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コメント
2件
みんな大変だな…廃藩置県ネタ大好きなので嬉しい… 今回も面白かったです!

辛すぎるから記憶を失わせる…そういうのもあるんだろうな覚えてるとずっと引きずっちゃうから
注意
アイコンがイラストになってます
たまに一枚絵が出てきます(今回はなし)
多分絵は日に日にクオリティ下がります
大丈夫な方はどうぞ
山口
山口
山口
山口
伊万里
山口
伊万里
山口はいつも突然、変なことを言う
もはやそれが普通になっていた
正直、いるだけで狂いそうになる
山口は人を促すのが上手い
もしかしたら、気づかぬうちに今も操られているのかもな
目的がわからない
……記憶が戻ったら、か
俺なら、なにをするんだろう
……まあ、現実抱えて生きるしかないかもな
■■もできなかったくせに?
伊万里
山口
山口
伊万里
伊万里
記憶さえないが
いや、ないからだろうか
どこか深い深い沼に、沈んでいくような
もう二度と、上がれないような
記憶を取り戻すことはないだろう
そう、囁かれたような気がした
高知
美々津
美々津
美々津に飛びかかる高知
なんだか微笑ましかった
鹿児島
高知
ここは、美々津の部屋だ
最後に挨拶がしたいんだとか
高知
美々津
美々津
高知
高知
美々津
美々津
美々津
美々津
美々津
高知
そう、か、確かに最後になるのかもしれない
美々津が消される可能性だってあるんだから
高知
美々津
高知
段々と暗くなる高知
なんだからしくない
美々津
美々津
高知
高知
美々津
高知
高知
美々津
“釣り”と聞いた瞬間
雷のように顔が明るくなった
ものすごく単純だが…嘘すら信じて疑わない美々津と比べればマシだ
もし、これがずっと続くのなら
どれほど幸せだったんだろう
奈良
奈良
和歌山
和歌山
奈良
和歌山
やっぱり、和歌ちゃんは優しいんや
思い返してみれば、うちと和歌ちゃんはそこまで関わったわけではない
けど、なんだかわかる気がして
記憶っていうのは不思議やな
頭は忘れても、体は覚えてる
記憶っていうのは頭だけで記録するもんではないのかもしれんな
奈良
和歌山
和歌山
奈良
和歌山
奈良
頭の後ろに手を当て、口を尖らせた
知らん顔をする和歌ちゃんに少し腹が立ったが
なんだか、怒る気にもなれなかった
和歌山
奈良
和歌山
奈良
奈良
奈良
和歌山
奈良
和歌山
和歌山
和歌山
奈良
深く、考えてしまう
こんな何気ない会話も
たった少しの時間でなくなってしまうと
コンコン
コンコン
「お〜い、大丈夫かよ」
東京
東京
東京
「……あんまり嘘つくと、針千本だからな」
東京
東京
和歌山
奈良
和歌山
和歌山
和歌山
奈良
和歌山
和歌山
消せる?
そんなわけないやろ
でも……やらないといけないことではある
でも……うちは…
返事は、した記憶がなかった
気づけば見送られていた
なにか答えたのか
なにも答えていないのか
わからなかった。覚えてないんだ
こんな一瞬だったのに
本当に、記憶っていうのは不思議だ
また、ぼちぼち帰ってくるよ
正直、府県を市町村に下げるなんて
ある意味殺すようなことなんだ
したいわけがない
ねぇ、どうしてうちにしたん?
他の人じゃあかんかった?
次に会うときは
壊れてないとええな
東京
「集合場所」
まだ他のやつらは来ていない
あぁ……また失うんだ
大切なものばかり
また?
