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はるあ
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#異世界転移
新城かいり
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臣桜
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コメント
1件
読了しました……。まず冒頭の夢のシーン、あの「聞こえない名前」と優しい声のギャップが切なかったです。そして平野さん……「逃げちゃだ〜め」が本当にゾッとしました。主人公の「誰か助けて」という心の叫びが胸に刺さります。最後の手紙、あの字の描写が丁寧で、これから始まる物語に期待が膨らみました。続き、気になりますね…!
最近、寝た後に必ず見る夢がある。
白くモヤがかって見える、おぼろ気な夢。
今日も見たんだ。
その夢を。
?
誰…?そう言おうと思ったのに、喉が枯れたように声が出なくて。
それでも目の前のモヤがかった子は察したようにこう言う。
?
いつもこう言う肝心なところだけ聞こえない。
モヤがかって何も見えないけど性別ならわかる。
この子は、きっと男の子だと思う。
可愛らしい声をしているが、少し低めだ。
?
いつも見る場面。
聞こえなくなる声。
どうしてだろう。
少し悲しくなる。
この子の声が優しいからだろうか。
よくわからないまま私は夢から覚めてしまった―――。
ベットから降りて顔を洗う。
平野さん
ふと、後ろから嫌な声がした。
振り返るといつもニタニタした顔で見てくる……
夢宮 菜乃愛
若くて、普通の体型の声が低くて、いつもニタニタしている人。
私が名前を呼ぶと平野さんは言う。
平野さん
そう言ってハグしてくる平野さん。
気持ち悪い。
体を少し後ろに引くと、耳元でささやいてくる。
平野さん
そう言いながら私の髪の毛を手ですくい上げてくる。
本当に嫌だ。
この手つきが、
この声が。
私の両親が亡くなった後に私を引き取ってくれたくれた人だけど、断ればよかった。
平野さん
そう言って私の頬にキスまでしてきた。
夢宮 菜乃愛
キスされた頬を拭う。
平野さん
何その好んでされてたみたいな言い方。
私は平野さんを無視して、ご飯に手をつけた。
平野さん
そう言いながらご飯を食べている私にノソノソ近づいてくる。
来ないで!
私はご飯を吸い込むように急いで食べて、部屋に駆け込んだ。
平野さん
私を呼ぶ平野さんを無視して思いっきりドアを閉めた。
はぁっ…、本当に、誰か助けて…。
私の心の声は誰かに聞こえるはずもなく、私は急いで学校の準備をして、平野さんの隙をついて家を出た。
――――キーンコーンカーン……。
チャイムと同時に朝のホームルームが終わり、遅刻してきた私は廊下にいたため、15分くらい立っていた。
夢宮 菜乃愛
自分の席に座って今日使う教科書を机の中に入れる。
―――カサッ…。
自分の手に紙切れのようなものが当たって音を立てた。
夢宮 菜乃愛
ーーーーーーカサカサッ…。
裏を見ると『夢宮 菜乃愛ちゃんへ』と書かれていた。
その字は綺麗だけど可愛らしい、やや丸い字をしていた。
"菜乃愛ちゃん"いつも、平野さんが呼んでくる呼び方で一瞬ゾッとした。
いやいや、失礼だよね!
とりあえず内容が気になった私は手紙の中を出してみた。
出てきたのは、2枚の紙。
1枚目は普通の紙で、2枚目は、この学園内の地図のようなもの。
そして、私は少々モタモタしながら手紙を開いた。
?
急いで書いたのか、雑な部分もある。
私はその手紙をそっとポケットにしまった。
青い空。
鳥のさえずり。
涼しい風。
また、今日も新しい私の1日が始まる。
ふる003
ふる003
ふる003
ふる003
ふる003
ふる003