湊さんと一生この家で暮らしたいです！

湊さん

……お前

湊さん

追い出すのは鬼であって、

湊さん

お前じゃねぇよ。

シン

それでも嫌です！

湊さん

それじゃあ、俺が鬼やるから

湊さん

シン、豆撒いてくれるか。

シン

それも嫌です！

湊さん

……お前なぁ

シン

今は2月に入ったばかりで

シン

夜はまだまだ寒いんです。

シン

そんな寒空の下、湊さんを放り出すなんて

シン

俺には出来ません！

シン

風邪引いたらどうするんですか！

湊さん

……はぁ。

湊さん

そんなんじゃ、今年豆まきできねぇじゃねぇか。

湊さん

それに、

湊さん

ほんの少し外に出たくらいで風邪引くような

湊さん

虚弱体質じゃねぇよ、俺は！

湊さん

じゃあ、どうすんだ。

湊さん

このままじゃ、今年は豆まきできねぇぞ。

シン

嫌です！俺は湊さんと豆まきしたいです！

シン

だから、……あいつを呼べばいいんじゃないですか。

湊さん

仕方ねぇな、

湊さん

とりあえず電話かけてみるから

湊さん

駄目だったら、

湊さん

どっちか妥協しろよ。

シン

……分かりました。

湊さん

通話
00:00

明日香

どうしたの？晃さん。

湊さん

……実は

湊さん

明日香に頼みたいことがあって

明日香

頼みたいこと？

湊さん

あぁ、今日は節分だろう？

明日香

うん。

湊さん

だから、うちで豆まきしようと思ったんだけど

湊さん

いろいろ事情があって

湊さん

鬼をやれる人間がいなくてな。

湊さん

明日香に頼めねぇかなって思って

明日香

……ふーん。

明日香

なんかよく分からないけど、

明日香

いいよ。面白そうだから。

湊さん

ありがとな、明日香。

明日香

どうせシンがなんか我儘言ったんでしょう？

湊さん

えっ

明日香

晃さんが俺に頼み事するのって

明日香

大抵シン絡みだから。

湊さん

……ひゃ

明日香

……どうしたの、晃さん？

湊さん

……いや、何でもない。

明日香

じゃあ、今から行くから待てって。

湊さん

あぁ、待ってる。気を付けて来いよ。

明日香

うん。じゃあ、また後で。

明日香との通話を終えて

俺は後ろを振り返る

湊さん

……シン、お前

湊さん

俺、電話中だったろうが！

湊さん

邪魔すんな。

湊さん

（首筋にキスなんかしてきやがって）

シン

知ってますよ。わざとですから。

湊さん

……お前な。

それからしばらく経って

ピンポーン

湊さん

おっ、明日香か。

玄関を開けようと

戸に手を伸ばすと

ギュッ

後ろからシンに抱きしめられて

湊さん

……おい、

湊さん

シン何してんだ。

シン

……別に。

シン

……湊さんがあまりに嬉しそうな顔するから

湊さん

……玄関開けるから、離せ。

シン

嫌です。

湊さん

……はぁ

がらがらがら

明日香

晃さんお待たせ！

明日香

って

明日香

俺の前でイチャイチャしないでくれる？

湊さん

別に俺がイチャイチャしたくて、

湊さん

してるわけじゃねぇよ

湊さん

こいつが離してくれないから仕方なく

湊さん

……もういいだろ、離せ。

シン

……分かりました。

ー移動中ー

湊さん

じゃあ、明日香よろしくな。

明日香

任せて、晃さん！

シン

ちょっと待ってください。

湊さん

……今度は何だよ、シン。

シン

なんでこいつを

シン

湊さんの部屋に入れないといけないんですか！

シン

湊さんの部屋は俺と湊さんの聖域なのに！

湊さん

勝手に聖域化するんじゃねぇ。

湊さん

……俺の部屋がこの家で一番奥にあるからだよ。

湊さん

豆まきは家の一番奥の部屋から、玄関に向かって

