後悔は暗闇に

後悔は暗闇に

桃 × 紫

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start

7月中旬

帰りのHRが終わって 、 みんなが教室を出ている頃

俺はあいつを殺してしまった

そう俺の名前を呼んで来たのは 、 " らん "

俺の仲良い友達の1人

突然のことに驚いた

海 … .ᐣ 今から .ᐣ

もう 、 16時過ぎなのに

らんは 、 急におかしな事を言い出す

それも 、 断っても相手が了承するまでずっと折れない謎のプライドを持っている

言い出したら止まらない …

まぁ 、 海ぐらいならいいか

とても嬉しいのか 、 らんに薄ら犬のしっぽがﾌﾘゝしているように見えた

この市には海が無い為 ､ 電車で2駅乗る

そういい 、 らんは自分の手に持っている切符を見る

ドアに持たれて 、 ため息をつく俺たち

ドアのガラスから見える景色は緑しかなくて女子が言う映えとかそんなの全然ない

東京は　、 タピオカ .ᐣ とか流行ってんだよな 、

あの、 ちっせぇ - 黒いやつが入ってる飲み物の何がいいんだか

田舎だからか分からないが 、 この電車は冷房が付いてない

それともまだ 、外は涼しいと思ってるのか

同じくガラスから外の景色を見ていたらん

俺の独り言に反応したのか 、 俺に視線を向ける

今のらんは 、 長袖のワイシャツにきちんとブレザ-を着ている

真面目にも程がある

ただでさえ 、 生徒会長も半袖って言うのに …

脳筋かよ 、 （ 笑

確かに、 らんが汗をかいてるところを見たことがない

ほんとに 、 汗をかかない体質なのだろう

次は ＿＿＿ 、 ＿＿＿ です

すぐドアの前に行くと 、 らんは笑っていた

らんは 、 行動力は早いくせに

すぐ 、 自分の選択に後悔をして落ち込むことが多い

でも 、 今は笑顔で良かった

駅から数分歩くと 、 目の前には大きな海が現れた

1番端なんてどこに行っても見つからないような 、 とっても大きな海

らんは最初驚いていたが今は好奇心の方が勝っているのか 、 目がとてもｷﾗ ゝしてるように見える

海の綺麗さに見とれていると 、 さっきまで隣に居たらんが消えていた

ふと 、 左側を見ると靴下を脱いで海に入ってるらんが居た

何してんの 、 あいつ

綺麗に靴と靴下揃えやがって

即答に不満そうな顔をしている

タオルとかハンカチ持ってねぇよ

普通に怖いし 、

ﾊﾞｯｼｬﾝ ｯ

ﾎﾟﾀ ゝ …

らんが 、 俺に向かって勢い良く水を飛ばしてきた

エイムがクソほど良く 、水が全部かかり制服が水浸しになってしまった

こんな俺を見て 、 全力で煽るらん

最悪すぎ

つ - か 、 絶てぇ許さねぇ

ﾊﾞｯﾁｬﾝ ｯ

ﾄﾞﾊﾞ ｯ … ﾎﾟﾀ ゝ …

無我夢中になって水遊びをしていたらいつの間にか22時を過ぎていた

携帯の液晶画面が光っていて 、何件か親から連絡が来ていた

辺りは真っ暗で 、 なにも見えない

こんなに近くにいるのに 、 らんの顔もちゃんと見えないくらいだ

あ 、 いつの間にかワイシャツまくってる

ここから 、 田舎の電車は次が終点で出発が惜しくも2分後

服が吸収した水を絞ったりしたら余裕で終電は諦めるしかない

靴も靴下も濡れていたため 、 裸足で帰るしかない

夏でも 、夜の風は冷たくて一刻も早く家に帰りたい

そんな話をしていたら 、 らんも準備が出来たそうだ

あの道曲がれば一直線だよな

暗いからライトでもつけようかな

お化けとか出てきたら怖ぇし

そう思い 、 カバンの中からスマホを出そうとする

すると 、 らんが急に口を開ける

死ぬかと思った …

え 、 怖い

無理なんだが

らんが 、 俺に嘲笑いをして散々煽ってくる

その態度にすごくムカついて 、 ゲ - ムを了承してしまった

着いた 、

よかった - 、 特になんもなくて

少し先に 、 ば - ちゃん 家が見えて心底安心した

それと同時に 、 後ろは足音1つなくとても静かだ

夜だから影も見当たらず 、 らんがいるのか確認できない

けどもう着くしな 、

そう思い 、 らんに着いた と言おうとして後ろを振り向く

後ろには誰もいない

左右前を確認しても 、 らんの姿は見えない

名前を呼んでも 、 らんはいつも通り元気に返事をしてくれる訳でもない

なんで … ぇ 、 .ᐣ

パニクっていると 、 鞄から1つの振動を感じられた

そういえば 、 親に連絡を返してないと思いスマホを持つ

すると 、 らんから連絡が来ていた

- ‪𓏸月 ×日 -

- 一昨日 -

- 数分前 -

やっぱり … らんでも耐えられないよな

いじめ … 助ければ良かった

母子家庭が理由でいじめを受けていたらん

本人の口から聞けなくても知っていた

でも 、 助けるなんてそんな ス - パ - ヒ - ロ - みたいなことは出来なかった

やっぱり 、 みんな自分のこと考えてばっか

この時代にも 、 クソみたいな理由でいじめが起きる