弟達は大丈夫だろうか
……消されても文句は言えないが
だって、減らさないと
お金のこと
効率のこと
未だ残ってる小さな藩の勢力のこと
なんとかしないと
特に、藩のことはもしかしたら反乱になりかねない
記憶がないんだとしても、やらないという確証はない
でも、そうだな
もしかしたら自分がその勢力として消されるかもしれない
鹿児島
東京
高知
東京
鹿児島
鹿児島
高知
高知
鹿児島
空はどんよりしていた
なんだか湿気が強く感じる
不安だけが頭を駆け回った
もし、大事な人が消されたら
なんて、怖いことを考えてみた
そんなこと思っていたら、怒られてしまうのだろうか
あいつらなら、怒るだろうな
「あんまり嘘つくと、針千本だからな」
ごめん、俺、もうすぐ針千本食うことになるよ
奈良
高知
奈良
鹿児島
鹿児島
奈良
鹿児島
鹿児島
鹿児島
奈良
奈良
奈良
奈良
鹿児島
鹿児島
確かに初めてだ
けど、一度起こったものだ
覚えてなかろうが
きっと、体は覚えている
「反動で、記憶が飛んだ」
その説を立てたのは、誰なんだろう
東京
お邪魔します、と言った声が響く
4人もいれば、いつもは大きい扉がかなり狭く感じた
そのまま、先日にいた部屋に案内した
東京
奈良
今度はなるべく昨日よりも真ん中に座るようにした
座る場所の礼儀なんて知ったこっちゃないけど
鹿児島は、境界線のある地図を広げ、
現在地である東京をピンで刺した
そうして、会議は始まった
鹿児島
高知
東京
奈良
東京周辺の地域をぐるっと指でなぞる
11個の府県があった
東京は、なんだか辛そうな顔をしていた
でもうちは、そんな事も知らずに案だけ出し始めた
奈良
高知
うちが指差したところには
茨城
新治
印旛
木更津
と書かれていた
鹿児島
鹿児島
鹿児島
奈良
東京
高知
鹿児島
東京
顔色が、悪い
そこで、うちはやっと気づいた
そりゃそうだ
府県からなくされる可能性がある
失いたくないんだろう……
当たり前だ
急に罪悪感だけが込み上げてきた
鹿児島
鹿児島
東京
鹿児島
鹿児島
東京
高知
深く俯いた
高知も鹿児島の言葉に少し反応していた
鹿児島だって辛いはず
低い声で、どんよりと話していた
そんな中、うちは全くもって
大事な人がいなくなるといったことがイメージできなかった
どれほど辛いのか
嫌なのか
想像もつかない
東京は、震える手を押さえつけて顔を上げた
東京
高知
高知
東京から出た否定の音を遮り
前のめりで高知が横入りした
奈良
高知
高知
高知
東京の顔を伺いながら、ゆっくりと発言した
それを聞いてひらめいたかのように、鹿児島が少し起き上がった
鹿児島
高知
鹿児島
鹿児島
鹿児島
高知
褒められて嬉しかったのか
きらきらと高知の目が輝いた
それを見て、東京の顔色も少しだけよくなった
東京
鹿児島
ペンで線を引っ張る
うちからは、というか
ここにいる全員から遠いところだった
鹿児島
奈良
高知
鹿児島
東京
奈良
奈良
高知
鹿児島
印をつけた、その地は
“弘前県”と、記されていた
弘前県から、と決定された
けど、東京のあの顔は、今でも記憶に残っている
鹿児島は、せめて気持ちを落ち着かせるためだと
一日休むことになった
集まったのは午後だ、このまま出発となれば夜にはなっていただろう
今晩だけ、東京の家に泊めてもらうことにした
廊下に出ると、周りにはたくさんの部屋があった
広い家だったので、これといった驚きはなかった
案内された部屋に入る
綺麗でなんだか居心地がよかった
建物が古いということもあり
独特な木製の匂いが漂う
無礼ながらも床に大の字で寝転がっていた
すると、近くの棚に足が当たり、上から一冊の本が落ちてきた
落ちた本を拾い、パラパラとめくる
どうやら、まだ使われていないようだ
東京に見せると
「使っていい」とのこと
近くにあったペンを取り出し、1枚紙をめくった
きっと、失うというのは相当辛いものなんだ
うちが壊れるのも時間の問題なんだろう
どれほど辛いのかはまだわからなかったが
それだけは、なんとなくわかった気がした