湊さん

豆を撒くのがいいとされてんだ。

湊さん

……明日香を呼んだ時点で

湊さん

それは諦めろ。

シン

……

シンは初めこそ、不満そうではあったけど

湊さん

鬼は外、福は内

明日香

わぁー。逃げろー。

明日香

ッ……イタッ。

明日香

シン、本気（マジ）で投げんの

明日香

やめてくれない？

シン

……お前はいちゃつき野郎1号だからな

シン

この家と俺の心の平穏のために

シン

早くこの家から追い出さねぇといけねぇんだよ

シン

鬼は外、鬼は外

明日香

それ鬼関係なくない？

明日香

俺への当てつけじゃん！

湊さん

（ほんと、こいつら仲いいよな）

豆まきを終えて

湊さん

じゃあ、歳の数だけ豆を食べるか。

湊さん

数え年だから

湊さん

俺が30でシンと明日香が20な

歳の数だけ2人に豆を渡して

シン

ありがとうございます。湊さん。

明日香

ありがとう、晃さん。

明日香

……でも、俺ちょっと豆苦手なんだよね。

湊さん

あぁー、そうなのか。

シン

英お前、湊さんがせっかく用意してくれたのに。

明日香

仕方ないだろう、苦手なもんは苦手なの。

湊さん

じゃあ、明日香

湊さん

福茶にするか？

明日香

福茶？

湊さん

このお茶を飲めば、食べたのと同じになるんだよ。

湊さん

俺もちょっと、30は多いなって思って

湊さん

お茶も用意しておいたんだ。

明日香

俺、お茶にする！

湊さん

クスッ。分かった。

湊さん

準備するから少し待っててな。

明日香

はーい！

シン

湊さん、俺も飲みたいです！福茶。

湊さん

分かった。シンの分も用意するな。

明日香

……これおいしい！

明日香

なんか落ち着く。

湊さん

……そうだな。

湊さん

明日香、恵方巻もあるけど食べていくか？

明日香

うち魚屋だから、商売繁盛を願って毎年用意してて

明日香

だから、恵方巻はうちで食べるからいいよ。

湊さん

そうか。

明日香

てか、もう結構時間経ってんじゃん。

明日香

今日は柊くんがこれから来るから。

明日香

俺、そろそろ帰るよ。

湊さん

明日香、今日は本当にありがとな。

明日香

俺も楽しかったから。

明日香

呼んでくれてありがとね。

明日香

じゃあ、またね！

湊さん

あぁ、気を付けて帰ってな。

明日香

うん。

玄関で明日香を見送って

湊さん

じゃあ、恵方巻でも食べるか。

シン

はい！湊さん特製の恵方巻、楽しみです！

湊さん

準備するから待っててな。

恵方巻の準備を終えて

湊さん

……シン、何でカメラなんて持ってきたんだ。

シン

それはもちろん、

シン

恵方巻を食べる湊さんを撮りたいからです！

湊さん

……またお前は、どうでもいい写真を

シン

そんなことありません！

シン

恵方巻を食べる湊さんは

シン

1年に1度しか見られない

シン

特別な湊さんなんです。

湊さん

はいはい、そうですか。

シン

それに俺、恵方巻を食べる湊さんを集めたアルバムを作りたいんで

湊さん

やめろ、やめろ。そんなアルバム作るんじゃねぇぞ。

シン

……（ニコニコ）

湊さん

……その笑顔やめろ。

まぁ、すったもんだを繰り広げつつ

湊さん

……今年の恵方の方角は

シン

東北東です、湊さん！

湊さん

そうだったな、ありがとうシン

シン

いえ。

湊さん

……こっちを向いてと

湊さん

……それじゃあ、いただきます。

湊さん

……モグモグ

カシャッ

湊さん

……（ムスッ）

シン

その表情もいいですね！

カシャッ

それから何枚か写真を撮られて

湊さん

……(シンのやつ、もう写真はいいのか？)

