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主
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※ご本人様には関係ありません!!! ⚠️キャラ崩壊あり あきぷりが出てきます!地雷さんは他の作品を見に行きましょ!!!
隣の家に引っ越してきたのが、“あき”だと知ったのは、玄関先で偶然すれ違った時だった。
ak
その呼び方が空気を裂いた。 鍵を握る手が止まる。振り向くと、そこには昔と少しも変わらない、 いや___変わってしまった、“あき”がいた。 その髪の色も、柔らかい声も、何もかもが懐かしくて、吐きそうだった。
ak
そう言って笑うあきは、悪気なんて一ミリもない。 それが、一番ムカついた。
pr
俺はできるだけ感情を殺して聞いた。
ak
偶然。 その言葉が、遠い記憶を呼び起こす。
俺を置いて逃げたやつが、偶然、また隣に住む? ふざけんなよ。 なんで今さら、俺の半径5メートルに戻ってきた?
pr
それだけ言って、無理やりドアを開けた。 震える指先を、あきには見せたくなかった。
部屋に入って、ドアを閉めた瞬間、全身の力が抜けた。 崩れるようにその場に座り込む。
__本当に、あきだった。 __また会っちゃった。 __逃げたはずの、全部が、戻ってきた。
思い出すのは、教室の端っこで、声を押し殺して泣いていたあの日。 誰にもバレないように机の下で爪を立てた自分。 名前を呼ばれるだけでビクつくくらいには壊れていた。
でも、あきだけは__ あの頃の俺の“たったひとつの光”だった。 それでも、俺は捨てられた。 助けてもらえなかった。
…なのに、なんで。 あの顔を見た瞬間、喉の奥がキュッと締め付けられて、 呼吸ができなくなった。
pr
口から漏れた言葉に自分でも驚いた。 まだ好きって思ってんのか、俺。 あんな最低な別れ方したくせに。 涙なんか出るかよって思ってたのに、 気づけば頬が濡れていた。
回想:中学時代
あきと俺が初めて言葉を交わしたのは、中1の春。 制服がぎこちなくて、机の木目をじっと見ていた頃。
ak
席が隣になったあきは、いきなりそう言って笑った。 第一印象:うるさい、軽そう、苦手。 でもそのくせ、目がやたらと優しかったのを覚えてる。
それからなんとなく会話が増えて、気づけば毎日のように一緒にいた。
でも、あきは天然だった。 俺が他の男子にちょっかいかけられても、最初は気づかない。 肩パン、上履き隠し、ノートの落書き、机の位置が変わってる_ 全部、俺が勝手に気にしてるみたいで、「あはは、いじられてるの?」って 笑うだけだった。
ほんとは、いじりなんかじゃなかったのに。
何度も言おうと思った。 でも、言えなかった。
あきに心配かけたくなかった。 “汚いもの”を知られたくなかった。
…それが、間違いだった。
主
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