週が明けた、月曜日の朝。
私はいうもよりはやく、学校の門をくぐった。
……教科書をひろうために。
花丸円
昨日も一昨日も、捨てた教科書が気になって夜しか眠れな((んんっ、気になってあんまり眠れなかった
誰かが持ってちゃってないとか、夜中に急に雨が降って、濡れたりしてないかとか。
花丸円
小走りでゴミ捨て場に向かって、教科書を探す。
花丸円
目に飛び込んで来た光景に、サッと血の気が引く。
他のゴミはそのままなのに―何故か、私の教科書だけが見当たらない!?
あわてて他のゴミ袋をもちあげて、隙間の方も見てみる。
だけど、どれだけ確認してみても教科書は見つからなかった
花丸円
もしかして、先生にひろわれちゃったとか……?
そう思って青ざめていると……、
算数ケイ
後ろで誰かの声がした。
ヒッと息を止めて振り返る。
花丸円
そこには見慣れない四人の男子が立っていた
優しい雰囲気の黒髪男子。
都会的な髪型をした、オシャレ男子。
中性的な見た目の、小柄男子。
そしてー目つきが鋭い、クール男子。
四人ともびっくりするくらいかっこいい。
花丸円
同い年くらいに見えるけど、初めて見る顔だ。
花丸円
警戒しながら様子を伺っていると、クール男子がそっと口を開いた。
算数ケイ
えっ!?
息をのむ。なんで私の名前を……?
算数ケイ
ギロリと睨まれる。私がしたことって、いったい何!?心当たりないよ!
………あ!もしかしてこれが、ウワサに聞く「インゲンをつけられる」ってやつなのかも………!
それを言うならインネンだよ!
怖くなって、気づいたら
花丸円
って叫んでいた
男子四人は、一斉に「は?」って目を丸くさせる。
花丸円
算数ケイ
後ろでなにか声が聞こえたけど、知らない!
私はわきめも振らず、ダッシュで校舎の中逃げた。
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