湊さん

（……何で俺の後ろに？）

ギュッ

湊さん

突然、後ろから

シンに抱きしめられ

シン

（湊さんの首元に頭をすりすり）

シン

（チュッ）

首筋にキスされて

湊さん

……ンッ（ビクン）

シン

湊さん、声出てる

シン

喋っちゃだめですよ

湊さん

（俺が無抵抗なのをいいことに）

湊さん

（……好き勝手しやがって）

湊さん

……（振り返り、シンを睨む）

シン

……湊さん、可愛い（ニコニコしながら）

湊さん

（あとで覚えてろよ、シン）

それから

湊さん

……俺は食べ終わったから

湊さん

次はお前の番な。

シン

はい！いただきます。

シン

……モグモグ

シン

（やっぱり、湊さん特製の恵方巻おいしい♪）

ギュッ

シンを後ろから抱きしめて

湊さん

（シンの首元で頭をすりすり）

シン

……（可愛すぎるだろ、湊晃！）

シン

……（こんなの、俺にとってはご褒美なんだよ。）

シン

……（あぁ、顔がにやける）

湊さん

（悔しそうに唇を尖らせて）

湊さん

（……こいつ、嬉しそうにしやがって）

湊さん

（……むかつく）

湊さん

（……お前も少しくらい）

湊さん

（……困ればいいんだ）

チュッ

シンの首筋にキスすると

グシャッ

シン

（……せっかく湊さんが、丹精込めて作ってくれた恵方巻が）

シン

（俺が手出しできない時に限って）

シン

（……積極的になって）

シン

（……何でこんなに、恵方巻って長いんだよ）

シン

……モグモグモグモグ

湊さん

（……何か、食べるスピード上がってねぇ？）

シンは恵方巻を食べ終えると

俺の方を振り返り

チュッ

湊さん

ちょっ、シン!?

湊さん

ンッ……ハァ……ッ

俺はシンを引きはがすと

湊さん

……い、いきなり何すんだよ。

シン

……いきなりじゃありません。

シン

俺が湊さんにキスされて

シン

……何とも思わないわけ

シン

ないじゃないですか。

シン

……もちろん、

シン

お誘いですよね。

湊さん

ちがっ、そういうわけじゃ

湊さん

お、お前だって、

湊さん

俺が食べてる時、好き勝手してたじゃねぇか！

シン

それは、湊さんが可愛いから。

シン

……つい、触れたくなって。

湊さん

……

湊さん

……俺はお前に触れられるだけで

湊さん

……いっぱいいっぱいなのに（どんどん下を向いていく）

湊さん

……お前はなんだか

湊さん

……余裕そうで

湊さん

……俺ばっかり

シン

……余裕なんてないです。

シン

……今だって

シン

今すぐあんたを

シン

押し倒したくてたまらない。

湊さん

……ここじゃ、

湊さん

……嫌だ。（シンから目をそらしながら）

シン

……じゃあ、ベッド行きますか？

湊さん

……いく。

シン

ほら、早く行きますよ！

湊さん

ちょっ、シン

湊さん

そんな引っ張んな

シン

（古くから伝わる伝統行事には）

シン

（やっぱり福をもたらす力があるらしい）

シン

（……しかも）

シン

（すごく即効性のある）

シンは俺の方に振り返って

シン

来年も、一緒に恵方巻食べましょうね！

すごく嬉しそうに

笑うから

湊さん

……あぁ、そうだな。

俺も笑って

返事を返して

湊さん

（やっぱり古くから伝わる伝統行事には）

湊さん

（福をもたらす力があるらしい）

湊さん

（大好きな人の笑顔を見られるっていう）

湊さん

（……しかも即効性がある）

俺たちは笑いあいながら

寝室へと向かうのだった。

みなしょー夢小説⑥節分編＆バレンタインデー編

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

kumazuki

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

みなしょー夢小説⑥節分編＆バレンタインデー編

第1話 - 豆まき＆恵方巻

作者の他の作品すべて見る

#BLの新着小説
一覧

関連するタグ

みなしょー夢小説⑥節分編＆バレンタインデー編

第1話 - 豆まき＆恵方巻

作者の他の作品すべて見る

#BLの新着小説一覧

関連するタグ

#BLの新着小説
一覧