アメロシ

⚠️･アメロシ ･キス

戦争賛美、政治的意図なし

ただの挨拶だと言うのに口元が緩んでしまい、にやけが止まらない

俺はそう小さく呟いて自分のデスクへ向かった

カタカタ……

キーボードを打つ音が部屋中に響く中、俺の頭はアメリカでいっぱいだった。

最近俺はアメリカの事が好きなのだと自覚した。

それからと言うもの、毎日のように自宅のアパートに呼び、宅飲みをしている

もしかしたら彼奴も俺の事が好きなんじゃないか。…とか、淡い期待を抱いている

タンッ！

俺は自分の妄想に恥ずかしくなって、Enterキーを強めに押した

そんな事を考えていると、いつの間にか仕事が片付いていた

どうやら俺は残業をしていたようだ

グチグチ文句を言いながらパソコンの電源を落とす

まあ当然の事ながら職場にはもうアメリカはおらず、1人寂しく家に帰る

店員）ありがとうございましたー

ひとりで飲むとは思えないほどの酒を、俺は両手いっぱいに抱えている

いつもの……アメリカと飲む時のノリで大量に買ってしまっていた

思ってた以上に重たい酒達。

いつ落としてもおかしくないと思った

おーーい

おーい、ロシアー！

一瞬幻覚かと思った。

こんなベストなタイミングで会えるだなんて……こんなの奇跡だろ？？

「半分持つ」と言ったアメリカは結局殆どの酒を抱え、余裕そうに鼻歌を歌いながら歩いている。

俺の手元に残ったのはたったの一缶のみで、余った片手をどうするかに困った

俺は手元の酒を両手でしっかりと握る。

まるで可愛子ぶっている女のよう……いや、こんなごつい俺が持っていても不格好なだけか…

チャリン……

バタン🚪

カシュッ

俺は流し込むように酒を飲み干していく。

なんだか心が落ち着かなくて仕方がない

どうしようもないような、そんな感覚で。

どうやら俺は、たったの2缶で酔ってしまったらしい

ぴとっ

暖かくて大きな手を自分の頬に持っていく

俺は今、どんな顔をしているのだろうか

その時アメリカは顔を真っ赤にしていて……

アメリカは指の腹で優しく俺の頬を撫でてくれた。

それが嬉しくて嬉しくて仕方がなかった

アメリカは俺の頬からそっと手を離し、そのまま俺を抱きしめた

…ちゅっ♡

ボフッ！

撫で……

ちゅぅっ♡

ちゅっ♡

ガバッ

ぎゅぅぅ……

ちゅっ♡